その他
   「三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ」を設定

~サステナビリティ重要テーマとマテリアリティを改定し、事業活動を通じた社会課題解決の加速へ~

三菱地所株式会社は、当社グループを取り巻く自然環境と社会環境の変化、サステナビリティに関する企業への要請の一層の複雑化を踏まえ、サステナビリティ重要テーマとマテリアリティ(重要課題)の改定を実施しました。
当社は今回の改定において、これまで当社から社会への価値提供の軸としての機能を担っていたサステナビリティ重要テーマを「当社グループと社会、双方の持続可能性確立のためのアクション」として再定義し、当社グループのコアビジネスであるまちづくりとの親和性を高めることで、事業とサステナビリティの融合を目指します。

■新たなサステナビリティ重要テーマとマテリアリティ
4つの重要テーマの抽出 1.jpg

当社グループは持続可能な社会の実現に向け、2050年にありたい姿を示すスローガン(三菱地所グループのサステナビリティビジョン2050)として "Be the Ecosystem Engineers"を掲げています。「立場の異なるあらゆる個人・企業などが持続的に共生関係を構築できる『場と仕組み(エコシステム)』を提供する企業(エンジニア)であろう」との思いを込めたこの共通基本方針のもと、今般の改定を組み入れた新たな「両輪の経営(「社会価値向上戦略」と「株主価値向上戦略」を両輪に据えた経営)」のフレームワーク※1を推進することで、当社はグループ全体の事業活動を通じた社会課題解決への取り組みを加速させ、次世代に必要とされる企業として、当社事業活動の持続可能性の確立と、真に価値ある社会の実現を目指します。

■改定のプロセスと狙い
2020年1月、当社グループはステークホルダーへのより長期的な価値提供の実現のため、長期経営計画を策定し、「社会価値向上戦略」と「株主価値向上戦略」を両輪に据えた経営(「両輪の経営」)の実践を掲げました。従来のサステナビリティ重要テーマ(「Environment」「Diversity & Inclusion」「Innovation」「Resilience」)はその社会価値向上戦略において、事業を通じた社会への価値提供の軸として定めたものでした。
今回の改定においては、「まちづくりを通じて社会に貢献する」ことを基本使命とする当社グループとして、次世代に向けた責任ある事業推進こそが当社が未来に向けて持続的に発展し、株主価値の向上、ひいてはステークホルダーへの価値還元を実現し続ける手段であるとの信念から、社会価値向上戦略と事業のつながりの一層の明確化のため、「両輪の経営」をつなぐ橋渡しとして3つの責任を定めました。
2.png

サステナビリティ重要テーマ及びマテリアリティの改定については、サステナビリティ情報開示における国際基準、ESG評価機関、グローバルなメガトレンド、当社グループ経営理念等を踏まえ当社グループに関係の深い社会課題を抽出し、社内外ステークホルダーへのヒアリングを実施の上、社会課題群を「当社グループを取り巻く社会へのインパクト」「当社グループの成長へのインパクト」の2軸によりマッピングし、優先順位付けを行いました。
当社グループのマテリアリティ・マトリックス.PNG

結果、それぞれの軸において特にインパクトが大きいと評価した項目を当社グループの新たなマテリアリティ(重要課題)と特定し、それらを類似項目でグルーピングし、まちとサービス、地球環境、人の尊重、価値の創造の4つのグループに整理することで「三菱地所グループと社会の持続性 4つの重要テーマ」の策定に至りました。

 

■三菱地所グループと社会の持続可能性 4つの重要テーマ
①次世代に誇るまちのハードとソフトの追求
 目指す世界:世代を超えて愛され、有機的に発展する「選ばれるまち」へ
 マテリアリティ:4.png

②環境負荷低減に尽力し続ける
 目指す世界:持続可能なまちと地球環境の実現
 マテリアリティ:5.png

③人を想い、人に寄り添い、人を守る
 目指す世界:多様な人々が幸せに働き、暮らせる社会へ
 マテリアリティ:6.PNG

④新たな価値の創造と循環
 目指す世界:時代の変化を先取りし、豊かさや便利さを育む
 マテリアリティ:7.PNG

※各重要テーマに関わる具体の事業や取り組み、目標等はウェブサイト、統合報告書等において随時開示を進めさせていただきます。

【参考】
三菱地所グループ サステナビリティサイト:
https://mec.disclosure.site/j/sustainability/key-themes/

   
※1「両輪の経営」のフレームワークについて
当社グループは長期経営計画2030において、「社会価値向上戦略」と「株主価値向上戦略」を両輪に据えた経営を掲げています。
あわせて今般、事業面においては原点回帰(Return to Basics)をコンセプトに、不動産事業に係る開発・運営・営業・フィービジネス・資金管理・コーポレート等における「稼ぐ力」の底上げ、グループ一丸での収益意欲の向上を目指すことを確認しました。
「両輪の経営」のフレームワーク 1.jpg

clipmailtwitterfacebook