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廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」第5弾 食品廃棄物やコルクをオーナメントにアップサイクル
廃棄物が形を変えて丸の内エリアをめぐり、ホリデーシーズンのまちの彩りに
三菱地所株式会社はこのほど、株式会社GOOD DEAL COMPANY(以下、GDC)およびfabula株式会社(以下、fabula)と、廃棄物をオーナメントに再生する取り組みを実施いたします。もともと廃棄されるはずだったものがオーナメントへ形を変えてホリデーシーズンのまちを彩り、さらにオーナメントの売上はクリスマスプレゼント(絵本)として丸の内エリアの保育園に寄付することで子どもたちの力にもなる、まちづくりにおける新しい資源循環プロジェクトとなることを目指します。
今回は、廃棄予定だったコルク栓を使ったオーナメントと、コーヒー粕・米糠を使ったオーナメントの2種類を制作しました。これら2種類のオーナメントは丸の内二丁目ビル内「Marunouchi Happ. Stand&Gallery」および「Marunouchi Happ. STORE」にて、2024年12月9日(月)から12月25日(水)まで販売いたします(順次販売開始)。ご購入いただいたオーナメントは、東京駅と丸の内仲通りを結ぶビルの通路空間「Marunouchi Bloomway(丸の内ブルームウェイ)」のツリーに飾り付けていただくことも可能です。なおオーナメントの売上は丸の内エリアの保育園に寄付し、子どもたちの支援に活用します。ツリーの飾り付けや、寄付につながる取り組みというアイディアは就業者の方々からいただいた声を、まちづくりに反映しました。
▲循環のイメージ
三菱地所は長期経営計画2030に掲げる廃棄物の再利用率と排出量に関する削減目標達成に向けて、2022年から、丸の内エリアで「資源循環」に着目した取り組み「サーキュラーシティ丸の内」を始動しており、今回が第5弾となります。来街者やワーカーが本取り組みを通してまちづくりに参加し、エリアを飾り付けたり子どもたちを支援したりするサンタになれるようなプラットフォームを提供します。
今後もサステナブルな社会の実現に向け、テナント・就業者・来街者など多様なステークホルダーとともに、環境に優しいまちづくりを推進してまいります。
■オーナメントについて
【コルク材を使ったオーナメント】
コルク栓を回収・再資源化する「TOKYO CORK PROJECT」を運営するGDCにより、飲食店等から排出されたコルク栓を再資源化し、コースターとしても使えるオリジナルオーナメントとして再生しました。
【コーヒー粕・米糠を使ったオーナメント】
食品廃棄物から強い素材を製造する技術を持つfabulaにより、三菱地所本社内のカフェで排出されたコーヒー粕と、三菱地所が運営する「丸の内精米店」で排出された米糠を使って、オリジナルオーナメントを制作しました。このオーナメントは、2024年度グッドデザイン賞を受賞した、茶室「ベネチ庵/アラビ庵」のジョイントの形状をベースにしています。
■廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」
本取り組みは、三菱地所の資源循環に着目した廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」第5弾となります。第1弾では食べきれなかった料理を持ち帰るための容器の無償配布、第2弾ではペットボトルの水平リサイクル施策、第3弾では廃食用油を持続可能な航空燃料の SAF等への再利用、第4弾では常盤橋タワーで液肥化した生ごみを活用した農作物の育成および同ビル内での提供に取り組んでおります。
三菱地所グループでは長期経営計画における「三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ」を定めて、地球環境「環境負荷低減に尽力し続ける~持続可能なまちと地球の実現~」では、CO2排出量や再生可能電力比率のほか、廃棄物においても再利用率と排出量に関する削減目標とKPI※を定めていますが、今後も、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
※2030年までに廃棄物再利用率90%と排出量20%削減(2019年度比/m²あたり)を目標に掲げるとともに、丸の内エリアでは、廃棄物再利用率100%を目指しています。
■株式会社GOOD DEAL COMPANYについて
廃棄されているコルク栓を飲食店中心に回収・再資源化するTOKYO CORK PROJECTの運営、再資源化したコルク材を使用した製品企画・製造・販売やOEMを行っています。環境保全と共に障がい者の方々の雇用創出を目的としています。
所在地:東京都江東区新木場1-15-10 デザインアートセンター2F
代表者:北村真吾
設 立:2014年12月
URL:https://gooddealcompany.tokyo/
■fabula株式会社について
「お菓子の家」も実現可能な独自技術で、あらゆる未利用資源の価値化を目指しています。「ゴミから感動をつくる」をステイトメントに、石油由来のバインダーを使用せずに食品廃棄物のみでコンクリートより強い素材"fabula"を製造。新素材の用途は多岐にわたり、雑貨から家具・什器、建材まで幅広い製品を展開しています。将来的には全てのゴミを価値に変え、ゴミの地産地消モデルを構築する。未利用な"ゴミ"から、わくわくや未来への希望、物語といった感動をつくりだす。
所在地:東京都大田区南六郷3-10-16 六郷BASE
代表者:町田紘太
設 立:2021年10月
URL:https://fabulajp.com/
【参考】「Marunouchi Bloomway」について
「まちに季節を、ビルの中に季節を。」 をコンセプトに、2024年に新たに実施した通路空間のリニューアルプロジェクト。三菱ビルと丸の内二丁目ビルの各1階の通路空間と外構部に、花壇やベンチを設置し、季節の植物で彩る。東京駅と丸の内仲通りをつなぐ玄関口として、歩いて抜けたくなる公園のような空間を整備。ワーカーや来街者を巻き込む「参加型の街づくり」を推進し、通路を彩った植物の来街者へのプレゼントや、季節に合わせたイベントを実施。
【参考】「丸の内精米店」について
丸の内エリアの飲食店舗向けに構築した共同調達プラットフォーム「MEC PANTRY」(試験運用中)の第一弾プロジェクト。国際ビルの一角に「丸の内精米店」を2024年8月より新設し、日本各地の農家から直接仕入れたお米を受注ごとにオンデマンドで精米し、メッセンジャーサービスや配送マッチングサービス、大手配送業者と連携し、エリア内の各店舗へ配送しています。
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