空港
4月21日「みやこ下地島空港ビジネスジェットターミナル」本格開業
沖縄県・下地島空港にビジネスジェット専用施設が竣工
三菱地所株式会社は、沖縄県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営及びプライベート機受入事業」の一つである宮古島市伊良部地区でビジネスジェット専用施設「みやこ下地島空港ビジネスジェットターミナル」の開発を進めてきましたが、同施設が2024年3月21日に竣工、4月8日に竣工式を執り行いました。現在、4月21日本格開業に向けた準備を同施設の運営会社である下地島エアポートマネジメント株式会社(SAMCO)とともに進めています。
同施設は、2019年3月30日に開業した国際線等旅客施設「みやこ下地島空港ターミナル」に続き、「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営及びプライベート機受入事業」の提案内容を着実に実現したものです。
今後も、県が運営する「下地島空港」とSAMCOが運営する空港ターミナルとビジネスジェットターミナルが、宮古諸島の魅力を伝えるゲートウェイとなり、交流人口の拡大や地域活性化に寄与するよう事業を推進していきます。
■本事業及び「みやこ下地島空港ビジネスジェットターミナル」の特長
(1)沖縄県・宮古諸島を国際的なリゾートへ
国内屈指のリゾート地として人気の高い宮古諸島に、国内線機能を拡充するとともに国際線機能を整備し、国際的なリゾート地としての更なる成長に貢献。パイロット訓練飛行場としての機能のみならず、一般旅客が使用できる空港としての再出発を企図。
(2)「島での滞在を印象付ける物語の始まりと結びの場所」をコンセプトとした空間づくり
宮古諸島の玄関口として、空港に到着した瞬間から宮古島での非日常のはじまりを感じ、島での思い出を感じながら次なる土地への出発に備えられる空間を目指す。
(3)ビジネスジェットフレンドリーな施設
専用のCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設、車両動線等の空港の滞在を最小限にするストレスフリーな動線や仮眠スペースやパントリー等運航・機内サービスを支援する設備を整備し、ビジネスジェット利用者と運航事業者の双方を意識した設計。
(4)沖縄県内で「MIデッキ※」を初採用
MEC Industry株式会社が製造する「MIデッキ(配筋付型枠)」を天井の内装に採用し、天然の木のぬくもりが感じられる空間を創出しました。また、仮設時の型枠材を仕上げ材として兼用しているため、型枠材の廃棄削減と建設時の作業負荷削減に寄与しただけでなく、建物全体の炭素固定量を増やすことでCO₂削減に貢献しております。
※「MI デッキ」は、 RC造・S造で使われる配筋付デッキの一部に木を組み合わせた新たな建材です。本商品の使用により、デザイン性や経済性の向上に貢献するだけでなく、伐採適齢期を迎えた国産木材を活用することで、国土保全や炭素固定といった地球環境へのメリットも期待されます。また、「MIデッキ」ならびに MIデッキ組立システムは特許出願済です。
MEC IndustryサイトURL:https://www.mec-industry.com/building-material
■「みやこ下地島空港ビジネスジェットターミナル」施設概要
開 業 日:2024年4月21日
所 在 地:沖縄県宮古島市伊良部字佐和田1727-1
敷地面積:2080.10㎡
延床面積:248.24㎡
規模・構造:RC造 地上1階
施 工 者:下地島空港施設株式会社
設 計:建築設計air
運 営:下地島エアポートマネジメント株式会社
主要施設:CIQ専用動線、休憩室、パントリー、シャワー室
■下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営及びプライベート機受入事業について
沖縄県が推進する「下地島空港及び周辺用地の利活用事業」(第1期)として、2015年12月に三菱地所が沖縄県に提案した事業。提案内容は下地島空港における旅客ターミナル施設の整備、国際線・国内線旅客の取扱い、プライベート機等の受入れ等。本提案に沿って、旅客ターミナル施設「みやこ下地島空港ターミナル」を2019年3月30日に開業、国際線・国内線旅客の取扱いを開始。「みやこ下地島空港ビジネスジェットターミナル」整備・開業も本提案の一つ。
<事業経緯>
2015年 3月 沖縄県の下地島空港及び周辺用地の利活用事業の候補事業者に選定
2015年12月 沖縄県へ実施事業を提案
2017年 3月 沖縄県と基本合意書を締結
2017年10月 下地島空港旅客ターミナル施設新築工事に着工
2018年 1月 下地島エアポートマネジメント株式会社(SAMCO)を設立
2019年 3月 みやこ下地島空港ターミナル開業
2024年 4月 みやこ下地島空港ビジネスジェットターミナル本格開業予定
なお、沖縄県の「下地島空港及び周辺用地の利活用」(第3期)にも、「旅客ターミナルのネット・ゼロカーボン化事業」を提案、2023年9月20日に沖縄県と下地島空港及び周辺用地の活用に係る基本合意書を締結。2023年11月22日には国土交通省の空港脱炭素化に向けた取り組みを支援する「空港脱炭素化推進事業費補助金」における「太陽光発電等の再エネ導入に係る事業」に選定され、同補助金も活用して「旅客ターミナルのネット・ゼロカーボン化事業」を推進中。
■下地島エアポートマネジメント株式会社の概要
商号:下地島エアポートマネジメント株式会社
(英文名称:Shimojishima Airport Management Co., Ltd.)
本店所在地:沖縄県宮古島市伊良部字佐和田1727番地
事業目的:空港ビルの管理運営、飲食物・物品の販売 等
資本金:3億円
株主:三菱地所株式会社、株式会社國場組、双日株式会社
代表者:代表取締役社長 鶴見 弘一