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   関東大震災から100年 官民連携をさらに強化 第97回「ひと×まち防災訓練」を9月1日に実施

~警視庁と東京消防庁と連携した丸の内エリアでの大規模訓練を実施~ ~8月28日(月)より丸ビルにてパネル展示「関東大震災100年展」を開催~

三菱地所株式会社は、東京・丸の内エリアを中心に9月1日(金)朝より、グループ社員約2,000名および関係先が参加する総合防災訓練を実施します。本年度の訓練は、警視庁・東京消防庁と連携し、一部交通規制して、救出救助訓練や要救助者の搬送訓練、信号機滅灯訓練など、東日本大震災クラスの地震が起きた時に想定される多様な訓練を行います。
なお、三菱地所が警視庁と連携し、丸の内エリアで大規模に訓練を実施するのは初めてです。

【第97回「ひと×まち防災訓練」の特徴】
(1)警視庁と東京消防庁と連携し、オフィス街を交通規制して大規模に訓練を実施。車両やビルからの救出救助訓練や道路啓開訓練などを実施して官民連携を強化。丸ビル・新丸ビルの2ビルにおいては就業者参加型の総合防災訓練を実施。
(2)8月28日(月)より丸ビル「マルキューブ」にて、100年の歴史を振り返るパネル展を開催
(3)関東大震災から100年の節目に、より多くの就業者や来街者に参加いただける訓練にしていくため、「ひと×まち防災訓練」へ名称変更

また本年度は、旧丸ビルが竣工し、関東大震災が起きた1923年から100年を振り返るパネル展示「旧丸ビル竣工100年 企画~関東大震災100年展~」を開催いたします。
三菱地所の災害対策の歴史は古く、関東大震災の際に旧丸ビルやその周辺で飲料水の提供や炊き出し、臨時診療所の開設などを行ったことに端を発しています。震災直後から、官庁、銀行・会社、商店など、400以上が丸の内に移転し、都心の政治・経済活動の中枢機能が臨時に集中しました。震災を免れた丸の内は、東京が復興するまでの間、さまざまな面での人々の暮らしに寄与しました。防災拠点として機能した過去の歴史は、今も三菱地所グループの防災スピリットに受け継がれています。

さらに、関東大震災3年後の1926年(大正15年)から毎年実施してきた「三菱地所総合防災訓練」を、本年度より「ひと×まち防災訓練」と名称変更いたしました。当社グループ社員のみならず、就業者や来街者など多くの方に向けた、よりまちに開かれた防災訓練を目指してまいります。
三菱地所は次の100年も、警視庁や東京消防庁、千代田区、エリア内企業の皆様の協力のもと、非常時にも十分な体制が構築できる安全・安心なまちづくりを目指します。

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■第97回 「ひと×まち防災訓練」の実施概要                             
日時:2023年9月1日(金)7:15~17:00
場所:行幸通り、有楽町ビル、丸ビル、新丸ビル、大手町グランキューブ、大手町パークビルほか

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【行幸通り地区の訓練について】
・丸ビル・新丸ビルにおける総合防災訓練
丸ビル・新丸ビルの2ビルにおいて、就業者避難を含む総合防災訓練を実施します。大規模災害に備え、複数ビルにおいて同時に訓練を実施します。

・新丸ビル側にて放水、はしご車を利用した救出救助訓練
新丸ビルにて、地震による火災発生を想定した一連の消防演習を実施します。

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・ドローン飛行訓練
ドローンを飛行させ、地震の影響による道路陥没等、道路の破損状況を確認します。

・多重衝突事故車両からの救出救助訓練・道路啓開訓練
地震の影響により複数の車両を巻き込んだ多重衝突事故が発生し、車の中に人が閉じ込められ、さらに車両が道路上に立ち往生し道路をふさいでいる状況。警視庁機動救助隊が車内に閉じ込められた人を救出し、国土交通省と東京都建設局が事故を起こした車両を移動させ、道路を空けて車両動線を確保します。

