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   合計総売上約3,000億円 シドニーで住宅中心の複合開発2案件 「One Darling Point」「175 Liverpool Street」始動

Lendlease社とのラグジュアリー住宅開発 第4・5弾目

 三菱地所株式会社はこのほど、オーストラリア・シドニーにおいて住宅中心の複合開発2案件「One Darling Point (ワン ダーリン ポイント)」(住戸数59戸、2028年竣工予定、総売上約5億豪ドル)および「175 Liverpool Street (リバープール ストリート)」(総戸数最大300戸、2031年竣工予定、総売上約25億豪ドル)を始動いたします。
 「One Darling Point」はアフォーダブル住宅を含む分譲住宅中心の複合開発事業、「175 Liverpool Street」はオフィスビルを高層住宅2棟へ建て替える再開発事業で、合計の総売上は約3,000億円の見込みです。いずれも豪州大手不動産デベロッパーであるLendleaseとの共同事業で、シドニーラグジュアリー住宅セクターでは「One Sydney Harbour Residences One」、「One Sydney Harbour Residences Two」、「One Circular Quay」に次ぐ同社との第4 弾・第5弾案件となります。

One Darling Pointの特徴】
・ アフォーダブル住宅を含む計画でSSDA許認可1(総合設計)を取得した複合開発
・ 古くからの高級住宅街で歴史的建造物を活用したシドニー東部でのプロジェクト
・ シドニー湾、ハーバーブリッジ、オペラハウスを臨む希少立地での開発

175 Liverpool Streetの特徴】
・ 総売上約25億豪ドルの大規模プロジェクト
・ 既存のオフィスビルを高層住宅2棟へ建て替える再開発計画
・ オペラハウスに加え、豪州最古の公園「Hyde Park」を臨むシドニーCBDのプライム立地

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三菱地所は、2016年に大型タワーマンション「Melbourne Quarter East Tower」参画を皮切りにオーストラリアに進出、2021年に支店を設立しました。以降、各種住宅事業に加えオフィスやホテル、物流施設など幅広く開発事業を推進しており、新規開発事業の累計投資額は約20億豪ドル(約1,860億円, 1AUD93円換算)に上ります。今後も、日本、オーストラリア及び海外各国での知見・経験を活かし、オーストラリア事業を深化・拡大し、優良かつ多様性のある事業ポートフォリオの構築を実現して参ります。

1 SSDA許認可:
State Significant Development Approval と呼ばれる、ニューサウスウェールズ州が定める不動産開発許認可制度。ニューサウスウェールズ州の住宅供給不足の解消を企図し、一定の給与所得の賃借人が入居可能なアフォーダブル住宅を一定の割合以上開発に含めることで、容積率や高さ制限等の緩和を認めるもの。

■「One Darling Point」について

シドニー東部のWoollahra(ウーララ)地区内、古くからの高級住宅街であるEdgecliff(エッジクリフ)における住宅開発を中心としたプロジェクトです。計画地は、シドニーCBDとシドニー東部Bondi(ボンダイ) Junction(ジャンクション)駅を結ぶT4線が発着するEdgecliff駅まで徒歩約1分、シドニーCBDへは車で10分と非常に利便性に優れた立地です。比較的低層な建物が集積する計画地周辺においては、シドニー湾、ハーバーブリッジ、オペラハウス等希少な眺望が得られます。

 計画地内にはWoollahra地区よってヘリテージ(歴史的建造物)指定された旧コモンウェルス銀行の低層オフィスビルが所在しており、既存建物の外装を保存・活用しつつ、リテール区画として再開発予定です。低層部(1階~5階)には商業区画/オフィス、中層部(6階~7階)にはアフォーダブル住宅、高層部(8階~18階)にはラグジュアリー住宅を整備します。商業区画は地域住民や住宅居住者のアメニティとしてエリアの価値向上に資するテナントの誘致を計画しています。ニューサウスウェールズ州のSSDA許認可を取得したことで、ニューサウスウェールズ州が抱える社会課題である住宅供給不足の解消に貢献するとともに、既存建物の再活用を通じてサステナブルなまちづくりにも配慮した計画です。

