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【メック・デザイン・インターナショナル】~本社オフィスの全面リニューアルを実施~ メック・デザイン・インターナショナル 新しい働き方をデザイン
全面リニューアルから1年半、コロナ禍後の変化に対応するプチリニューアルを実施
三菱地所グループのインテリアデザイン会社である株式会社メック・デザイン・インターナショナル(以下、MDI)は、2022年2月、コロナ禍において変化した働き方に適応するため、本社オフィスの全面リニューアルを実施しました。さらに2023年10月、コロナ禍収束を受け、より一層快適で新しい働き方をデザインできるオフィスを目指し、プチリニューアルを行いました。
■本社オフィス全面リニューアルおよびプチリニューアル実施の経緯
コロナ禍においてリモートワークの普及などによる働き方の変化で、働く人も多様なワークスタイルを選択できるようになりました。MDIではそのような働き方の変化に適応すべく、2022年2月にそれまでの固定席運用によるオフィス環境を大幅に見直し、固定席の廃止、ペーパーレス促進、フリーアドレス導入、共有エリアの増設などを行うため、本社オフィスを全面リニューアルしました。
全面リニューアルから1年半が経った2023年10月、コロナ禍も収束を見せ、出社率も上昇して座席数の不足も見られるようになったことからプチリニューアルを行いました。プチリニューアルは座席を増やすだけでなく一部使用率の低いエリアを見直し、新たな実証実験の取り組みやコミュニケーションを促進するオフィスづくりを目指しました。
■新オフィスの目的とコンセプト
2022年2月の本社オフィス全面リニューアルは、①オフィス環境を「コロナ禍における働き方の変化」に適応するため ②オフィスの空間効率向上とユーザーの生産性及びコミュニケーションの向上 ③人員増への対応 という3つの目的のもと行われました。
グランドコンセプトは「ACT MORE,MORE REAL」。「リアルなオフィスでなければ実現できないこと」「MDIのリアルな姿をオフィスに映し出す」「実験の場所となるオフィス」を全面に打ち出しました。コロナ禍の当時、変わりやすい社会環境の中で、どのようにフレキシブルにオフィスを構築するか、課題解決に取り組みました。
2023年10月のプチリニューアルでは、「ACT MORE,MORE REAL」のコンセプトはそのままに、「座席不足の解消」、「稼働率の低いエリアの見直し」等の最適化と共に新たな実験を行いました。
■新オフィスのポイント
【2022年2月 全面リニューアルのポイント】
① 固定席からフリーアドレスへの変更(回遊性の向上)
執務エリアは座面の高さやデスクの配置に変化をつけることで、その日の体調や気分に合わせて仕事ができる環境としました。家具レイアウトも回遊性を高め、社員が移動しやすく、コミュニケーションがとりやすい計画としています。また、様々なアイテムを実際に体感することで施主への提案にも活かせるようにしています。デスクは稼働可能な什器を盛り込み、柔軟に組み替えを行えるような空間構成としています。
② 執務デスクの数量を削減し、多様なワークスタイルを実現
新たな働き方から生まれる空間づくりへのこだわりを社内外にシームレスにつなぎ、自由自在に可変するフレキシブルな空間により、多様なワークスタイルに対応できるようにしています。
③ コラボレーションエリアの拡大
社内の交流を促し、協働を推進するエリアを拡大しました。より活発に意見を交換し、お互いの熱量を共有する場としています。
【2023年10月 プチリニューアルのポイント】
プチリニューアルでは「座席数不足の解消」「稼働率の低いエリアの見直し」とともに「新たな実証実験」を行いました。実証実験内容については社内アンケートを実施し、クワイエットエリアやウェルネスエリアの設置、ブレイクエリアの拡大を行いました。
<クワイエットエリアの設置>
プチリニューアル前は単管ユニット内でミーティングエリアとして利用していましたが、社内アンケートにより「集中できる空間、話しかけられない空間」のニーズが多く、クワイエットエリアを設置しました。従前から設置していた遮音カーテンを常時締め切ることで周囲から話しかけられず、視界も遮ることが可能です。使用に際しては「会話しない」「電話しない」「利用時間1時間半」などの社内ルールを定めています。
<ウェルネスエリアの設置>
MDIのオフィスでは、実験やトライアルができる場所であることをコンセプトにしています。社内アンケートではフィットネスエリアの要望が多く、働きながら運動できるウェルネスエリアを設けました。上下昇降のデスク4台に対して2台のエアロバイク、2台のバランスボールを設けました。
<ブレイクエリアの拡大>
2022年に設置したダイニングのようなリラックスできる雰囲気のブレイクエリアを拡大し、よりオープンで社員のコミュニケーションを促進できるようにしました。
<社員による既存家具移設作業>
2022年のリニューアルでは、オフィスの可変性を実現するために単管ユニットや造作家具にキャスターを設けていました。今回のプチリニューアルでは、社員自らがレイアウト変更を行えるかをトライアル。有志の社員にて変更を行い、作業後には「ご褒美スイーツ」をふるまうことで部署横断のコミュニケーションがとれるようにしました。
【SDGsへの取り組み】
様々な建材の廃棄を削減することに努め、余材の有効活用を積極的に行い、環境配慮への貢献を目指しました。家具・什器・備品はトレンドにとらわれず、長期的な使用かつ人の健康に配慮した製品を選定。また地球環境へ配慮し、ペットボトルを再利用した製品や土に還すことが可能な商品を積極的に採用。リユースできる家具については、エコファニ※を活用し、廃棄物の削減を試みました。
※エコファニ:オフィスの不要什器を引き取り、利用可能と判断した製品をリユース品として在庫し販売する三菱地所の事業
■今後の展望
コロナ禍をはじめ、現代社会の変化は働き方に大きな影響をもたらします。当社では社会の変化に対して働き方もオフィスも柔軟に対応できることを目指しており、実際に今回のプチリニューアルでは可変性を活かし新たな取り組みを行いました。今後も継続的にトライ&エラーでオフィスを進化させていきます。
当社は総合インテリアデザイン事務所として、オフィスのデザインや働き方の変革を含めたコンサルティングを行っており、自社オフィスで行った実験で得た結果は知見としてお客様への提案として活かしていきます。
以 上
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