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   廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」第4弾ゼロ・ウェイストタウン徳島県上勝町の資源循環の取組みと連携

 三菱地所株式会社は、丸の内エリアにおける2020年代以降のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置づけ、「有楽町」及びTOKYO TORCH(トウキョウトーチ)街区が位置する「常盤橋」を重点整備エリアとして再開発を推進しております。このほど、大規模な再構築を予定する両エリアにおいて、「ゼロ・ウェイスト」政策を掲げる徳島県上勝町で展開される資源循環の取り組みと連携し、環境配慮と経済活動が両立したサステナブルなまちづくりを進めて参ります。
 具体的には、上勝町で資源の有効な再利用を推進する「ゼロ・ウェイストセンター」やブルワリー「RISE & WIN Brewing Co.」(以下、RISE & WIN)の運営及び上勝町のプロモーションに取り組む「株式会社スペック」(以下、スペック社)と協業を開始します。上勝町主催のイベントも丸の内で実施予定です。※スペック社のグループ会社である株式会社BIG EYE COMPANYが運営
 地球環境問題の解決策として、世界中で循環型社会が目指されている中、上勝町は、町内から出る焼却・埋立ごみをゼロにする目標を掲げ、2003年に日本初「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った自治体です。町民が積極的にごみ削減に取り組み、80%以上のリサイクル率を達成するなど、資源循環の観点から持続可能なまちづくりを進めています。
 三菱地所は「三菱地所グループの Sustainable Development Goals 2030」に掲げる廃棄物の再利用率と排出量に関する削減目標達成に向けて、2022年から、丸の内エリアで「資源循環」に着目した取り組み「サーキュラーシティ丸の内」を始動しており、本取り組みが第4弾となります。
 今後もサステナブルな社会に向け、テナント・就業者・来街者など多様なステークホルダーとともに、環境に優しいまちづくりを推進してまいります。

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上勝町の取り組み

 町内から出る焼却・埋立ごみをゼロにするという目標を掲げ、2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った自治体です。町民一人ひとりがごみ削減に努めリサイクル率 80%以上を達成し、小さな町の大きな挑戦が、持続可能な社会への道筋を示したと世界から注目されています。豊かな自然とともに、誰もが幸せを感じながら、それぞれの夢を叶えられる町を目指し、ゼロ・ウェイストの先駆者として、「未来のこどもたちの暮らす環境を自分の事として考え、行動できる人づくり」を2030 年までの重点目標に掲げ、2020年に再びゼロ・ウェイストを宣言しています。
 2020年4月には、ゼロ・ウェイストの拠点となる「ゼロ・ウェイストセンター」をオープン。町民が自らごみを持ち込み、13種類45分別することで、焼却・埋立ごみをできる限り減らし、資源の有効な再利用を推進するほか、世界中でゼロ・ウェイストを学びたい人が交流体験できる施設を目指し、シェアオフィス、宿泊棟などを整備しています。

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■三菱地所の資源循環の取り組み(一部)

【リサイクル・アップサイクル】

 TOKYO TORCH街区に位置する常盤橋タワー(2021年竣工)では、物件内に設置したコンポストで施設から出る生ごみを液肥化し、近郊農地("ゼロ・ウェイスト社食"を目指す株式会社ノンピの協力)でその液肥を活用した農作物を育て、収穫された農作物を常盤橋タワーや三菱地所の社員食堂「SPARKLE(スパークル)」(株式会社ノンピ運営)で提供しています。これからもサステナブルな取り組みを社員や就業者の皆様に楽しみながら参加していただくことで、更にこの輪が大きくつながることを目指してまいります。

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液肥を活用したクラフトビール 「TOWN CRAFT~まちの未来を考えるビール~」】                                

 液肥を活用して収穫された米で作る、スペック社と三菱地所のコラボレーションビール「TOWN CRAFT~まちの未来を考えるビール~」を企画しました。2024年5月より販売されます。地球規模で巻き起こっている環境問題に対して、いち早く行動を起こしていた人口1,400人足らずの町、上勝町。小さな町で始まった "ゼロ・ウェイスト" の活動を、気軽にビールを楽しみながらより多くの人たちに知ってほしい。RISE & WINが掲げるコンセプト「JUST DRINK KAMIKATZ BEER(=美味しいビールを飲むだけで、環境にちょっと良いコトに繋がっている)」に込められた想いを反映し、より多くの人たちにゼロ・ウェイスト活動を体験し自分事化して欲しいという願いも込めた、本プロジェクトを象徴するようなクラフトビールが完成しました。

