2024/09/18
海外物流
　　～日系総合デベロッパー初、インドでの物流施設～デリー首都圏の既存物流施設2物件に投資

　三菱地所株式会社（以下、三菱地所）はこのほど、アジア太平洋地域を基盤とした不動産投資会社Rava Partnersが出資するLogicap Management Pte. Ltd.（以下、Logicap）とインド・デリー首都圏の既存物流施設に投資いたしました。投資対象は、デリー中心部から南西約30kmに位置するハリヤナ州グルグラム（旧称：グルガオン）圏内の満室稼働中の大型物流施設2物件「Khijuri(キユリ)」・「Farrukhnagar(ファルクナガール)」（合計敷地面積約29ha、合計有効面積約18ha、竣工2021年・2022年）です。なお、三菱地所及び日系総合デベロッパーとしても初^※¹のインドでの物流施設投資となります。^※¹当社調べ　

【本取り組みの特徴】

・日系総合デベロッパー初となるインドでの物流施設投資
・インドの顕著な市場成長・物流ニーズに応えた国内有数のグレード A^※²の大規模物流施設
・主要都市へのアクセスが容易で、交通インフラが整った多角的産業が集積する好立地に位置
^※²大手不動産サービス会社JLLの定義に基づく

　インドは昨今、顕著な人口増加に伴い、2025年までに世界第４位の経済規模^※³に成長すると予想され、消費市場の伸びとともに物流需要が増加している。一方、国内全土において高品質の物流施設の供給が逼迫している状況にあり、投資対象の大型物流施設は、従来から製造業の集積地で、近年では情報技術等の新興産業クラスターとしても発展し、交通インフラが整ったインド・デリー首都圏南西部に立地する、最先端の大型物流施設です。

^※³名目GDP（IMF予測）に基づく

施設画像.PNG

　三菱地所は2023年よりインド・チェンナイにおけるビジネスパーク開発「International Tech Park Chennai, Radial Road」への参画を皮切りにインドでの事業に進出しました。

　今後も、日本及び海外各国での知見・経験を活かし、需要等のマーケット動向を捉えた事業機会の探索を続け、優良かつ多様性のある事業ポートフォリオを実現して参ります。

■「Khijuri(キユリ)」・「Farrukhnagar(ファルクナガール)」の特徴　　　　　　　　　　　　　　　

【国内有数のグレード Aの大規模倉庫床】

　インドにおいては、近代的な賃貸需要に応えるグレードA物流施設が限られており、現状、日本国内の同グレードストック総量の約6%の規模に留まっています。一方、大規模な消費市場を背景に、近年ではEC事業の拡大や3PL^※⁴はじめとする物流プレイヤーの動きが活発化しており、更なる物流ネットワークの拡大・効率化が期待されています。

^※43PL：荷主企業に、物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案や包括的に受託し、遂行する事業

【多角的産業が集積し、交通アクセスが整備された物流適地】

　本施設は、デリー（インド首都・NCT：面積1,483㎢・都市圏人口約 34百万人^※⁵）の南西約30kmに位置するデリー首都圏経済の新中心、ハリヤナ州グルグラム（旧称：グルガオン）圏内に位置します。ソフトウェア、情報技術、サービス業等の新しい産業が集積し、郊外には自動車部品、電子機器、繊維、重機等の製造業が拠点を置いていることから、物流拠点として交通インフラの整備が進んだ地域です。また日系自動車会社の大規模工場があることでも有名で、空港近郊には外資系企業も多く集まるオフィス街があります。

また、デリーを囲む環状線（Western/Eastern Peripheral Expressway）を起点として、他の主要都市へ続く複数の国道が接続されており、本施設は環状線まで近距離に立地していることから、デリーのほか、多方向へのアクセスが容易な物流適地です。

^※⁵World Population Reviewによる2024年9月時点の公表予測値。2011年国勢調査実施時は16.7百万人。

【環境認証】

　両物件ともそれぞれ米国グリーンビルディング協会のLEED認証制度でゴールド、インドグリーンビルディング協会の環境認証制度でゴールド評価を取得しており、環境へ配慮した不動産として国内有数の評価を受けています。

■「Khijuri(キユリ)」・「Farrukhnagar(ファルクナガール)」物件概要 　　　　　　　　　　　　　　　

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■共同事業者・Logicap Management Pte. Ltd.について　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　Logicapは、アジアのインフラ構築に注力した不動産投資会社Rava Partnersが出資する企業です。Rava Partnerは、物流施設、データセンター、ライフサイエンス・ヘルスケア関連施設、学生寮等多岐にわたる分野においてポートフォリオを拡充しています。

　今回の投資対象のみならず、Logicapはインド市場を主軸に物流施設事業を展開しており、同社が出資するインドの物流デベロッパーPragati Warehousing Private Limitedと連携強化することで、グループ内で用地取得から開発、リーシング、運営に亘る広範な機能を擁しています。

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■三菱地所グループのインドにおける事業実績　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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【関連リリース】

～インドに初進出、インド初のネット・ゼロビル認証のビジネスパーク開発～
「International Tech Park Chennai, Radial Road」参画（2023年8月22日配信）
https://www.mec.co.jp/news/detail/2023/08/22_mec230822_internationaltechparkchennai