なお、オーストラリア全土では、人口増加と都市集中を背景に住宅供給不足が深刻化しており、ニューサウスウェールズ州政府は2029年までに37万戸超の新規住宅供給を目標にしています。中でも本物件が位置するWoollahra地区は供給目標が従来の500戸から1,900戸に大幅に引き上げられたほか、州政府主導の開発優遇措置(容積率・高さ緩和等)の対象にもなるなど、積極的な開発支援が進められています。

本物件では、そうした州政府の方針に応え、延床面積の15%をアフォーダブル住宅2として供給します。アフォーダブル住宅の入居対象は教育・医療・保育・福祉・緊急対応など公共サービス分野で働くエッセンシャルワーカーを主としており、13ベッドルームの住戸18戸を整備することで、地域の持続的な社会インフラ維持にも寄与します。

本プロジェクトはLendlease と共同で事業を推進、シェアはそれぞれ当社49.9%、Lendlease50.1%です。2026年の本体工事着工、2028年の竣工を予定しています。

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2 アフォーダブル住宅:
SSDA許認可の一要件であり、ニューサウスウェールズ州が定める給与所得基準を満たす、看護師や教師等のエッセンシャルワーカーを主な対象とした賃貸住宅。ニューサウスウェールズ州が定めるコミュニティハウジングプロバイダーによって15年間運営することが定められている。

■「175 Liverpool Street」について

シドニーCBDの南部に所在する住宅を中心とした複合開発プロジェクトです。広さ16ヘクタールの豪州最古の公園「Hyde Park」やオペラハウスを臨みながら、シドニーCBDの中でも商業施設等が充実するエリアに所在します。T3線及びT8線の複数路線が乗り入れるMuseum駅まで徒歩約1分、バス・メトロ・ライトレールの各駅までも徒歩10分という交通利便性も兼ね備えた希少な立地です。本計画の東側にはブティック型の商業店舗が立ち並ぶ目抜き通りのOxford Streetがあり、南にはシドニーの文化的なエリアとして高く評価され、カフェやレストラン、ギャラリーが軒を連ねるSurry Hillsがあるなど、都会と文化の結節点に位置しています。

本プロジェクトでは、地上37階および35階建ての2棟のタワーレジデンスを開発、1 Bed4 Bed及びペントハウスの住宅を最大300戸供給する予定で、総売上は約25億豪ドルを見込んでいます。また計約2,000㎡のオフィスおよびリテール区画を低層階(12階)に設けます。リテール区画には地域住民や住宅居住者のアメニティに資する商業テナントを誘致予定です。

本プロジェクトはLendlease に加え日鉄興和不動産株式会社と共同で事業を推進します。シェアはそれぞれ当社33.3%、日鉄興和不動産16.6%、Lendlease50.1%です。2029年の本体工事着工、2031年の竣工を予定しています。

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One Darling Point」「175 Liverpool Street」の概要

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【マップ】

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■共同事業者「Lendlease」について

本社所在地: オーストラリア、シドニー
設 立: 1958
事業内容: 不動産開発事業、インフラ開発事業、建設業、投資マネジメント事業等を行う。主な施工物件はシドニーBarangaroo エリア一体、ニューヨークの911 メモリアルミュージアム、等。
代 表 者: Tony Lombardo 氏(Group Chief Executive Officer and Managing Director

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■三菱地所グループのオーストラリアにおける事業実績

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3 借地権付建売住宅:
Land Lease Community」事業。アクティブシニアをメインターゲットとし、プールやジム等のクオリティオブライフ(QOL)を高める供用施設や各種サービスを提供する借地権付き戸建住宅地を開発・販売・運営する事業。

4タウンシップ開発:
Masterplanned Community」(大規模宅地分譲)事業。住宅用地の造成に加え、商業施設や学校等コミュニティ向け用地を供給する。

【参考】

以 上

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