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障がいのある子どもたちの絵画コンクール「第24回キラキラっとアートコンクール 優秀賞作品展」開催
~広島会場は12月18日(木)よりスタート~
三菱地所株式会社は、12月18日(木)から12月24日(水)にかけて、ひろしま美術館地下1階講堂にて「第24回キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展」を開催します。
「キラキラっとアートコンクール」(後援:文部科学省・全国特別支援学校長会・各開催地の社会福祉協議会)は、障がいのある子どもたちの可能性を応援したいとの想いから、国内初の障がい者アートライブラリー アートビリティ※1の協力を得て、2002年にスタート。歴代応募者の中からアートビリティの登録作家として現在27名が活躍するなど、子どもたちの才能を支援してまいりました。
※1アートビリティ・・・1986年に社会福祉法人東京コロニーが設立した障がい者アートライブラリー。現在約200名の作家による約6,500点の作品がストックされ、印刷物等の媒体に貸し出されています。
本作品展は、24回目を迎える同コンクールの全応募作品874作品(40都道府県)の中から、審査会(一次審査、一般審査※2、本審査)を経て選ばれた優秀賞50作品を全国7会場で展示するものです。また本作品展の初日には、優秀賞受賞者及び関係者にご参加いただく、受賞者のつどいをオンラインで開催いたします。
※2一般審査・・・JR東京駅丸の内地下南口改札外 動輪の広場で開催し、大手町・丸の内・有楽町地区の就業者・来街者の参加による投票、及び三菱地所グループ内での社員投票により実施。
本作品展の各会場では、自由なテーマで子どもたちが思いのままに表現し描いた個性豊かな作品に対し、来場者からメッセージを受け付け、今後の励みにつながるよう、受賞者本人にお渡しします。
また、全応募作品がコンクールホームページで公開されるほか、これまでの応募作品には様々な企業の冊子の表紙やカレンダーなどに使用されているものも多く、子どもたちの作品は、審査会、作品展、作品使用等を通じて、多くの人に感動を与えています。
三菱地所は、本コンクールが子どもたちの優れた才能を評価・発掘・展示する機会となり、子どもたちが絵を描く楽しみや喜びを増し、芸術活動の裾野が広がることを願い、支援を続けてまいります。
【第24回キラキラっとアートコンクール優秀賞受賞作品より】
※年齢は応募時のもの

優秀賞・全応募作品をホームページ(https://kira-art.jp)にて公開しています。
1.開催概要
①名 称:第24回キラキラっとアートコンクール優秀賞作品展
②日 程:2025年12月18日(木)~12月24日(水)9:00~17:00
③会 場:ひろしま美術館 地下1階 講堂(広島市中区基町3-2)
https://www.hiroshima-museum.jp/
③入 場 料 :無料
④応募作品:・応募資格:何らかの障がいのある応募年齢18歳までの幼児・児童・生徒
・応募期間:2025年7月11日(金)~9月17日(水)
・作品規定:テーマは自由。水彩、油絵、版画、ドローイング(パステル、鉛筆)、切り絵、墨絵などの平面表現の作品。
サイズは規定(最大で509mm×660mm(小全紙)、最小でA4サイズ程度)。
2.審査員講評
※肩書きは2025年11月時点
■O JUN氏(画家・東京藝術大学名誉教授)
受賞者の皆さん、おめでとうございます。今年も北海道から沖縄まで各都道府県から応募された作品は見応えのあるものばかりでした。自分が見たもの、行った場所、身の回り、想像世界、それぞれの動機でそれに見合う画材と時間をかけて制作した作品です。どの絵も素敵でした。
私は今回の審査では、モノを描きながら、自分自身と向き合っていると感じられる作品が気になりました。それは、"自分で自分を押す"ことを絵で実現しようとする意志を見たからです。今ある自分を半歩でも前に押すのです。それを絵でおこなうのです。言葉で言うとむつかしいですが、絵にはそういう力があります。
コンクールに応募したみなさんに喜びと、それを支えてくれているご家族、学校の先生方、この展覧会に尽力される三菱地所の皆様に深く感謝申し上げます。
■青栁 路子氏(東京藝術大学准教授、教育研究者)
本年度のコンクールも、たくさんの力作、魅力的な作品が寄せられました。本コンクールの魅力は、鉛筆画、クレヨン画、水彩画、油彩画、そして版画、切り絵など「絵画」の幅広いジャンルの応募があること、さらに描かれる内容も、身近な人から風景、動物、大好きなもの、想像画から抽象画まで多様であることです。
今回、選ばれた優秀作品は魅力的な作品ばかりです。惜しくも優秀作品に選ばれなかった作品にも力作がたくさんありました。作品を作るときに子どもたちはどのように手を動かしていたか、どういう表情をしながら描いていたか、その色や対象を選んだのはどのような思いからか、作品を完成させるまでにどんな格闘や工夫があったかなどに思いを馳せながら、多くの方に子どもたちの作品を見ていただきたいです。
■福島 治氏(東京工芸大学名誉教授)
