オフィスビル住宅商業/アウトレットモール海外
   Mirvacとの大型複合開発 シドニー・ダーリングハーバー再開発のラストピース  「Harbourside」 参画

― 三菱地所のオーストラリアにおける参画案件の総事業費が累計1.7兆円を突破 ―

三菱地所株式会社とMirvac Limited(以下「Mirvac」)はこのほど、オーストラリア・シドニーにおける住宅・オフィス・商業施設から構成される大型複合開発「Harbourside (ハーバーサイド)」(地上48階地下4階、延床面積約87,000㎡)を始動いたしました。Mirvacとの共同事業第2弾で、総売上約20億豪ドル(約1,900億円1)、Mirvac社が2023年から推進する本計画の50%の事業シェアを三菱地所が取得し、今後共同事業として開発を推進します。2023年に着工済み、2027年後半の全体竣工を予定しています。

 三菱地所は2016年に大型タワーマンション「Melbourne Quarter East Tower」参画を皮切りにオーストラリアに進出、2021年に支店を設立しました。本国で展開する事業の総事業費は約10年で累計1.7兆円(180億豪ドル)12に上ります。今後も、日本、オーストラリア及び海外各国での知見・経験を活かし、オーストラリア事業を深化・拡大し、優良かつ多様性のある事業ポートフォリオの構築を実現して参ります。

※1 1豪ドル=95円換算
※2 当社参画案件の総事業費(他社資本、ローン等も含む)の合計

外観.png

■「Harbourside」について

 大型ショッピングセンター(Harbourisde Shopping Centre)跡地の再開発案件で、ラグジュアリー住宅(48階建、260戸)、プレミアムグレードオフィス(有効面積27,025㎡)、レストランを中心とした商業施設(7,889㎡)、1万㎡超の公共オープンスペースなど公共貢献用途を含んだ大型複合開発プロジェクトです。48階建てのタワーと、2~5階の低層の基壇部で構成されます。コンベンションセンターや映画館、ホテルなどが集積し、来街者で賑わう、シドニーCBDの対岸に所在するダーリングハーバーに位置します。

 タワー(48階建て)のラグジュアリー住宅は1Bed~4Bedおよびサブペントハウス、ペントハウスの構成で、北側~東側はシドニー湾及びシドニーCBDの開放的な眺めを望み、アウトドアプール、インドアプール、ジム、スパ、ラウンジ、プライベートダイニング等の充実した共用施設を有します。2024年11月の販売開始からすでに6割以上(売上約8億豪ドル相当1)が契約済みです。

基壇部2階~5階は、フロアプレート約3,000~約10,000㎡のプレミアムグレードオフィスで、シドニー湾及びシドニーCBDの眺望、並びに広大な敷地を活かした開放感のあるテラスを設置するなど、希少性の高い商品性が特徴です。

地上階にはレストランを中心とした商業施設を配置。開放的なオープンテラス形式のレストラン等が予定されており、エリアのさらなる賑わいの創出に寄与します。

 公共貢献用途として、5,000万豪ドル(約47.5億円1)の公共空間整備費や700万豪ドル(約6.7億円1)のパブリックアート費を投じ、1万㎡超の公共オープンスペースや3,500㎡のウォーターフロント・パークを整備し、エリアに活気と賑わいを生みだします。

 環境配慮にも力を入れ、住宅部分はオール電化仕様で各環境配慮指標も高い水準(5 Star Green Star Buildings rating/7 star NatHERS minimum average/40 BASIX for Water and 25 BASIX for energy)を目標に、オフィス部分も6 Star Green Star rating and Gold WELL取得を目標としています。加えて、これまで緑地のなかった敷地に10万本以上の植栽と6,000㎡の屋上緑化を設ける計画です。 

2026年後半からオフィス・商業施設を段階的に開業し、2027年後半の全体竣工を予定しています。

■計画概要

概要.pngmap.png

■「Harbourside」完成予想イメージ

パース.png

Mirvacとの共同事業(賃貸住宅事業「LIV」)

Mirvacとは、豪州政府系機関であるClean Energy Finance Corporationも加えた3社で、オーストラリア初のシドニー・メルボルン・ブリスベン3都市で運営する賃貸住宅事業(Build-to-Rent)ポートフォリオ「LIV」(合計5棟・合計2,174戸)を2023年6月より共同推進しています。今回参画の「Harbourside」と合わせると、Mirvacと共同で推進する事業の総事業費合計は約3,500億円を上回ります。

 なお、「LIV」シリーズの最後の物件「LIV Albert」が2025年8月に開業を迎え、「LIV」全5棟が稼働を開始しました(内3棟は安定稼働済み)。当地の安定した経済成長と継続的な人口増加を背景とした増大する住宅需要に対し、当社が日本、米国、英国などで培った賃貸住宅の開発・運営の知見を活かして応えてまいります。

LIV.png

Mirvac社の概要

Mirvac概要.png

■三菱地所グループのオーストラリアにおける事業実績

案件一覧.png

3 タウンシップ開発:「Masterplanned Community」(大規模宅地分譲)事業。住宅用地の造成に加え、商業施設や学校等コミュニティ向け用地を供給する事業。
4 借地権付建売住宅:「Land Lease Community」事業。アクティブシニアをメインターゲットとし、プールやジム等のクオリティオブライフ(QOL)を高める供用施設や各種サービスを提供する借地権付き戸建住宅地を開発・販売・運営する事業。



clipmailtwitterfacebook

画像ダウンロード

一括ダウンロード