大手町・丸の内・有楽町のまちづくり「丸の内NEXTステージ」の"次"の施策 丸の内"まちまるごとワークプレイス"構想
テナント個社では実現しにくい取り組みをエリア全体で提供
三菱地所グループでは、大手町・丸の内・有楽町エリア(以下、丸の内エリア)における2020年以降のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置付け、人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す価値創造のまちづくりを推進してきました。2018年の三菱地所本社移転以降は、自らも実験台となりながら、未来の働き方・ワークプレイスの在り方を模索し続けていました。コロナ禍を経た社会環境の激変、働き方や価値観の多様化は、企業にとっても、従業員に提供するオフィスの役割が高度化・複雑化することを意味し、自社スペースだけでそれらの役割を担うことはより困難になってきています。
今後、エリア全体をプラットフォームと捉え、テナント個社単独では実現しにくい取り組みをエリア全体で提供する"まちまるごとワークプレイス"構想を推進。働き方の未来や"次"を問い続け、「ここで働きたい、ここにオフィスを構えたい、ここに訪れたい」と思われ続けるまちづくりを目指してまいります。
■まちまるごとワークプレイス構想の考え方
丸の内エリアの特性の一つは、135年以上にわたるまちづくりを通じてお客様や様々なステークホルダーと共に築き上げてきた「利便性と集積」です。その特性を踏まえ、テナント企業が自社オフィスだけでは実現できないことや、個社単独の取り組みでは実現しにくいことを「まちまるごと」でサポート、エリア全体がプラットフォームとして機能することで、働き方の質や効率を高めます。
【135年のまちづくりによって培われた利便性と集積】【まちまるごとだからこそ提供できるサポート】
■"まちまるごとワークプレイス"に関連する3つの重点施策
"まちまるごとワークプレイス"構想と関連して、以下の3つの施策に重点的に取り組みます。
重点施策A:建替えやリニューアルを通じた"まちまるごとバリューアップ"
重点施策B:顧客の声をまちづくりに生かす"まちまるごとアンケート"
重点施策C:オープンスペースを活用した"まちまるごとウェルビーイング"
【重点施策A:街まるごと"バリューアップ"】
丸の内エリアの価値創造に向けた取り組み「丸の内再構築」を1998年に公表後、おおよそ10年毎に「第1ステージ」「第2ステージ」「NEXTステージ」と区切り、まちづくりを推進してきました。丸の内再構築の推進により、丸の内における三菱地所グループが所管するビルの約7割は丸ビル以降の再開発ビルとなっています(貸付有効面積ベース)。今後は建替えに加え、ビルのリニューアルや新機能導入にも一層注力し、まちまるごとで更なるバリューアップを図ります。
① 既存ビルリニューアル・機能拡張
推進中の開発プロジェクトとも連動しながらリニューアルを通じた更なる機能拡張を図ります。
〈多様な働き方への対応、入居企業の更なる成長支援〉
様々なフェーズの企業ニーズや働き方の多様化に対応できるよう、フレキシブルオフィスや就業者ラウンジを拡充するとともに、イノベーション創出のための施設やコミュニティ形成を通じて、入居企業がさらなる成長を遂げられる支援をまちまるごとで提供します。〈商業空間のアップデート・共用空間の更なる充実〉
商業区画のリニューアルに加え、屋上・共用廊下・屋外通路といった従来は彩りのなかった空間に手を加えることで、常に鮮度が高いエリアであり続け、まちまるごとで出社が楽しくなる仕掛けを提供します。② 開発PJの推進(大手町ゲートビルディング、Torch Tower、(仮称)丸の内3-1プロジェクト)
現在、丸の内エリアでは3つの開発プロジェクトを推進、延床面積の合計は丸ビル5棟分に相当する80万㎡を超える規模です。これらのプロジェクトを通じて、丸の内エリア初となる賃貸住宅や展望台のほか、ウルトララグジュアリーホテル、大規模広場・大型エンタメホール・低層屋上テラスなどの整備や、帝国劇場・出光美術館の再整備と機能強化が行われ、企業やワーカーにも資する機能を拡張し、まちまるごとワークプレイスを強化します。③ 暫定利用期間を活用した新たな挑戦
