国内初 "気候テック"に特化したイノベーション拠点 「(仮称)Japan Climate Tech Lab」2024年秋開設

テクノロジー集積とエコシステム形成で 「地球沸騰化」に具体的な対策を

三菱地所株式会社は、脱炭素社会に向けCO2等温室効果ガス削減などの気候変動対策を目的としたテクノロジー「気候テック(Climate Tech)」領域における国内初のイノベーション拠点「(仮称)Japan Climate Tech Lab」を2024年秋、「新大手町ビル」(東京都千代田区大手町2-2-1)に開設いたします。

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本拠点において、地球規模での最重要課題である気候変動対策に取り組むスタートアップを含む事業会社やベンチャーキャピタル、金融機関、アカデミア、行政機関、NPO等の産・官・学の各担い手が有機的に連携してイノベーションを推進、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

「気候テック(Climate Tech)」とは、気候変動や地球温暖化、またその主要因である温室効果ガス対策に焦点を当てた技術の呼称で、対象領域はエネルギー、モビリティ、インフラ、農林水産業、不動産と多岐にわたります。

産業革命以降、地球の平均気温は上昇し続けており、異常気象の発生、干ばつの増加、海面上昇、生物種の喪失、食料不足等、世界中で深刻な影響を及ぼしています。現在、日本を含む国連気候変動枠組条約(UNFCCC)締約国は、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑えることを目指していますが、世界気象機関(WMO)が2023年の世界平均気温が観測史上最も高い見通しであることを公表するなど、「地球沸騰化」への対応が喫緊の課題になっています。

本拠点(約1,800㎡)では、気候変動対策に取り組む産・官・学の各担い手の交流を促すラウンジや、カフェ・キッチン、有識者によるセミナーやワークショップ等を実施するイベントスペースのほか、活動拠点となるサービスオフィスなどを備える予定です。スペースの提供だけでなく、気候テック(Climate Tech)に取り組むスタートアップの成長支援、アカデミアや行政機関との連携による最新トレンドの発信、気候変動とその対策に関するリカレントプログラムの実施をはじめ、カーボンニュートラル達成に向け活動する事業会社の課題解決支援プログラム等の実施も予定しております。

気候変動に向き合うすべてのプレイヤーと、気候変動対策に関わる最先端の科学技術や研究成果をベースとするテクノロジーを集積し、分野や企業の枠を超えた人的・技術的交流からプレイヤー単体の取組みでは成し得ないシナジーを創出することで、気候変動対策および持続可能な社会の実現に貢献する活動を加速させていきます。

■「(仮称)Japan Climate Tech Lab」施設概要-

所在地:東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル内
開設時期:2024年秋(予定)
面積:約1,800㎡
着工:2024年4月
開業:2024年秋(予定)
設計監理:株式会社DDAA

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【設計コンセプト】
カーボンニュートラル達成の為に我慢をする窮屈なサステナビリティではなく、制約を楽しむ、「我慢をしないサステナビリティ」が設計コンセプト。なお、設計の段階から①作る量を最小にする、②段階的にアップデートする、③環境負荷の少ない素材だけで作ることで、「できるだけつくらないで作る」を標榜
ファシリティ:カフェ、ラウンジ、イベントスペース、オフィス区画41室(2名~50名)、スタジオ、 ミーティング室5室
※計画内容は今後変更となる可能性があります。

■三菱地所のスタートアップ・エコシステム形成について
スタートアップ・ エコシステムの形成に向け、丸の内エリアにおいて、国内外の成長企業を主な対象としたビジネス開発支援付きサービスオフィス「EGG」「Global Business Hub Tokyo」をはじめ、ファイナンシャルテクノロジーによるイノベーションを生み出す国内初の FinTech 拠点「FINOLAB」、先端テクノロジーと大企業の新事業・研究開発を担うチーム・人材が集まる「Inspired.Lab」、シードからアーリーステージのスタートアップが集まる「TOKIWA BRIDGE」のほか、アカデミアと連携し、東京大学の起業家支援プログラム「FoundX」の施設や、東京医科歯科大学と共同運営する医療イノベーションハブ「TMDU Innovation Park」を運営し、各領域のスタートアップの成長段階に応じた施設・サービスを提供しています。また、産・官・学が連携して社会課題を解決することで、グローバルなマーケットに向けたイノベーションの創出を支援するプラットフォーム「TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)」を運営。今回開設する「(仮称)Japan Climate Tech Lab」では、既存施設・コミュニティとの連携を図り、新しい技術やビジネスを推進する企業間の協業・共創機会に溢れるまちとしてエリアの付加価値向上を目指すとともに、日本の競争力向上に寄与してまいります。


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三菱地所グループのサステナビリティ活動について
長期経営計画の社会価値向上戦略の柱として「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」を策定し、「Environment」「Diversity & Inclusion」「Innovation」「Resilience」の4つの重要テーマにおいてKPIとアクションプランを定めています。特に「Environment」では、温室効果ガス排出削減目標(SBT)について、SBTi(The Science Based Targets initiative)が2021年10月に発表したネット新基準 (The Net-Zero Standard)に沿ったSBTネットゼロ認定を、日本で初めて2022年6月に取得しています。様々な取り組みを通じて、脱炭素社会だけではなく持続可能な真に価値ある社会の実現を目指します。

以 上

<本拠点に関するお問い合わせ先>三菱地所株式会社xTECH 運営部(曽我、大西、露﨑) TEL:03-3287-5084

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