住宅
   オーストラリア・シドニーにおける住宅を中心とした大規模複合開発 「Rozelle Village」始動

シドニー近郊住宅街の新たなランドマーク開発

 三菱地所株式会社(以下、三菱地所)は、オーストラリア・シドニーを本拠とする住宅デベロッパーであるPERIFA Capital(以下、PERIFA)と共同で進めるシドニーにおける分譲住宅を中心とした複合開発事業「Rozelle Village(ロゼル ビレッジ)」(以下、本計画)について、このほどニューサウスウェールズ州の開発許認可を取得し開発を始動しました。本体工事着工は2025年下期、全体竣工は2028年上期の予定、また、2025年上期より順次ラグジュアリー住戸の販売を開始して参ります。

 本計画は、シドニー西部に位置するRozelle地区の主要幹線道路であるVictoria Road沿いの約7,330㎡の敷地に、ラグジュアリー住宅(総戸数168戸)を開発するほか、アフォーダブル住宅1(総戸数59戸)、商業施設、オフィスを整備する複合開発です。PERIFAとの共同事業は、シドニーにおける分譲住宅開発事業「Putney Wharf Residences」に次ぐ、第2号案件となります。

【本計画の特徴】

・ アフォーダブル住宅を含む計画でSSDA許認可2(総合設計)を取得、大規模複合開発を実現
・ 住宅、商業店舗、オフィスから構成される、エリアの新たなランドマーク開発
・ シドニーCBDへのアクセスに優れ、パラマタ川、ハーバーブリッジ等を望む希少性の高い立地

 シドニーにおいて、高級住宅の開発適地が限られる中で、人口増加や経済成長を背景に住宅需要は伸長しており、高級住宅マーケットは好調を維持しています。その一方で、不動産価格の高騰により、特に中所得者層向けの住宅供給は慢性的に不足する課題に直面しています。本計画は、SSDA許認可を取得した大規模複合開発により、ラグジュアリー住宅およびアフォーダブル住宅の両方を供給します。また、伝統的な街並みを残す閑静な低層住宅街や小型商業店舗が広がるRozelle/Balmain地区のヒルトップに位置し、住宅のみならず、大型スーパーマーケット、レストラン、コミュニティスペース等の充実したアメニティを提供することで、エリアの活性化も図ります。

 三菱地所は、2016年に大型タワーマンション「Melbourne Quarter East Tower」参画を皮切りにオーストラリアに進出、2021年に支店を設立しました。以降、各種住宅事業に加えオフィスやホテル、物流施設など幅広く開発事業を推進しており、新規開発事業の累計投資額は約20億豪ドル(約1,860, 1AUD93円換算)に上ります。今後も、日本、オーストラリア及び海外各国での知見・経験を活かし、オーストラリア事業を深化・拡大し、優良かつ多様性のある事業ポートフォリオを実現して参ります。

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1 アフォーダブル住宅:
SSDA許認可の一部であり、ニューサウスウェールズ州が定める給与所得基準を満たす、看護師や教師等のエッセンシャルワーカーを主な対象とした賃貸住宅。ニューサウスウェールズ州が定めるコミュニティハウジングプロバイダーによって15年間運営することが定められている。

2 SSDA許認可:
State Significant Development Approval と呼ばれる、ニューサウスウェールズ州における不動産開発許認可。ニューサウスウェールズ州の住宅供給不足の解消を企図し、一定の給与所得の賃借人が入居可能なアフォーダブル住宅を一定の割合以上開発に含めることで、容積率や高さ制限等の緩和を認めるもの。

■本計画について

本計画は、シドニーCBDに近接する閑静な住宅地として人気が高まるRozelle地区に所在しています。計画地北側は主要幹線道路のVictoria Roadに接道しており、シドニー市内中心部までは車で約10分というアクセス性に優れた立地です。さらに2032年には、計画地の徒歩圏にSydney Metro West Line(地下鉄)の新駅The Bays Stationの完成が予定されており、今後更なる利便性の向上が期待されるエリアです。周辺は古き良き低層住宅街や小型商業店舗等が立ち並んでおり、多くの住戸からパラマタ川やハーバーブリッジ、シドニーCBDを望むことができ、開放感のあるビューを満喫できる住環境が特徴です。また、住宅の一部にはアフォーダブル住宅を計画し、ニューサウスウェールズ州のSSDA許認可を取得したことで、ニューサウスウェールズ州が抱える社会課題である住宅供給不足の解消に貢献するとともに、エリアのランドマークとなる大規模複合開発を実現させて参ります。

また、計画地はかつてナショナルラグビーリーグのBalmain Tigers(:Wests Tigers)のサポーターが集う娯楽施設「Balmain Leagues Club」として、地域の人々に愛されていました。本計画においても低層部には大型スーパーマーケットや、レストラン、カフェ等の充実した商業店舗を提供し、地域の人々の憩いの場となるような広々としたオープンスペースを確保することで、居住者のみならず、Rozelle/Balmain地区に新たな賑わいを創出します。

 なお、本計画は2025年下期の本体工事着工、2028年上期の全体竣工を予定しています。

■計画概要

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MAP

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■「Rozelle Village」完成予想イメージ

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■共同事業者「PERIFA」について

 PERIFAは、オーストラリアのゼネコンであるVersatile Group傘下に2022年に設立された住宅デベロッパーです。同社設立者兼CEOFabrizio Perilli氏は、当地の大手住宅デベロッパーのTOGA Groupにて15年以上CEOを務め、2025年までニューサウスウェールズ州不動産協会会長を務めていました。同社はグループ内に施工機能を持つことを強みに、高級住宅需要の高まりを追い風として、今後もシドニー近郊での優良案件の取得を目論み、連鎖的に開発を行っていく成長目標を掲げています。

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■三菱地所グループのオーストラリアにおける事業実績

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3 借地権付建売住宅:
Land Lease Community」事業。アクティブシニアをメインターゲットとし、プールやジム等のクオリティオブライフ(QOL)を高める供用施設や各種サービスを提供する借地権付き戸建住宅地を開発・販売・運営する事業。
4タウンシップ開発:
Masterplanned Community」(大規模宅地分譲)事業。住宅用地の造成に加え、商業施設や学校等コミュニティ向け用地を供給する。

【参考】

以 上

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