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【三菱地所レジデンス・三菱地所コミュニティ】子どもやペットのことも考え「誰一人取り残さない防災」をテーマに訓練 津田沼「奏の杜」エリア 約8,600人対象の防災訓練を実施
~参加者全員で「防災体験」を行い、防災を軸としたエリアマネジメントを目指す~
三菱地所レジデンス株式会社(以下、三菱地所レジデンス)、三菱地所コミュニティ株式会社(以下、三菱地所コミュニティ)、エリアマネジメント組織である一般社団法人 奏の杜パートナーズ(以下、奏の杜パートナーズ)は、千葉県習志野市「津田沼奏の杜(かなでのもり)」エリアの居住者とともに2025年3月9日(日)防災訓練を実施しました。
ザ・パークハウス 津田沼奏の杜からはじまり、今回でエリア10回目となる防災訓練は、いつ災害が起きても「奏の杜」にいる人々で助け合うために、「誰一人取り残さない防災」の実現をテーマに実施しました。津田沼「奏の杜」エリアは、土地区画整理事業により2013年にまちびらきを行った新しいまちで、子どもが多く賑わいがあり、地域にペットのコミュニティがあることから、子どもが参加しやすい内容・ペットの備えを考える内容も取り入れました。
当日は谷津奏の杜公園に集まり、参加者全員で、近隣住民児童とともに作成した災害・被災生活に関するクイズを行って楽しみながら防災知識を高めるとともに、身体を動かして防災を体験すべく、地域で助け合うための防災備品の使い方を身につける訓練等を行いました。また、今年は初の取り組みとして、子どもも分かりやすく学べるよう171体験機等を活用し災害時の安否確認にも役立つ「災害用伝言ダイヤル体験」や、谷津奏の杜公園の防災設備を学ぶ「ぼうさい探検」、ペットに必要な備えを考える「ペット防災」を実施。大人も子どもも、さらにペットまで「誰一人取り残さない防災」を目指しました。
津田沼 「奏の杜」エリアでは、災害時にまち全体で助けあうために今後も近隣地域と連携を図りながら「共助」の体制づくりに取り組んでまいります。
三菱地所グループは長期経営計画2030の社会価値向上戦略において、サステナブルな社会実現に向けて注力するべき「三菱地所グループと社会の持続可能性4つの重要テーマ」を策定し、そのひとつに「次世代に誇るまちのハードとソフトの追求」を掲げています。本訓練をはじめ、まちのレジリエンス向上につながる防災の取り組みを通じ、世代を超えて愛されるまちづくりを推進してまいります。
■同エリアにおける防災訓練のひろがり
「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」、「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜テラス」、「ザ・レジデンス津田沼奏の杜」、「ザ・レジデンス津田沼奏の杜テラス」(計4物件1,943戸)の管理組合、同エリアの戸建居住者・他社分譲マンションに加え、エリア外の当社分譲マンション「津田沼ザ・タワー(759戸)」を対象としました。さらに習志野市自主防災組織への声掛けや習志野市内掲示板の活用も行いました。災害時に広く周辺地域で助け合うことを目指し「奏の杜」エリア全体と近隣地域に広がっています。
■防災訓練の詳細
1.安否確認(9:00~)
各マンションでは、マンションオリジナルの防災ルールを定めた「防災計画書」に従い、安否確認フローを確認。安否確認シートを各住戸ごとの扉に貼り出し、担当者が各住戸の安否確認情報を収集。その情報を災害対策本部に持ち帰り、マンション全体の状況を把握しました。ザ・パークハウス 津田沼奏の杜では、有事の際に活躍が期待されるキッズ防災メンバーによる館内アナウンスも実施しました。
2.参加者全員が谷津奏の杜公園に集合し、全体訓練・安否確認の結果発表(10:00~)
谷津奏の杜公園に集まった参加者全員で、近隣住民児童とともに作成した災害・被災生活に関する〇×クイズを行い、楽しみながらエリア全体で防災知識を高めました。
3.各プログラムを各場所で同時進行(10:30~)
①そなえるアクション~6つのミッションから防災を体験する~
身体を動かしながら備品の使い方を身につける訓練。実際にマンションなどで備えている様々な防災備品が並んでいる中から、例えば「停電してしまい周辺は真っ暗。屋外の明かりを確保しよう」というミッションに対して、発電機と投光器を選び出し、実際に備品を使ってみる、という訓練を行いました。また、地域の顔見知りを増やすために参加者同士で自己紹介を行い、交流を深めながら地域で助け合うための防災備品の使い方を学びました。まずは自ら考え、そして防災備品の使い方を知り、更に実際に使用することで新たな備えに繋げます。
②ぼうさい探検
谷津奏の杜公園には防災に関する場所が5か所あり、公園内のどこにあるのかを探検マップをもとに探し、子どもも大人も楽しみながら地域に備えられている防災設備を学びました。
③そなえるドリル ワークショップ
家族に必要な備えを考える、オリジナルの防災ツール「そなえるドリル」を使ったワークショップを実施。被災地で課題となるトイレを題材に、家族全員分に必要な簡易トイレ(凝固剤)の個数を考え、凝固剤の使用体験を行いました。また、災害時に自分たちの身を守るために重要な「家具転倒防止対策」についても考え、家の中で危険な家具はないか確認をし、必要な対策を考えました。
④災害用伝言ダイヤル171体験
