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シティ・オブ・ロンドンに新たなランドマーク誕生「8 Bishopsgate」竣工 ~投資額約 1,140 億円、過去最大の海外プロジェクト~
三菱地所ロンドン社が2019年より英国ロンドン・シティにて進めてきた大規模オフィス再開発「8 Bishopsgate」(地上51階地下3階塔屋1階建て、高さ約204m、延床面積約8万5000㎡)が6月19日に竣工し、本日竣工式を実施いたしました。本物件は、英国内でのオフィス開発としては7プロジェクト目で、投資額は約1,140億円、海外案件として三菱地所グループにおける過去最大(22年度末時点)となります。
※1海外事業案件最大投資額:Rockefeller CenterのCore物件を除いた簿価ベース
【8 Bishopsgateの特徴】
- シティ・オブ・ロンドンの新たなランドマークとなるシンボルタワー
- 隣接する保有物件2棟の一体再開発で賃貸可能面積を2.8倍に拡大
- 複数の環境認証で最高評価を取得、多様な働き方をサポートする豊富なアメニティスペースを整備
本物件は、歴史的な金融地区で、金融機関やプロフェッショナルファームをはじめ、メディア・テック企業等、多様な企業が集積するロンドンの中心部「シティ・オブ・ロンドン」で保有していたオフィスビル「6-8 Bishopsgate」及び「150 Leadenhall Street」(各々2011年取得)の一体再開発により誕生した、新たなランドマークとなるシンボルタワーです。隣接した2棟を一体で建て替えることで、賃貸可能面積を約2.8倍に拡大しました。
近年、多様な働き方へ柔軟に対応できるフレキシブルで快適性の高いオフィスが求められる傾向にあり、屋内外を含めた全体面積の10%超を屋外テラスやビジネスラウンジ、タウンホールなどの共用アメニティスペースとして整備し、テナントの多様な働き方をサポートします。
また、環境対応が進む英国では、オフィスビルの環境性能も非常に重視されており、本物件は環境に配慮した多様な取り組みを行い、複数の環境認証で最高評価の取得を予定しています。
三菱地所ロンドン社は、三菱地所の欧州事業拠点として1986年の事務所設立以降、約40年間に渡り19棟を欧州にて取得・開発してきました。今後も、英国ロンドンのオフィス開発のほか、英国の賃貸住宅開発、欧州大陸でのオフィス開発など、マーケット特性に合わせた事業を積極的に展開し、海外事業の持続的な成長を実現してまいります。なお、欧州事業においては、約20億ポンド(約3,600億円)の投資を中長期的に行う予定です。
■シティの新たなランドマークとなるシンボルタワー
本物件は、シティの目抜き通りBishopsgateと保険街のメインストリートLeadenhall Streetの交差点に位置し、オフィス・店舗・展望ギャラリー等で構成される地上51階地下3階塔屋1階建て、高さ約204mの新たなランドマークとなるシンボルタワーです。最上階となる51階にある展望ギャラリーからは、ロンドンの西部・南部を遮ることなく、ロンドンの景色を一望できます。西側のBishopsgateと南側のLeadenhall Streetの両方からアクセス可能で、オフィスエントランスは二層吹抜けの開放感の溢れる空間です。高層(28-48階)、中層(12-26階)、低層(3-11階)で、それぞれ約750㎡、1350㎡、1800㎡と、面積の異なるフロアプレートとなっており、オフィスフロアは3~26階と28~48階、オフィス貸付有効面積約51,500㎡のうち、既に60%が成約・内定済みです。
■環境配慮とウェルビーイング向上に寄与するアメニティスペース
英国では国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)を基に建設業界におけるエネルギーと炭素利用に関する目標「RIBA 2030 Challenge」を定めており、本物件も同目標に準拠しています。環境性能に優れたガラスファサードを外装全面に採用したほか、ソーラーパネルの設置、雨水の中水再利用等により、英国発の建築物環境性能評価であるBREEAM※2認証で最高評価となるOutstandingを、建築物の稼働中のエネルギー効率を示すEPC※3 Ratingでも最高評価のAをそれぞれ認証予定です。また、多様な働き方やウェルビーイングの向上に寄与すべく、中層にテナント専用カフェテリアや隣接する大規模屋外テラス(27階)を配置、低層階には収容人数200席の大規模ホール(2・3階)やビジネスラウンジ(2階)を設けています。環境配慮が進む英国ならではの特徴として、駐車場は設けず、代わりに大規模な駐輪場、シャワー・ロッカーを設置。環境への配慮だけでなく、健康的な就業者のワークライフをサポートします。
※2 BREEAM:BRE Environmental Assessment Methodの略で1990年より運用開始となった英国発の建築物環境性能評価制度。エネルギー、健康と快適性、水、材料、廃棄物等の計10の項目において評価され、Pass, Good, Very Good, Excellent, Outstandingの5段階で評価される。
※3 EPC:建築物のエネルギー効率をA~Gの7段階で評価する制度。2015年に法律で定められたMinimum Energy Efficiency Standard (MEES)に基づき、2030年までにBに満たないオフィスビルはテナントへの新規貸付ができなくなる。
■三菱地所ロンドン社について
1986年の事務所設立以降、セント・ポール大聖堂に隣接する大規模開発「Paternoster Square 開発計画」(2003年竣工)をはじめ、本物件を含む多様な開発案件を手掛けており、近年は賃貸住宅・欧州大陸オフィス開発にも進出。賃貸住宅開発では「The Lark(2022年竣工済)」「The Blossoms」、欧州大陸でのオフィス開発として「d Moura 1(スペイン・バルセロナ/2023年竣工済)」「Grace(スウェーデン・ストックホルム)」等に取り組んでおります。
三菱地所グループは、長期経営計画の成長戦略の一つとして、海外アセット事業の中で欧州の開発事業強化と収益基盤の拡充を掲げており、今後も約20億ポンド(約3,600億円)の投資を中長期的に行う予定です。欧州事業をより一層進化させ、今後も更なる成長に向けた取り組みを進めてまいります。
■計画概要
■MAP
【(参考)三菱地所ロンドン社が手掛ける他の事業概要】
◎英国ロンドンのオフィス開発事業
◎英国の賃貸住宅開発事業
◎英国以外の欧州諸国における事業
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