オフィスビル商業/アウトレットモール海外
   オーストラリア・シドニーCBD新メトロ駅に直結 「Parkline Place」開業

~最高水準の環境性能を配備したプレミアムオフィス~

三菱地所株式会社は、2021年よりオーストラリア・シドニーCBDにて、オーストラリアを含む世界主要都市で豊富な開発実績を持つ不動産会社であるOxford Properties Groupおよびその子会社のInvestaとともに、プレミアムオフィス開発事業「Parkline Place (パークライン プレイス)」(地上39階・地下5階建て、延床面積約55,700㎡)を進めてきましたが、2024年11月に本物件が竣工し、このたび開業しました。

本物件(物件価値1:約13億豪ドル(約1,235億円2))は、地下鉄シドニーメトロの新駅「Gadigal(ガディガル)(旧称:Pitt Street)」駅の開発事業、Oxford Properties Groupが進める賃貸住宅棟開発事業と三位一体で進められた大規模複合開発の一部です。

【Parkline Placeの特徴】

  • シドニーCBDの新メトロ駅「Gadigal」駅直結の戦略的立地での開発
  • CBD随一の広大な緑地ハイド・パークやシドニー・ハーバーを一望、快適なワークライフを提供
  • 再生可能エネルギー100%でNet Zero(Scope 1およびScope 2)3を実現。環境認証「5.5-star NABERS Energy4」「6-star Green Star Design5」「WELL Certification V2 Platinum6」等の取得・達成を目指す

本物件は、シドニーCBDのオフィス・商業が融合した活気のあるミッドタウンに位置し、CBD随一の公共緑地「ハイド・パーク」や歴史的建造物である商業施設「クイーン・ビクトリア・ビルディング」等にも近接しており、アメニティ豊かなエリアでの開発です。また、シドニーCBDを跨ぎ南北の住宅エリアを結ぶ地下鉄シドニーメトロの駅上開発であり、高い交通利便性を有します。

設計・デザインに関しては、世界的に著名なFoster(フォスター)+(アンド)Partners(パートナーズ)を起用し、オフィスからの眺望の最大化を企図した曲線的外装や最大限に自然光を採り入れ環境性能を高めるカーテンウォールを採用、格式高く優れた環境性能を持つオフィスを創出しています。また、オーストラリアのオフィスアセットにおいて最高レベルの環境性能を備えており、本物件を通じて持続可能な社会に貢献します。

1P目.png

三菱地所は、2016年に大型タワーマンション「Melbourne Quarter East Tower」への参画を皮切りにオーストラリアに進出、2021年に支店を設立しました。以降、各種住宅事業に加えオフィスやホテル、物流施設など幅広く開発事業を推進し、新規開発事業の累計投資額は約20億豪ドル(約1,900億円2)に上ります。今後も、日本、オーストラリア及び海外各国での知見・経験を活かし、オーストラリア事業を深化・拡大し、優良かつ多様性のある事業ポートフォリオを実現して参ります。

※1:直近の鑑定評価をもとに算出 
※2:1AUD = 95円 
※3 Net Zero
  建物稼働による温室効果ガスの排出量が実質的にゼロになることを目指し、排出された温室効果ガスの量と同量の温室効果ガスを削減または除去される取り組み。
※4 NABERS
  オーストラリアの建物環境評議システム(National Australian Built Environment Rating System)が評価する不動産環境認証レーティング。ビルのエネルギー・水・ゴミ・室内環境の効率性が1~6つ星で評価される。
※5 Green Star Design and As-Built V1.3
  2003年発足のオーストラリアのグリーンビルディング評議会(Green Building Council of Australia)が運用する不動産の国際的環境認証システム。
※6 WELL Certification
  人の健康とウェルビーイングの観点から建物・空間を評価する米国発の国際的な認証システム。