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【上勝町主催イベント「Future Beer Garden 〜上勝町×TOKYO TORCH〜」開催  

2024年5月17日〜18日には、上勝町主催のイベント「Future Beer Garden 〜上勝町×TOKYO TORCH〜」が、TOKYO TORCH Parkで開催されます。上勝町の取り組みを発信しながらごみの排出量抑制を身近に感じてもらうことをテーマに掲げ、上勝町の取り組みに賛同する企業やブランド、シェフとコラボレーションし、上勝町の食材を活かしたメニューの提供や地元食材の物販販売を予定しています。イベントでは、ごみを減らすためにできる5つのサステナブルなアクション、5R(Reduce、Reuse、Recycle、Refuse、Repair)の一部を実際に体感しながら、上勝町の魅力を飲んで・食べて・体験することができます。

日程:2024年5月17日(金) 15:00〜21:00/5月18日(土) 11:00〜21:00
場所:TOKYO TORCH Park(東京都千代田区大手町2丁目6−4)
イベント詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000084251.html
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【協業会社】          

株式会社スペック(RISE & WIN Brewing Co.

 徳島県上勝町に拠点を構えるブルワリー。この町だから生まれるビールを目指し、リデュース、リユース、リサイクルに取り組みながらビール造りを実施。現在は醸造過程で生まれる副産物を堆肥化する取り組みを進めており、これを用いて麦を育て、ふたたびビールを生み出す取り組みを進めています。同時にレストランや宿泊施設を運営することで町の魅力、ゼロ・ウェイストを体現していただく場づくりにも力を入れています。
<ウェブサイト>
URL: https://kamikatz.jp/

株式会社ノンピ

 食でココロつなげるセカイをつくる"フードコミュニケーションカンパニー"です。 
 キャラクターカフェの運営、新しい社食の運営やオフィス移転のコンサルティングなど、「食空間」そのもののコンセプト設計からプロデュースを行い、「自然と人が集まりたくなる空間」を生み出します。三菱地所社食「Sparkle(スパークル)」、常盤橋タワー内の就業者用カフェの運営を受託しています。
<ウェブサイト>
URL: https://www.nonpi.com/

■廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「サーキュラーシティ丸の内」の第4弾

 本取り組みは、三菱地所の、丸の内エリアで「資源循環」に着目した取り組み「サーキュラーシティ 丸の内」第4弾となります。1では食べきれなかった料理の持ち帰り用容器を無償配布するMARUNOUCHI TO GO プロジェクト」を、2ではペットボトルの水平リサイクル施策であるBottle to Bottle リサイクルサーキュレーション」を、3では廃食用油を持続可能な航空燃料のSAF等への再利用に取り組んでおります。今後もサステナブルな社会に向け、テナント就業者・来街者など多様なステークホルダーとともに、環境に優しいまちづくりを目指します。三菱地所グループでは「三菱地所グループの Sustainable Development Goals 2030」において、CO2 排出量や再生可能電力比率のほか、廃棄物においても再利用率と排出量に関する削減目標とKPIを定めていますが、今後も、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
※ 廃棄物再利用率 90%と排出量20%削減(2019 年度比/m²あたり)を目標に掲げるとともに、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)では、廃棄物再利用率100%を目指しています。

<参考>

TOKYO TORCHの概要

<広域図及び配置図>

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<ウェブサイト>

URL: https://tokyotorch.mec.co.jp/

<日本各地域の魅力を発信する取組>                             
 TOKYO TORCHでは、一部先行して整備した約7,000㎡の大規模広場「TOKYO TORCH Park」を活用し、日本全国の地域と連携し、東京駅前から、共に地域の魅力を世界に発信してまいりました。
【参考】既に実装済みの地方自治体との協業プロジェクト

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<TOKYO TORCH Market>

日本全国の地域と連携し、共に地域の魅力を世界に発信すべく2021年9月よりTOKYO TORCH Marketを開催しています。街区完成へ向けて、コミュニティ形成の場として定期的に開催し、地方の名産品の販売に留まらず、体験や学びに資するマーケットの開催を目指しています。(協業先:株式会社Agri Innovation Design)

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■有楽町エリアでのサステナブルをテーマとした取り組み

<Regenerative Community Tokyo>

 サステナブル領域の日本版ナレッジ・インスティテュート。リジェネラティブな社会の実現を目的に、当該領域のビジネスに取り組む法人向け会員制コミュニティ。活動拠点を新東京ビル「有楽町『SAAI Wonder Working Community』」内に開設。なお、スペック社も会員として所属。
始動リリース:https://www.mec.co.jp/news/detail/2024/04/12_mec240412_rct
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