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   三鷹市・三鷹消防署・NPO法人Mitakaみんなの防災と協働し「まちの防災力」を高める 「楽しいイベント」×「防災」+「交流」=災害に強いまちづくり

て約500人が防災体験会に参加 ~関東大震災から100年続く三菱地所グループの防災の取り組み~

三菱地所レジデンス株式会社(以下、三菱地所レジデンス)は、杏林大学、日本航空株式会社、三鷹市と協働し、2023年5月27日(土)・28日(日)の2日間にわたり、杏林大学井の頭キャンパス(東京都三鷹市)において、「Craft Market @ 杏林大学」を開催し、約3,000人の来場者が参加しました。
このイベントは、昨年11月に続き2回目の開催となり、地域に根付くイベントを目指して実施されました。「地域に開かれた大学」という理念のもと地域との連携を積極的に展開してきた杏林大学、グループ内の業種を超えた社員の取り組みである「ふるさとの"わ"」の活動を進める日本航空株式会社、楽しいイベントに防災の要素を掛け合わせ「災害に強いまちづくり」を目指す三菱地所レジデンスが協働し、日本全国の魅力を届けるために、各地の特産品販売や子どもも大人も楽しめる各種体験を交えたイベントを開催しました。

三菱地所レジデンスは今回の「Craft Market@杏林大学」で、三鷹市に加え、新たに三鷹消防署・NPO法人Mitakaみんなの防災と協働し、防災の体験会を実施しました。地域の方に「ハザードマップ」や「避難所」を伝えたいという三鷹市の想いを共に実現したいと考え、防災ツール「そなえるドリル」を活用しながら、ハザードマップを確認し、三鷹市防災マップにより自宅周辺の避難所等を把握。さらに自宅にある身近なツナ缶を使った簡易ランプづくりの体験も実施し、参加者約500人と一緒に防災について考えました。また、緊急時に落ち着いて行動できることを目指し、三鷹消防署とともに119番通報訓練を実施。さらに、「おもちゃ・洋服のリユース」を取り入れ、地域の人と人が繋がりを作ることで、災害時の助け合いを促す仕組みの構築を実現しました。

【「Craft Market@杏林大学」での三菱地所レジデンスの取り組みの特長】
(1)「楽しいイベント」に防災の要素を取り入れ、約500人の地域の方と備えを考える機会を創出
(2)産官学が協働し、防災の備えを考えるワークショップを実施し「地域の防災力」を高める
(3)自宅に眠っているおもちゃ・洋服を持ち寄りリユースすることで地域の人と人が繋がり、災害時の助け合いを促す

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三菱地所レジデンスと杏林大学は、今後も、防災・持続可能な取り組みを通じ、様々な業種と連携・協力し、災害に強いコミュニティやまちづくり・サステナブルな社会の実現を推進してまいります。

Craft Marketのような「楽しいイベント」に防災の要素を取り入れ、備えを考える機会を創出   

「楽しいイベント」を実施することで防災について考えるきっかけを作り、参加者は知らず知らずのうちに自然と備えに対する防災意識を高めます。そして、人と人との繋がりが地域の防災力を向上させ、災害時の助け合いを促すという仕組みの構築を実現しました。
また、Craft Marketは杏林大学の学生が主役となってイベントを企画。当日の防災の体験会も学生と共に実施し、様々なメンバーと協働しながら「楽しいイベント」で地域の防災意識を高める活動を行いました。

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三鷹市・三鷹消防署・NPO法人Mitakaみんなの防災と協働し、地域の防災力を高める       