・信号機滅灯訓練
地震の影響により停電、信号機が滅灯した状態を想定して、電気自動車から給電し、信号機の復旧を図ります。

・民間インフラ業者による展示訓練
東京電力、東京ガス、東京都水道局、東京都下水道局と連携し、各インフラに損壊が起きた際の復旧活動についてデモを行います。(電柱の破損、ガス管からのガス漏れ、水道管からの水漏れの修復など)

・警視庁機動救助隊による車両からの救出救助訓練
地震の影響により交通事故が発生。警視庁機動救助隊により車内に閉じ込められた人を、救助装備を使って救出します。

・警視庁機動救助隊による高所からの救出救助訓練
丸ビル内に人が残っていることを確認。警視庁機動救助隊が要救助者を丸ビル7Fから行幸通りへ展張したロープを使って降下し、救出します。

挨拶・講評<丸ビル1F「マルキューブ」>
登壇者     三菱地所株式会社 執行役社長 中島 篤
        千代田区長 樋口 高顕
        ほか調整中

【有楽町ビル地区の訓練について】
・警視庁警備犬による捜索
・警視庁機動隊による救出救助訓練
・医療従事者(聖路加メディローカス)と協力をしたトリアージ訓練
・災害時協定締結業者(日の丸交通バス)による搬送訓練
地震発生後、有楽町ビル内に多数の要救助者がいることを確認。警視庁警備犬による、ビル内の捜索を実施後、警視庁機動隊がビル内から要救助者を救出します。ビル外に運び出された要救助者に対して、医療従事者(聖路加メディローカス)がトリアージを実施し、災害時協定を締結している日の丸交通のバスで、重傷者を聖路加病院へ搬送する想定の訓練を実施します。

■パネル展示「旧丸ビル竣工100年 企画~関東大震災100年展~」の実施概要                                     
日時:2023年8月28日(月)~9月2日(土) 11:00~20:00
場所:丸ビル1F「マルキューブ」
本年は東京駅前に丸ノ内ビルヂングが竣工し、関東大震災が発生してから100年になります。当時の記録写真や実際に使用されていた防災品など、貴重な資料を通じて、これからの100年に向けたまちの"安全・安心"を考える企画展を開催します。

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■丸の内エリアの防災の取り組み                            
三菱地所グループでは、災害を含むあらゆる危機管理における基本方針・行動指針に加え、緊急事態発生時の行動内容等を定めた「緊急事態対応マニュアル」を策定しています。災害が発生した際の対策として、災害から人命と関連施設を守り、適切かつ迅速な復旧施策を実行するため、独自の「災害対策要綱」を策定し、平常時からの予防措置、任務分担、訓練計画、災害発生時の応急措置計画、復旧対策など、広範できめ細かな対策を定めています。大規模災害発生時または恐れがある場合に、「非常災害体制」を発令、災害対策本部を立ち上げるとともに、行政・警察・消防やゼネコン・サブコン、千代田区医師会や聖路加メディローカスと連携し、帰宅困難者対応や負傷者対応、建物応急危険度判定を実施します。
また、三菱地所は2012年に帰宅困難者収容施設に関する協定を千代田区と締結(丸の内エリアの17棟)しています。

【参考】関連リリース                                     
第96回三菱地所総合防災訓練実施(2022年9月1日)
URL:https://www.mec.co.jp/news/archives/mec220901_bousai.pdf
災害時の情報連携プラットフォーム「災害ダッシュボード Beta+」実証実験実施(2023年2月8日)
URL:https://www.mec.co.jp/news/mec230208_saigaidashboardbetaplus/mec230208_saigaidashboatdbetaplus.pdf
千代田区と被災者受け入れに関する協定締結(2012年8月27日)
URL:https://www.mec.co.jp/news/archives/mec120827.pdf
千代田区医師会・三菱地所・東京駅周辺防災隣組が協力(2013年9月6日)
URL:https://www.mec.co.jp/news/archives/mec130906_ishikai.pdf

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