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【三菱地所レジデンス】~関東大震災から100年続く三菱地所グループの防災の取り組み~ 杏林大学・三鷹市・NPO法人Mitakaみんなの防災と協働し「まちの防災力」を高める 「楽しいイベント」×「防災」+「交流」=災害に強いまちづくり
第3回「Craft(クラフト) Market(マーケット)@杏林大学」にて約1,300人が「食のもしも」について考える
三菱地所レジデンス株式会社(以下、三菱地所レジデンス)は、杏林大学、日本航空株式会社、三鷹市と協働し、2023年11月11日(土)・12日(日)の2日間にわたり、杏林大学井の頭キャンパス(東京都三鷹市)において、「Craft Market @ 杏林大学」を開催し、約1,300人の来場者が参加しました。
このイベントは、今回で3回目となり、「地域に開かれた大学」という理念のもと地域との連携を積極的に展開してきた杏林大学、グループ内の職種を超えた社員の取り組みである「ふるさとの"わ"」の活動を進める日本航空株式会社、楽しいイベントに防災の要素を掛け合わせ「災害に強いまちづくり」を目指す三菱地所レジデンスが協働。日本全国の魅力を届けるために、各地の特産品販売や子どもも大人も楽しめる各種体験を交えて開催されました。
三鷹市とNPO法人Mitakaみんなの防災と協働し、防災の体験会を実施。三鷹市は「在宅避難の備え」の1つとしてポリ袋を活用した調理を地域の方に伝えてきましたが、今回三菱地所レジデンスも三鷹市と共により多くの地域の方に広めたいと考え、ポリ袋を活用した火を使わない栄養バランスを考えたレシピや、湯煎可能なポリ袋を活用してアレルギー対応等一人一人のニーズに対応した食事の作り方を紹介しました。また、防災ツール「そなえるドリル」を使って避難生活の食事で足りない食材(栄養)を補うための備蓄品を考えるワークショップも実施し、参加者約400人と防災について考えました。ワークショップで足りないと気づいたことに備えられるよう、「Craft Market@杏林大学」で販売している各地の特産品の缶詰等への案内や、学生が実施している「ローリングストック」を伝えるブースと連携し、実効性を高めました。さらに、「おもちゃ・洋服のリユース」を取り入れ、地域の人と人が繋がりを作ることで、災害時の助け合いを促す仕組みの構築を実現しました。
三菱地所レジデンスと杏林大学は、今後も、防災・持続可能な取り組みを通じ、様々な業種と連携・協力し、災害に強いコミュニティやまちづくり・サステナブルな社会の実現を推進してまいります。
■Craft Marketのような「楽しいイベント」に防災の要素を取り入れ、「地域の防災力」を高める
「楽しいイベント」を実施することで防災について考えるきっかけを作り、参加者は知らず知らずのうちに自然と備えに対する防災意識を高めます。そして、人と人との繋がりが地域の防災力を向上させ、災害時の助け合いを促すという仕組みの構築を実現しました。今回は
■三鷹市・NPO法人Mitakaみんなの防災と協働し、「在宅避難の備え」の食糧について考える
「三菱地所グループの防災倶楽部」と三鷹市・NPO法人Mitakaみんなの防災が協働し、防災体験ブースにて体験会を実施。親子が家族を想定して考える防災ツール「そなえるドリル」を使ったワークショップでは、東日本大震災の避難所で配給される食事は「炭水化物」が多く、ビタミンやタンパク質が不足していたことから、避難生活の食事で足りない食材(栄養)を補うための備蓄品について考えました。ワークショップで足りないと気づいたことにすぐに備えられるよう、「Craft Market@杏林大学」で販売している各地の特産品の缶詰やジャム等への案内や、学生が実施している「ローリングストック」を伝えるブースと連携し、実効性を高めました。
また、「在宅避難の備え」の1つとして三鷹市が地域の方に伝えてきた、ポリ袋を活用した調理を実施。火を使わない栄養バランスを考えたレシピや、「食材を出し合ってご近所同士でバーベキューをした」という東日本大震災の被災地の声を基に、湯煎可能なポリ袋を活用した食事も作りました。災害時に貴重となる「水」を繰り返し使用することができ、ポリ袋で1人分を作るためアレルギー対応等にもなる炊き出しのノウハウを学びながら新たな備えに繋げました。大人や子どもも含めた参加者からは「栄養を考えた備蓄はしていなかったので気づきになった。ブースで買えることを知り、早速買いたいと思う」「ポリ袋で調理ができることを知らなかったので、知れてよかった」「今日聞いたことを家に帰ったらお父さんとお母さんに伝えたいと思います」という声がありました。
■自宅に眠っているおもちゃ・洋服を持ち寄りリユースすることで地域の人と人が繋がり、災害時の助け合いを促す
地域の人と人が繋がることが災害時の助け合いを促すと考え、三菱地所レジデンスのブース内で、参加者が自宅に眠っているおもちゃや洋服を持ち寄るリユースを実施。杏林大学の学生もリユースに参加をし、学校と地域・そして地域の方々が繋がり、捨てられるおもちゃや洋服を減らしていく持続可能な取り組みを実現しました。当日は、多くの親子がおもちゃや洋服を手にブースを訪れ、「初めてリユースに参加をしましたが、次は持ってきて参加したいと思います」「子ども服は着られる期間が限られているので、こういった地域の活動は嬉しい」といった声がありました。モノを介して人と人が繋がることで、地域の繫がりが強化され、災害時の助け合いを促すエリア防災に繋がると考えています。
【三菱地所レジデンスと杏林大学の産学連携での防災まちづくり】