「三菱地所グループの防災倶楽部」と三鷹市・三鷹消防署・NPO法人Mitakaみんなの防災が協働し、防災ブースにて体験会を実施。親子が家族を想定して考える防災ツール「そなえるドリル」を使ったワークショップで備えを考え、三鷹市のハザードマップの確認と三鷹市防災マップで自宅周辺の避難所等を把握しました。ワークショップで災害時のトイレの備えを考える中で、三鷹市が備えていて期限が切れてしまった「簡易トイレ」を上手く活用し、互いに持っているノウハウを提供することで防災の備えを地域に広げることができました。三鷹消防署とは、緊急時に落ち着いて行動できることを目指し、119番通報訓練を実施しました。また、自宅にある身近なツナ缶を使った簡易ランプづくり体験も実施し、参加者からは「最近引っ越してきたので、避難所の場所を知ることができて良かった」「ツナ缶でランプが作れることを知らなかった。日頃から備えたいと思った」「凝固剤を実際体験することもでき、具体的な備えの個数も確認できたという声がありました。
イベント後には当日「日本全国の魅力を届けるために」各地の特産品販売ブースを出展した方・防災体験ブースの運営メンバー全員で防災について考えるきっかけを作るため、防災備蓄倉庫に保管されているアルファ米のドライカレー100食分を実際に作り、全員で災害時への備えについて考えました。

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■自宅に眠っているおもちゃ・洋服を持ち寄りリユースすることで地域の人と人が繋がり、災害時の助け合いを促す

地域の人と人が繋がることが災害時の助け合いを促すと考え、三鷹市井の頭エリアを拠点に「地域でぐるぐる循環」することを目的に、子ども服のリユース・リサイクルの活動をしている「おさがリサイクル」(後援:井の頭一丁目町会)と共に、三菱地所レジデンスのブース内で、参加者が自宅に眠っているおもちゃや洋服を持ち寄るリユースを実施。杏林大学の学生もリユースに参加をし、学校と地域・そして地域の方々が繋がり、捨てられるおもちゃや洋服を減らしていく持続可能な取り組みを実現しました。当日は、多くの親子がおもちゃや洋服を手にブースを訪れ、「前回参加してお洋服をいただいたので、今回は持ってきました。次回も楽しみにしています。」「まだ使える洋服・おもちゃを捨てることができず自宅に眠っていました。捨てるのではなく、思い入れのあるものを気に入っていただける方に譲る仕組みがいいですね。」といった声がありました。モノを介して人と人が繋がることで、地域の繫がりが強化され、災害時の助け合いを促すエリア防災に繋がると考えています。

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【三菱地所レジデンスと杏林大学の産学連携での防災まちづくり】

三菱地所レジデンスと杏林大学は、2020年3月に防災力強化を目的とした「防災協定」を締結し、地域防災に関するワークショップの実施や、学校の授業・防災ツール「そなえるドリル」英語版の作成等、災害に強いコミュニティやまちづくりを協働してきました。両者は、産学連携で防災力強化に取り組んでいます。杏林大学は米国ポートランド州立大学とともに「災害に備えるまちづくり」フィールドワークを、東日本大震災で被災した三陸地域や首都直下地震に備える東京等で行っています。その一環で2019 年6 月に三菱地所グループや三菱地所レジデンスが供給した千葉県習志野市津田沼「奏の杜(かなでのもり)」のマンションを訪問し、防災を軸にしたまちづくりの知見を共有しました。2019年9月には、地域防災に関するワークショップの実施。2020年3月には防災ツール「そなえるドリル」の英語版を作成し、日本で生活する外国人の方にも伝えるなど、防災活動を進化させています。

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【三菱地所グループが進める防災まちづくりの事例】

<千葉県習志野市津田沼「奏の杜」エリア>

千葉県習志野市津田沼「奏の杜」エリアでは、まちで助け合うことを目指し、三菱地所グループが分譲・管理している物件に加え、他社分譲・管理物件も含め、約2,700世帯を対象とした防災訓練を継続して実施しています。
2015年3月に「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」で始まった防災訓練は、同エリアの「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜テラス」「ザ・レジデンス 津田沼奏の杜」「ザ・レジデンス 津田沼奏の杜テラス」「津田沼ザ・タワー」へと広がり、コロナ禍においてもオンラインの防災訓練の実施で活動を継続しています。

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<東京都中央区「晴海」エリア>

東京都中央区晴海エリアにおいて「災害時に地域で助け合う」ことを目指し、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス(総戸数883戸)」、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス(総戸数861戸)」の管理組合・自治会と協働し、2物件合同で防災訓練を実施しました。東日本大震災や2019年の台風19号で、マンションの「外」の繋がりにも助けられた被災地の事例もあり、隣同士に並ぶタワーマンションがお互いのノウハウを共有しながら防災訓練を実施しました。今後も周辺マンションに呼びかけ、「まちで助け合う」エリア防災を広げていくことを目指しています。