■シドニーCBDの新メトロ駅「Gadigal」駅直結の戦略的立地での開発                       

 本計画は、シドニーCBDのミッドタウン中心部に位置し、2024年8月に開業した新メトロ駅「Gadigal」直結の開発です。さらに、鉄道網の主要拠点「Town Hall」駅にも近接し、優れた交通利便性を誇ります。南側には、シドニー東西を結ぶ主要道路であるPark St.が通り、周囲にはピット・ストリート・モールやクイーン・ビクトリア・ビルディング等、CBD屈指の商業施設が集積するエリアです。

2P目_Gadigal.png

2P目_広域図狭域図.png

CBD随一の広大な緑地ハイド・パークやシドニー・ハーバーを一望、快適なワークライフを提供

 オフィスは5~35階で、基準階フロアからは、ハイド・パークやシドニー・ハーバーを一望できます。幅広いワークスタイル・テナント需要に対応すべく、シドニーで特に需要の高い約1,500㎡のフロア面積を採用し、分割可能な設計を施しました。また、27階には、受付・会議室・オフィス什器等を整備し、柔軟性を求める企業が手軽に入居できる小割オフィスも整備しています。

 また、館内には、駐輪場・シャワー・ロッカーに加え、共用ワーキングスペース等を整備し、オフィスワーカーのウェルビーイングとワークライフをサポートします。

 低層部地上階・2階の2フロア約635㎡には商業ゾーンを配置し、オーストラリア国内外で人気の飲食テナントが複数出店します。オーストラリア初スターバックスのテイクアウト専門店をはじめ、都会のオアシスをコンセプトに高品質なコーヒーや食事を提供するオーストラリア有数の人気カフェ「The Grounds」、地元発祥のエスプレッソバー「Batch Espresso」等を誘致し、本物件の来館者のみならず、シドニーの街に新たな価値や賑わいを創出します。 

 なお、本物件の交通利便性・アメニティ・環境性能が高く評価され、アンカーテナントとして、ニューサウスウェールズ州政府の検察局(Office of Director of Public Prosecutions)、計画・住宅・インフラ省(Department of Planning, Housing and Infrastructure)、気候変動・エネルギー・環境・水資源省(Department of Climate Change, Energy, the Environment and Water)、法務部門(Crown Solicitor's Office)のほか、ウエルスマネジメント企業Insignia Financial、大手監査法人BDOオーストラリアが入居します。また、オーストラリア政府のアドバイザリー機関であるInfrastructure Australiaや本物件の設計事務所Foster + Partnersも入居し、現在物件全体で約75%が内定済みです。

3P目.png

 

再生可能電力100%でネットゼロ実現

 本物件は、開放感のある窓から自然光を採り入れつつ、熱吸収を抑えるカーテンウォールを採用、エネルギー供給の全てを再生可能エネルギー由来の電力で賄うなど環境配慮を徹底しています。それにより、Net Zero (Scope 1および Scope 2)を実現、環境認証「5.5-star NABERS Energy」「6-star Green Star Design」「WELL Certification V2 Platinum」等の取得を目指します。また、本プロジェクト資金のうち、約610億豪ドル(約580億円2)をグリーンローンにより調達しています。

Parkline Place」概要

4P目_概要.png

5P目実績.png

【関連リリース】

■三菱地所グループの海外事業戦略について

 当社グループの海外事業は、1972年に米国現地法人を設立して以来、英国をはじめ、近年では経済成長著しいアジア・オセアニア地域にも進出し、現在では世界16の国と地域で事業を展開しています。
 米国、欧州、オーストラリアなどの先進国に対しては積極投資、アジアを中心とした新興国では、エリアやアセットタイプを厳選した分散投資を進めています。さらに、ファンドマネジャーとしての投資マネジメントの強みを活かし、三菱地所グループの資金に第三者投資家の資金を組み合わせる「ハイブリッド・モデル投資」を通じて海外事業を拡大・進化しています。
 今後も、持続可能な成長を目指し、各地域の特性に応じた戦略を柔軟に検討し、グローバルな事業拡大に取り組んでまいります。

投資戦略.png

以 上

clipmailtwitterfacebook

画像ダウンロード

一括ダウンロード