DX推進

デジタル技術の活用による新たな収益源の獲得、既存ビジネスモデル並びに業務プロセスのブラッシュアップによる収益拡大・生産性向上を目指すとともに、グループ共通IT基盤の整備やガバナンスの強化を図っています。

三菱地所のデジタルビジョン
オンライン・オフラインを行き交う新しいライフスタイル・まちづくりを実現

2021年6月、DXでより暮らしやすくなるようなまちづくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」を策定。
構築してきた顧客との接点をオンラインにも拡張し、ユーザーがオンライン・オフラインを自由に行き来できる環境を整備し、その体験を通じて蓄積されたデータを、各種サービスの開発・最適化という形でユーザーに還元します。ビジョンの実現に向け、当社グループ内のIT基盤強化も図ります。

NEW CITY VISIONS
三菱地所グループが考える未来のまちづくり

人と人、企業と企業が集い・出会い・交流する環境づくりを通して、新しい発見と刺激がある舞台へと、街を進化させていく。
それが私たち三菱地所グループが思い描く未来です。

DXの力で、ユーザーに新しい価値・体験を

まちでの体験を快適に

共通認証ID「Machi Pass」の構築によるUX提供

まちで提供される様々なサービスに、一つの共通認証IDでログイン。利用履歴や位置情報などのデータに基づいて最適化された情報やサービスを、希望に応じて受け取ることができます。ユーザー一人ひとりの体験データが蓄積され、より良いサービスを還元。豊かなUXを提供する場へと進化していきます。

手ぶらで安心・安全「顔パス」機能

顔認証サービス「Machi Pass FACE」開始

「Machi Pass」会員を対象に、当社が保有・運営する建物や施設、サービスごとに異なる顔認証サービスを、ワンストップで利用できる連携基盤「Machi Pass FACE」を開発しました。一枚の顔写真から、それぞれの顔認証エンジンに対応する特徴点を抽出する技術を活用し、複数の顔認証サービスを束ねるプラットフォームを構築します。

求めるものを個別に分析して提供

パーソナライズドされた顧客体験を

ユーザーが真に求める体験を提供するため、オンライン・オフラインの様々な接点を通じて収集した顧客行動データや位置情報などを多面的に分析。一人ひとりの属性・嗜好性などに応じた最適な情報配信やサービス提供を実現する仕組みづくりを進めています。

グループ内での生産性向上を目指し、IT基盤の強化に取り組む

CCoE機能を設置しクラウド活用相談

クラウド関連のITサービスの利用増加が見込まれる中、クラウド活用に関するナレッジを収集し、円滑にクラウド活用を進めることが求められています。CCoE(Cloud Center of Excellence)をDX推進部内に設置し、クラウド活用戦略の立案、施策の実施をはじめ、グループ社員向けにクラウド活用の社内コンサルティングに努めています。

グループ連携により、デジタル化を通じた業務改革を推進

働き方の見直しや業務効率化のニーズを受け、ゼロトラストの導入などを通じたITインフラ構築を進めています。高度化するプロジェクトやアプリケーションの刷新、電子化・自動化推進プロジェクトなどを通じ、デジタルの力で当社グループ全体のプロセスイノベーションを実施。請求書の電子化や営業情報収集の自動化など、大幅な労働時間の削減を実現しました。

デジタル利活用にも安心、安全を。サイバーセキュリティ体制の強化

ITシステムのセキュリティ強化のため、最高情報セキュリティ管理責任者とセキュリティ推進組織を新設しました。適切なセキュリティ対策が実施されるように平時から部門横断的な統制を行うとともに、専門領域での実務を担い、セキュリティレベルを強化していきます。

三菱地所グループの想い

DX人財育成プログラム「MEDiA(MEC Digital Academy)」の展開

オフラインとオンラインが融合する新しい暮らしとまちづくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」を実現するため、2022年10月にグループ会社を含む全ての社員(約1万人)を対象としたDX人財育成プログラム「MEDiA(MEC Digital Academy)」を開設、研修を開始しました。

これまで実施していたデジタル領域の研修を対象範囲・講義内容ともに大幅に拡大・再編、全グループ社員の知見を高めるとともに、それぞれの担当業務の中でデジタル技術を活用し、顧客に新しい価値やUXを提供するほか、業務変革・効率化や、データに基づいた事業・経営判断への活用等を目指します。

またオンライン研修プラットフォーム「MEC ACADEMY」も新設。社員の部門を跨いだ新たな挑戦を促して参ります。