現在解体工事中の「有楽町ビル」「新有楽町ビル」跡地において、ファッション、フード、アート、エンターテイメントなど、あらゆるジャンルの日本の文化が集結した国際水準の発信拠点を創出します。
有楽町ならではの世界観、価値創造を育み世界に発信をしていくコラボレーション相手は、NOT A HOTEL株式会社。唯一無二の建築やコンセプトデザインを誇る、最高峰のクリエイティブを世界に届ける同社との協業により、アートやエンターテインメントの力で、有楽町から世界に挑むまちづくりを行います。【重点施策B:まちまるごと"アンケート"】
三菱地所グループでは、様々な調査・アンケートを実施しておりますが、"まちまるごとワークプレイス"の実現に向けては、顧客ニーズに向き合い、先取りしてサービスを提供することが重要であり、今後も顧客の声を活かしたまちづくりを推進してまいります。
なお、今回実施したアンケート調査では、コロナ禍(2020年)以降に新たに丸の内エリアの三菱地所グループ所管ビルに入居したテナント企業158社のうち約9割が「(入居による)ポジティブな変化があった」と回答。具体的な変化の内容は「従業員満足度やエンゲージメントの向上」が最も多く、人材獲得、業績面、社員の成長など様々なビジネス面で入居のメリットをご評価いただく結果となりました。
入居企業向けアンケート結果(2025年4月実施) 参考:ご入居企業の声
【重点施策C:まちまるごと"ウェルビーイング"】
丸の内仲通りをはじめとした公的空間も活用し、スポーツやアート、企業対抗イベントなどのイベントや道路の歩行者空間化への挑戦、多様なキッチンカーの誘致などを通じて、就業者が365日楽しめるような仕掛けづくりを行っています。これらは入居企業が個社やビル単位では実施できない丸の内ならではの取り組みで、今後も、まちまるごとで丸の内の就業者や来街者のウェルビーイングに寄与していきます。
〈2024年度に まちまるごと で実施した主なイベント〉■その他ご参考①:丸の内エリアポータルサイトの開設
丸の内エリアの情報について、一元的に集約した丸の内エリアのポータルサイトを2025年5月にローンチしました。今後もリアル・デジタル双方で情報を提供し、まちまるごとで顧客のよりよい働き方をサポートしてまいります。
トップページイメージ(ウェブサイトリンク)
■その他ご参考②:新スローガン・新CMシリーズの公開
【新スローガン「丸の内は、次を問う。 まちまるごとで未来へ。」に込めた想い】
三菱地所グループは、135年以上にわたり丸の内エリアの開発を手掛け、日本をリードするビジネスセンターへと進化させてきました。
人々の働き方が変化し、ビジネスの主役が「企業から個人へ」と変わっていくこれからの時代において、丸の内が世界から選ばれ続け、人々が「働きたいまち」であり続けるために必要なことは何か。それを突き詰めて生まれたのが、新スローガン「丸の内は、次を問う。 まちまるごとで未来へ。」です。
過去の成功や正解に固執するのではなく、常に新しい可能性を問い続け、まちまるごとで挑み続けることで、未来をもっと面白くしていきたい。そんな想いを新スローガンに込めています。
【新CMシリーズ】
TVCM「宣言」篇は、丸の内が掲げるたくさんの「問い(Q)」のうち、「テーマパークより面白いビジネス街にできるか?」「ゴミのない街は、つくれないか?」「仕事がはかどる街には、何が必要だろう?」という3つのQを象徴的に表現し、「丸の内は、次を問う。 まちまるごとで未来へ。」と宣言をしています。また、TVCM「溢れる楽しみ」篇では、「テーマパークより面白いビジネス街にできるか?」というQに対する当社グループの取り組みを紹介しています。今後も本CMシリーズにて、丸の内が問い続ける「Q」を紹介してまいります。
制作では、象徴的なQのオブジェとともに投げかけられる「問い」の立体物が丸の内の街中やオフィスに次々と出現。その周辺でそれぞれの問いに関連して巻き起こるさまざまな人々の営みをハイスピードカメラによってドラマチックに撮影しました。
「丸の内は、次を問う。」宣言篇 30秒 :https://youtu.be/p7RlYaeWyk8
「丸の内は、次を問う。」溢れる楽しみ篇 15秒:https://youtu.be/I5z8MasoFPI
CMに関する詳細:CM関連特設サイト
以 上