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米国東海岸ヴァージニア州で大規模物流施設
米国で事業拡大中の日系企業JV、5棟・20万㎡超を開発
三菱地所株式会社、大成建設株式会社、中央日本土地建物株式会社は、各社の米国法人を通じ、ロックフェラーグループ社と米国ヴァージニア州の有力デベロッパーであるMatan社が推進する米国主要港のヴァージニア港(ヴァージニア州ノーフォーク)付近における大規模物流施設開発事業「PORT 460」(以下、本計画)に参画します。本計画は敷地面積約243エーカー(約100万㎡)に5棟・総延床面積約22万㎡の物流施設を開発するもので、9月4日に起工式を執り行いました。順次竣工する計画で、全体竣工予定は2027年、総事業費は約500億円となる見込みです。
【「PORT 460」の特徴】 |
米国・東海岸中部の物流を担うヴァージニア港は、旺盛な港湾需要に対応すべく大規模なインフラ拡張工事が進行中で、工事完了後は米国東海岸で最も深い水深(16.5m)を有する港となります。付近の物流施設は空室率が低位で推移しており、今後も物流需要の拡大と賃料上昇が見込まれています。
▲ヴァージニア港(イメージ)
本計画地は、ヴァージニア港と、米国を南北に縦断し、ボストンやニューヨークなどの主要商業都市を結ぶ州間高速道路「I-95」の間に位置しており、I-95へつながる2つの幹線国道の結接点に面する物流適地です。
本計画では貨物車用の駐車スペースを多く備えたClass Aの物流施設5棟を3フェーズに分けて建設。大手小売事業者やeコマース事業者などの利用を見込んでいます。
これまで各社とも米国での投資実績を重ねておりますが、今後も需要等のマーケット動向を捉えた優良な事業機会の探索を続け、事業ポートフォリオを拡大して参ります。
■「PORT 460」開発概要
所在地:2925 Pruden Blvd, Suffolk, VA
用途:物流施設、商業施設
敷地面積:983,000㎡(全5棟)
総延床面積:約224,000㎡(約68,000坪)
総事業費:約500億円
事業シェア:非開示
着工:2024年9月~2026年(予定)
竣工:2025年~2027年(予定)
施工:Clancy & Theys Construction Co.
▲完成予想パース(イメージ)
▲貨物車用の駐車スペースを多く設置(イメージ)
▲9月4日に開催された起工式の様子
▲東海岸中部をカバーする立地
■Matan社について
1976年創業のヴァージニア州及びメリーランド州で事業展開する地元有力デベロッパー。本社をワシントンD.C.に置く。開発のほか、アセットマネジメント、リーシング、プロパティマネジメントなどを展開。複数の物流施設開発を手掛けているほか、バイオライフサイエンス関連施設やオフィス物件でも実績がある。
以 上
(ご参考)
■三菱地所グループの米国における事業展開について
グループ会社のロックフェラーグループ社を中心に、全米の各拠点において開発経験豊富なローカル社員が案件取得・開発推進を行う体制を構築、不動産賃貸や開発事業を手がけています。
具体的には、世界経済の中心地ニューヨーク・マンハッタンにおいて自社ビルである旗艦ビル2棟を賃貸・運営するほか、全米主要都市でオフィス・住宅(分譲・賃貸)・物流施設・データセンターなどの開発を推進。インカムゲインをベースに、短期回転型の開発事業からキャピタルゲインを獲得しています。
なお、当社グループの出資に加えて第三者投資家の資金を併せて導入する事業モデル「ハイブリッド・モデル」を展開することで、投資規模の拡大・分散と、第三者投資家へのサービス提供およびそれに伴う各種フィーの獲得機会増大を図っています。
2024年3月期の米国における資産残高は約7320億円で、ニューヨークの旗艦ビル2棟の年間賃貸利益は約200億円・平均残存契約年数は約10年、キャピタルゲインも高水準で成長するなど、三菱地所グループにおける海外事業の中核的役割を担っています。
■米国における主なプロジェクト
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