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<宮城県仙台市「泉パークタウン」>

「泉パークタウン」は、宮城県仙台市泉区にて、三菱地所が中心となってまちづくりを進めてきた、約1万世帯が居住する郊外型住宅団地です。総開発面積 約1,074ha(約325万坪)、「人と自然の調和した快適な住環境」と「住む」「働く」「憩う」「学ぶ・集う・楽しむ」といった多彩な生活機能を備えた複合型の都市構築をテーマに、1974年より分譲を開始し、以降50年近くにわたりまちづくりが行われています。
その中で、「防災」を軸にまちとまちとの連携、まちの防災力強化、まちと人とのつながりを促進するため、泉パークタウンサービスと三菱地所グループの防災倶楽部が協力して、既存町内会との防災訓練やワークショップを実施しています。中でもスマートシティを目指す新街区「朝日」ではより一層の防災の取り組みが求められ、安心・安全な暮らしを実現するための防災活動を取り進める予定です。

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<東京都世田谷区「三軒茶屋」エリア、中野区「中野」エリア、愛知県「名古屋市」エリア>

・三軒茶屋エリアでは、SDGsイベント「ACT NOW!~子供たちと考える地球の未来~」に参加し、「そなえるドリル」のワークショップや「マンション家計簿」の知見を活かした「省エネの暮らし実践編」を伝える活動を行いました。
・中野エリアでは、中野区防災イベント「おやこ防災チャレンジデー」に参加し、「そなえるドリル」のワークショップを実施しました。
・トヨタモビリティ中京吹上店と東海テレビと共に、地域の方約60人が参加した防災イベントを実施しました。

 三菱地所レジデンスでは、防災訓練に加え、防災に関わるさまざまなイベントでワークショップを実施しています。まちの人と人とが繋がることで「災害に強いまちづくり」を実現したいと考えています。

【参考】1923年の関東大震災から100年続く三菱地所グループの防災の取り組み

三菱地所グループでは、1923年の関東大震災以来約100年「防災」に取組んでまいりました。三菱地所レジデンスは、三菱地所グループが永年培ったノウハウを取り入れ、マンションのハード面に加え、防災マニュアルや防災訓練を積極的に実施・サポートしています。防災意識の向上や訓練の進化・深化を目的に三菱地所レジデンス社員有志によるボランティア組織「三菱地所グループの防災倶楽部」を2014年10月に立ち上げ、現在は三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティ約140名の社員で取り組んでいます。防災倶楽部はマンション管理組合に対し新たな訓練メニューなどを提案しており、これまでに三菱地所コミュニティが管理するマンション122物件・39,071世帯を対象とした防災訓練をサポートしています。今後も災害に対し、迅速に対応できる体制構築を広く浸透させていくべく、防災力強化のための活動を行ってまいります。

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【参考】「そなえるカルタ」「そなえるドリル」について

東日本大震災・熊本地震等の生の声を届けるために、実際に困ったことを「トイレ」・「食糧」・「情報」といった切り口で伝える防災ツール「そなえるカルタ」
子どもと大人が家族を想定して考える防災ツール「そなえるドリル」
自分や家族のことを実際に書き、大人と相談して答えを出す要素を取り入れ具体的な行動につなげます。「そなえるカルタ」と「そなえるドリル」は、ザ・パークハウスの防災プログラムホームページ上で"ドナタデモ"ダウンロードが可能です。

・ザ・パークハウスの防災プログラムホームページ  http://www.mecsumai.com/bousai/

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【参考】
●訓練に役立つコンテンツを動画で解説する「防災そなえるTube」
https://www.mecsumai.com/bousai/sonaeru_tube.html

第1弾「防災って何から始めたらいいですか?~被災地の声から教わる~」

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第2弾「そなえるカルタ・そなえるドリルで被災地の声に触れてみませんか?~活用方法~」

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第3弾「被災生活まで想定した防災訓練とは?」

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