海外物流
ベトナムにおける当社初の物流施設開発プロジェクト 「Logicross Nam Thuan」竣工
~当社グループの物流施設ブランド”Logicross“初の海外展開~
三菱地所株式会社は、ベトナム・ホーチミン近郊のタイニン省(旧ロンアン省)において大規模物流施設「Logicross Nam Thuan (ロジクロス ナムトゥアン)」(敷地面積約11.5ha、延床面積約6.3ha)を、また、北部ハイフォン市にて「Logicross Hai Phong (ロジクロス ハイ フォン)」(敷地面積約15.1ha、延床面積約8.8ha)を開発しておりましたが、「Logicross Nam Thuan」の竣工式を本日実施いたしました。本物件は、三菱地所として初となるベトナムでの物流施設開発であり、三菱地所グループの物流施設ブランド"ロジクロス"としても初の海外展開となります。「Logicross Hai Phong」は2025年9月の竣工を予定しており、両物件の総事業費の合計は約135億円※1となります。
【Logicross Nam Thuanの特徴】
- ベトナム最大の商業都市ホーチミン至近の好立地
- 「ロジクロス」ブランドの知見を活かし、バイオフィリックデザインを採用
- 最小約3,000㎡から分割可能なフレキシビリティ
- 環境配慮ニーズに対応した設計で、米国グリーンビルディング協会環境認証LEED BD+C Certified認証を取得済
ベトナムは東南アジアにおいても経済成長が著しく、急速な工業化を背景に物流・配送需要が大幅に増加、高機能な物流施設に対するニーズが高まっています。Logicross Nam Thuan は"ロジクロス"の開発コンセプトである"安全性""快適性""機能性""柔軟性"の4つの側面からユーザーエクスペリエンスの向上を企図しており、共用部や休憩室にバイオフィリックデザインを導入したほか、環境認証も取得する予定です。
三菱地所は2010年に初めてベトナムで事業に参画、2019年に現地法人をホーチミンにて立ち上げ、2020年にはハノイに支店を開設し、オフィスや分譲マンション開発など複数の事業を推進し、これまで1,000億円の投資を実行して参りました。今後も日本、ベトナムおよび海外各国での経験を活かし、新規の物流施設開発や住宅・オフィスビル開発を中心に投資を行ってまいります。
※1 USD=143円換算
■「Logicross Nam Thuan」について
本案件はタイニン省(旧ロンアン省)に位置し、ベトナム最大の商業都市ホーチミンへ車で50分の立地です。近年、ロンアン省では行政主導による外資系製造業の工場誘致や移転集約が進んでおり、今後のベトナムの工業化、経済成長に伴う消費拡大、Eコマース化の伸展等を受けて、物流ニーズ増大が期待されています。
本案件は最小約3,000㎡から分割可能な平屋建てマルチテナント型物流施設3棟で、うち1棟には両面バース(荷捌き場)を採用したほか、クロスドッキング等の物流オペレーションを必要とする事業者ニーズにも則した設計です。また、非常用発電機を設置しており、災害・停電時のテナント企業の事業継続もサポートするほか、日系製品を積極的に採用するなど、日系デベロッパーの開発による高い品質を追求しました。
さらに、全館LED照明や節水器具の導入、エネルギー効率の最適化等、環境に配慮した計画により、米国グリーンビルディング協会環境認証LEED BD+C Certified認証を取得済です。2025年8月現在、鋭意リーシング中であり、多くの引き合いを受けております。
【計画概要】
所在地:Plot W, Nam Thuan Industrial Park, My Hanh commune, Tay Ninh Province, Vietnam
事業シェア:三菱地所100%
敷地面積:115,390㎡
延床面積:約62,900㎡
貸付面積:約61,200㎡
構造:鉄筋コンクリート造+鉄骨造(屋根)
用途:マルチテナント型物流施設
設計施工:鹿島ベトナム
設計アドバイザリー:三菱地所設計
主な日系製品:
<屋根・壁材> Maruichi Sun Steel Joint Stock Company(JFEスチール・豊田通商・丸一鋼管の子会社),
<照明器具・電気設備資材> Panasonic, <衛生器具> LIXIL, <空調設備> DAIKIN,
<鋼製建具> Vina-Sanwa(三和シヤッター子会社), <サッシ> LIXIL, <ブレーカー> 三菱電機
着工:2024年10月
竣工:2025年6月
※本地図記載の地方省の名前は2025年7月1日に施行された省市再編反映前のものです。
■「Logicross Hai Phong」について
本案件は北部最大の国際貿易拠点であるハイフォン港エリアの物流適地での開発です。日本・韓国・中国・台湾・米国等の外資系製造業の投資が進み大規模な工業団地を多数有する「ディンブー・カットハイ経済区」の中心に位置し、主要高速道路インフラの整備により、北部最大の消費地であるハノイや中国国境へも陸路での良好なアクセス性を有します。
本案件は2棟構成で、高付加価値なオペレーション構築に寄与する高床式バースを採用しています。着工直前に発生した2024年9月の台風11号(別名:ヤギ)によって本案件が立地するハイフォン付近では多くの家屋・工場がダメージを受けました。本案件においては、着工後も柔軟に設計を再検討し、同規模の風速にて再シミュレーションを実施の上でガラス、建材及びシャッターの耐風圧性能を当初予定からより強固なものに変更する等、日系事業主及び日系設計施工だからこその細やかな設計仕様を実現しました。また、倉庫内部には人感センサー付きLED照明や節水器具も導入し、エネルギー効率の最適化をする設計で「EDGE認証」のEDGE Advancedを取得予定です。下記の通り、日系製品の採用も積極的に行っております。
※EDGE認証:世界銀行グループである国際金融公社 (IFC) が環境配慮型の建物を証明し、金融投資を促進する為に創設した環境認証制度。EDGE Advancedは3段階中レベル2に該当。
【計画概要】
所在地:Land Lot CN14 , Nam Dinh Vu Non-tariff and Industrial Park (zone 1) within Dinh Vu - Cat Hai Economic Zone, Dong Hai Ward, Haiphong City,Vietnam
事業シェア:三菱地所100%
敷地面積:150,968㎡
延床面積:約88,300㎡
貸付面積:約84,400㎡
構造:鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)
用途:マルチテナント型物流施設
設計施工:フジタベトナム
主な日系製品:
<照明器具・電気設備資材> 遠藤照明, <衛生器具> TOTO, <空調設備> DAIKIN,
<シャッター> 文化シヤッター, <鋼製建具> Vina-Sanwa(三和シヤッター子会社),
<シール材(外壁雨掛かり部)> セメダイン, <オーバードア> 金剛産業
着工:2024年11月
竣工:2025年9月(予定)
※本地図記載の地方省の名前は2025年7月1日に施行された省市再編反映前のものです。
■三菱地所グループのベトナムにおける主な事業実績
■三菱地所グループの海外における物流施設事業
当社グループは米国を中心に現在は全8の国と地域で全50施設以上の物流施設開発事業を展開しています。
今後も効率的なグローバルサプライチェーンの構築に寄与してまいります。
以 上
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