子どもも分かりやすく学べるよう171体験機等を活用。災害時に落ち着いて家族や知人の安否等の確認・連絡を行えるよう、NTT東日本並びに公益財団法人日本公衆電話会ご協力のもと、「災害用伝言ダイヤル」を体験しました。
⑤ペット防災
ペットと暮らしている方にとって、家族同様にペットの備えが必要です。ペット防災についてアニコム損害保険株式会社・アニコム パフェ株式会社のご協力のもと訓練を実施しました。ペットのプロフィールや健康状態を記した防災手帳があると、預け先への申し渡しや迷子捜索などがスムーズに進むことから「アニコム オリジナル防災手帳」を作成するワークショップを実施しました。
⑥起震車による地震体験
実際に地震が起きた際に冷静な対処ができるよう起震車で地震の揺れを体験しました。
▲起震車による地震体験の様子
⑦水消火器訓練
消火器による初期消火訓練で使用方法を学びました。
⑧公園内マンホールトイレの組立訓練・フタ開け体験
谷津奏の杜公園には54カ所に災害用マンホールトイレが設置されています。地域の防災倉庫に備えている「災害用マンホールトイレ」を実際に組み立てる訓練を行いました。⑨ベランダパーテーション蹴破り体験
パーテーションを蹴破るのにどのくらいの力が必要か・どのように割れるのかを実際に体験しました。
▲パーティーション蹴破り体験の様子
⑩煙体験ハウス
煙体験ハウスでは火災が発生した場合の避難方法を体験しました。
▲煙体験ハウスの様子
⑪AED・心肺蘇生訓練
マンションにも設置しているAEDの使い方を学びました。
⑫防災井戸の見学
谷津奏の杜公園に設置された防災井戸について学びました。
⑬防災倉庫の備蓄品アイデア募集
公園内に地域の防災倉庫が新たに設置されたことから、倉庫に備える備品を訓練に参加した地域の方と一緒に考えました。
■参加者のコメント
・いざというとき地域で助け合うためにも、顔見知りをつくっておくことが大切だと思いました。
・今回の訓練のように、楽しんで地域の助け合いが出来たら良いですね。
・子どもが楽しみながら学ぶことができてよかった。
・自身が持っているリュックで水を運ぶことができ、普段使っているものが災害時に役立つことが分かった。
・布担架がこんなにコンパクトだと知らなかった。体験できてよかった。
・身近なもので応急手当ての代用にできると知らなかった。ビニール袋が三角巾の代わりになることが新たな発見だった。
・怪我をしないことが重要だと思っていたが、怪我をしてしまったあとの応急手当のことも意識することも大切だと感じた。
・公園にマンホールトイレがあることは知っていたが、全部で54基あることを知らなかった。
・ウォータータンクは持っているが、水を実際に入れたことは無かった。とても重いですね。
・トイレは備えていたけど、自分が思っている以上に数が足りないと思った。
・災害時は普段通りゴミの収集がこないため、凝固剤を使ったあとどこに保管するかも考えないといけないと思った。
・身近にある公園だけど知らないことが多く、訓練で公園内に何があるのか知れてよかった。
・普段見ることができない地域の防災設備を見ることができてよかった。
・ペットの備えをしていなかったので、普段から備える重要性に気付いた。今後備えていきたい。
・避難所に行った際にペットとどう過ごせるかなど、訓練をきっかけにもっと災害時の状況をイメージして考えたいと思った。
・171伝言ダイヤルの存在は知っていたが、使い方を知らなかったので訓練で体験できてよかった。とても役に立った。
【参考】1923年の関東大震災から100年続く三菱地所グループの防災の取り組み
三菱地所グループでは、1923年の関東大震災以来約100年「防災」に取り組んでまいりました。三菱地所レジデンスは、三菱地所グループが永年培ったノウハウを取り入れ、マンションのハード面に加え、防災マニュアルや防災訓練を積極的に実施・サポートしています。防災意識の向上や訓練の進化・深化を目的に三菱地所レジデンス社員有志によるボランティア組織「三菱地所グループの防災倶楽部」を2014年10月に立ち上げ、現在は三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティ約170名の社員で取り組んでいます。防災倶楽部はマンション管理組合に対し新たな訓練メニューなどを提案しており、これまでに三菱地所コミュニティが管理するマンション153物件・52,958世帯を対象とした防災訓練をサポートしています。今後も災害に対し、迅速に対応できる体制構築を広く浸透させていくべく、防災力強化のための活動を行ってまいります。
「三菱地所グループの防災倶楽部」活動の想いhttps://www.youtube.com/watch?v=UM06TjKweKY
【参考】「そなえるカルタ」「そなえるドリル」について 東日本大震災・熊本地震等の生の声を届けるために、実際に困ったことを「トイレ」・「食糧」・「情
報」といった切り口で伝える防災ツール「そなえるカルタ」。
子どもと大人が家族を想定して考える防災ツール「そなえるドリル」。
自分や家族のことを実際に書き、大人と相談して答えを出す要素を取り入れ具体的な行動につなげます。
この「そなえるカルタ」と「そなえるドリル」は、ザ・パークハウスの防災プログラムホームページ上で"ドナタデモ"ダウンロードが可能です。
ザ・パークハウスの防災プログラムホームページ http://www.mecsumai.com/bousai/
画像ダウンロード




















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