私は長年にわたり、創作活動を通じて障がい者の社会参加を促す仕組みについて、大学で研究・実践してまいりました。政府は障害者権利条約の理念に基づき、「共生社会」の形成に向けた「インクルーシブ社会」の実現を重要な課題として掲げています。2018年には「障害者文化芸術活動推進法」が公布・施行され、全国に障害者芸術文化活動支援センターが設置されました。
今年から審査員として参加させていただきましたが、私はこれまで15年間「アートビリティ」の活動に携わり、「キラキラっとアートコンクール」の展覧会も何度も拝見してまいりました。実際に審査会に参加し、改めてこのコンクールが全国の若き才能を発掘する、唯一無二の素晴らしい仕組みであることを確信いたしました。
研究活動を通じて全国を巡り、障がいのあるアーティストやご家族、福祉施設を訪問し、数えきれないほど多くの才能と出会ってきました。創作活動を生きがいとする方々は、自らの作品が正しく評価され、仕事につながることを強く望まれています。「キラキラっとアートコンクール」と「アートビリティ」が連携することで、若き才能がプロのアーティストとして活躍できる仕組みづくりが始まりました。今後も、全国のアーティストやご家族が願う新しい働き方の実現に力を尽くしてまいりたいと思います。
■髙橋 宏和氏(社会福祉法人東京コロニー アートビリティ代表)
第24回のキラキラっとアートコンクールでは例年にも増してエネルギー溢れる個性的な作品が集まりました。優秀賞の50作品の最終選考においては、評価が集中することはなく、満遍なく評価が分かれたこともあり、僅差で優秀賞50作品が選出された審査会だったと感じました。審査会全体を通しても例年の選考過程で見られた審査員同士がコミュニケーションを取りながら選出する場面よりも、各々が応募作品1点1点を黙々と集中して吟味している姿が印象的でした。
毎年キラキラっとアートコンクールの審査では、作品に込めた思いを感じとれるような審査を心掛けており、作品を通して皆さんが描いている時に感じた気持ちを私も感じることができる貴重な時間となっております。
来年度も応募作品に込めた熱いメッセージをお待ちしつつ、魅力ある個性的な作品をお待ちしております。
■大平 由香里氏(アートアワードトーキョー丸の内2013 審査員賞受賞)
今年も全国から応募された沢山の作品に出会うことができました。作品そのものと向き合い、タイトルや作品に込められた想いを読んでからまた作品を見返すと、作者が考えていることや一目見るだけではわからなかった世界観が伝わってきて、何度も何度も作品を見返しながら審査を進めました。
応募作の中には独創的な色使いの作品、繊細で丁寧に根気強く描かれた作品、独自の視点が表現された作品、自己の内面や世界を鋭く表現した作品、様々な画材を組み合わせながら描かれた作品等、多種多様な作品がありました。それらの作品から特に印象に残った作品は、完成度や技術の高さだけではなく、その人が持つ資質が世界観として画面に表れている作品です。画面に向き合い、表現を模索しているであろう作品には、人を惹きつける力があると思います。惜しくも選にもれた作品の中にも、キラッと輝く作品が多数ありました。これからも継続して挑戦してほしいと思います。
■中島 篤(三菱地所株式会社 執行役社長)
第24回キラキラっとアートコンクールにご参加いただき、誠にありがとうございました。作品の制作からご応募まで、多くの皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
私は芸術の専門家ではございませんが、主催者として子どもたちの作品に触れられたことを、大変嬉しく思っております。自由な発想や色使いに驚かされ、子どもたちの表現力と可能性を改めて感じました。
本コンクールは、約四半世紀にわたり開催を続けてまいりました。卒業後もアーティストとして活躍されている方がいると伺い、この取り組みが子どもたちの将来につながる一助となっていることに、大きな意義を感じております。また、障がいのある子どもたちの目標の一つとして定着しつつあることに、嬉しい手応えを感じております。
今後も皆様のご意見を参考に、より良いコンクールを目指してまいります。引き続き、子どもたちの創造力を育む場として、この取り組みへのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
■池田 祐子(三菱一号館美術館 館長)
今回からコンクールの審査に参加し、全国津々浦々から集められた作品を前に圧倒される気持ちがすると同時に、作品から発せられる若々しく清々しい力に元気をもらうことができました。表現されている主題が多様なだけではなく、驚いたのは、その表現手法の多彩さでした。制作にプロセスへの理解と時間を要する切り絵や版画技法、コラージュ技法を用いた作品も複数あって、時間について言えば、どの作品も、作者がいかにじっくりと真摯に制作と取り組んだかがわかるものばかりでした。それらは、人間が生きて成長していく上で、アートがいかに礎そして糧になり得るかという問いに対する答えのように思えます。
最終審査の150点はどれも個性に溢れて素晴らしく、優秀賞を選ぶのは簡単ではなかったのですが、入賞作品群が各審査員の個性を如実に反映していて、むしろ自身を見直すよい(というか、むしろ恐ろしい)きっかけになったと感じています。
≪審査の様子≫



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