た。両者は、産学連携で防災力強化に取り組んでいます。杏林大学は米国ポートランド州立大学とともに「災害に備えるまちづくり」フィールドワークを、東日本大震災で被災した三陸地域や首都直下地震に備える東京等で行っています。その一環で2019 年6 月に三菱地所グループや三菱地所レジデンスが供給した千葉県習志野市津田沼「奏の杜(かなでのもり)」のマンションを訪問し、防災を軸にしたまちづくりの知見を共有しました。2019年9月には、地域防災に関するワークショップの実施。2020年3月には防災ツール「そなえるドリル」の英語版を作成し、日本で生活する外国人の方にも伝えるなど、防災活動を進化させています。
【三菱地所グループが進める防災まちづくりの事例】
<千葉県習志野市津田沼「奏の杜」エリア>
千葉県習志野市津田沼「奏の杜」エリアでは、まちで助け合うことを目指し、三菱地所グループが分譲・管理している物件に加え、他社分譲・管理物件も含め、約2,700世帯を対象とした防災訓練を継続して実施しています。
2015年3月に「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」で始まった防災訓練は、同エリアの「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜テラス」「ザ・レジデンス 津田沼奏の杜」「ザ・レジデンス 津田沼奏の杜テラス」「津田沼ザ・タワー」へと広がり、コロナ禍においてもオンラインの防災訓練の実施で活動を継続しています。
東京都中央区晴海エリアにおいて「災害時に地域で助け合う」ことを目指し、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス(総戸数883戸)」、「ザ・パークハウス 晴海タワーズ ティアロレジデンス(総戸数861戸)」の管理組合・自治会と協働し、2物件合同で防災訓練を実施しました。東日本大震災や2019年の台風19号で、マンションの「外」の繋がりにも助けられた被災地の事例もあり、隣同士に並ぶタワーマンションがお互いのノウハウを共有しながら防災訓練を実施しました。今後も周辺マンションに呼びかけ、「まちで助け合う」エリア防災を広げていくことを目指しています。
<宮城県仙台市「泉パークタウン」>
「泉パークタウン」は、宮城県仙台市泉区にて、三菱地所が中心となってまちづくりを進めてきた、約1万世帯が居住する郊外型住宅団地です。総開発面積 約1,074ha(約325万坪)、「人と自然の調和した快適な住環境」と「住む」「働く」「憩う」「学ぶ・集う・楽しむ」といった多彩な生活機能を備えた複合型の都市構築をテーマに、1974年より分譲を開始し、以降50年近くにわたりまちづくりが行われています。
その中で、「防災」を軸にまちとまちとの連携、まちの防災力強化、まちと人とのつながりを促進するため、泉パークタウンサービスと三菱地所グループの防災倶楽部が協力して、既存町内会との防災訓練やワークショップを実施しています。中でもスマートシティを目指す新街区「朝日」ではより一層の防災の取り組みが求められ、安心・安全な暮らしを実現するための防災活動を取り進める予定です。
<東京都世田谷区「三軒茶屋」エリア、中野区「中野」エリア、愛知県「名古屋市」エリア>
・三軒茶屋エリアでは、SDGsイベント「ACT NOW!~子供たちと考える地球の未来~」に参加し、「そなえるドリル」のワークショップや「マンション家計簿」の知見を活かした「省エネの暮らし実践編」を伝える活動を行いました。
・中野エリアでは、中野区防災イベント「おやこ防災チャレンジデー」に参加し、「そなえるドリル」のワークショップを実施しました。
・トヨタモビリティ中京吹上店と東海テレビと共に、地域の方約60人が参加した防災イベントを実施しました。
三菱地所レジデンスでは、防災訓練に加え、防災に関わるさまざまなイベントでワークショップを実施しています。まちの人と人とが繋がることで「災害に強いまちづくり」を実現したいと考えています。
【参考】1923年の関東大震災から100年続く三菱地所グループの防災の取り組み
三菱地所グループでは、1923年の関東大震災以来約100年「防災」に取組んでまいりました。三菱地所レジデンスは、三菱地所グループが永年培ったノウハウを取り入れ、マンションのハード面に加え、防災マニュアルや防災訓練を積極的に実施・サポートしています。防災意識の向上や訓練の進化・深化を目的に三菱地所レジデンス社員有志によるボランティア組織「三菱地所グループの防災倶楽部」を2014年10月に立ち上げ、現在は三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティ約140名の社員で取り組んでいます。防災倶楽部はマンション管理組合に対し新たな訓練メニューなどを提案しており、これまでに三菱地所コミュニティが管理するマンション125物件・40,840世帯を対象とした防災訓練をサポートしています。今後も災害に対し、迅速に対応できる体制構築を広く浸透させていくべく、防災力強化のための活動を行ってまいります。
【参考】「そなえるカルタ」「そなえるドリル」について
東日本大震災・熊本地震等の生の声を届けるために、実際に困ったことを「トイレ」・「食糧」・「情報」といった切り口で伝える防災ツール「そなえるカルタ」。
子どもと大人が家族を想定して考える防災ツール「そなえるドリル」。
自分や家族のことを実際に書き、大人と相談して答えを出す要素を取り入れ具体的な行動につなげます。「そなえるカルタ」と「そなえるドリル」は、ザ・パークハウスの防災プログラムホームページ上で"ドナタデモ"ダウンロードが可能です。
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