住宅
【三菱地所レジデンス】「ザ・パークハウス 用賀プレイス」で国産木材を活用
~三菱地所グループ各社連携により木造・木質化を実現~
三菱地所レジデンス株式会社(以下、三菱地所レジデンス)は、2025年5月27日に「ザ・パークハウス 用賀プレイス」(以下、本物件)の公式物件サイトを公開しました。(URL:https://www.mecsumai.com/tph-yoga-p/)
本物件は、東急田園都市線「用賀」駅より徒歩7分、緑豊かな立地にふさわしい建物空間づくりを目指し、あたたかみや居心地の良さを追求するため、建物の一部(風除室)を木造とし、共用部を木質化。風除室を木造とするのは三菱地所レジデンスで初めての取り組みです。また、マンションギャラリーはダイヤグリッド架構※1(柱をダイヤ型に斜めに組んだ架構)の外観デザインとします。
これらの取り組みは、三菱地所グループが有する木造・木質化に関する設計・施工・資材調達など各領域でのノウハウを結集し、グループ連携のもとで実現されたものです。
木材は、炭素を長期間固定できる建材として知られ、製造・施工時のCO2排出量も抑えられることから、環境負荷の低減に寄与します。
本物件では、木材を風除室や共用部に活用し、自然素材の魅力を引き出すことで、あたたかみのある居住空間を提供します。また、木材の特性を最大限に生かすことで、環境への配慮とともに、快適で心地よい住まいづくりを実現しています。
三菱地所レジデンスでは、環境負荷の低減と住まいの品質向上を追求し、木材活用を推進することで、今後も、快適で環境に優しい住まいを提供し続けてまいります。
※1 ダイヤグリッド架構
柱をダイヤ形状のように斜めに組んだ架構。一般的なブレース構造(柱材+ブレース材)と比較して、少ない部材で建物剛性と耐力を確保することが可能。また、ファサード面に採用することで、印象的なファサードを構築することが可能。
三菱地所グループは、グループ各社が一体となり、木材活用を通じた環境負荷の低減に取り組んでいます。木質建材の積極的な導入や森林資源の持続可能な利用により、脱炭素社会の実現を目指しています。本物件の木造・木質化は、三菱地所グループの設計・施工・資材調達が一体となって取り組まれることで、初めて実現した取り組みです。
三菱地所グループでは、2020年1月に、三菱地所グループをはじめ、林業・建築業等の各分野に精通した複数の企業で構成し、各社のノウハウを活かして国産木材の調達から製材・加工、製品の製造・販売といった川上から川下までを一社で担うMEC Industryの設立を手始めに、グループをあげて積極的な木材活用に取り組んでいます。
本物件では、木材供給はMEC Industry、木造躯体部の施工を三菱地所ウッドビルドが行い、構造設計を三菱地所設計が担います。三菱地所レジデンスが事業主となってグループ間で連携することで、三菱地所グループとしての木材活用をスムーズに進めてまいります。
三菱地所グループ木造木質化HP:https://mec-moku.com/
■建物の一部(風除室)を木造とし、MEC Industryが製造する国産木材の建材を活用
本物件では、MEC Industryの国産木材を活用し、風除室を木造としました。
風除室は柱・梁に構造用集成材※2、屋根にCLT※3材を使用した木造建築とします。大判ガラスに大断面の集成材を使用したダイヤグリッド架構※1を組み合わせることで、意匠的にも印象的でダイナミックな風除室を実現しました。
※2 構造用集成材
等級区分した板材を集成接着したもので、原材料よりも高い強度や剛性を持つ木質材料として用いられる構造耐力部材。
※3 CLT:
板材の繊維方向を直交させて積層接着した建築構造材で、高い強度と寸法安定性に加え、断熱性や耐火性、遮音性等の複合的性能が期待できる木質材料。
■共用部の木質化を推進
集合玄関機、共用ラウンジの家具等にも木材を活用。ラウンジは、カウンター、飾り棚にMEC IndustryのCLTを採用し、ルーバーを木質化する等、共用部が一体となった木質空間を演出しています。
木材の持つあたたかみと炭素固定効果を活かし、環境への配慮と空間の上質さを両立しています。
■マンションギャラリー外装の木質化と外構への「木煉(もくれん)」の採用
【マンションギャラリー外装の木質化】
マンションギャラリーでは、木造のダイヤグリッド架構※1をシンボリックに配置し、ガラスのボリュームや庇の形状などを組み合わせることで、まちに開かれた印象的な外観デザインとしました。
エントランスはFIXガラスから自然光を取り入れた明るくナチュラルな空間。庇から続く天井で、外観から内部空間の調和と木のあたたかみが感じられます。
また、工事現場の仮囲いの一部にも、MEC IndustryのCLT材を活用しています。
【マンションギャラリー外構への「木煉(もくれん)」の採用】
マンションギャラリーの外構には、日本道路株式会社が製造・販売している舗装ブロック「木煉」を採用しました。「木煉」は、間伐材を有効活用したカーボンニュートラルな舗装ブロックで、従来、「木煉」の主原料は間伐材等でしたが、今回は、三菱地所レジデンスの事業活動に紐づく廃材(型枠材など)を原材料としています。
本物件では、三菱地所レジデンスが他の物件の建設現場で分別・排出された木質廃材を、東京ボード工業株式会社が受け入れ、「木煉」製造に適した品質の木材チップに加工します。その後木材チップを原材料として、日本道路株式会社が「木煉」を製造・販売し、三菱地所レジデンスが「木煉」を本物件で使用することで、建設廃棄物の利用促進に貢献するクローズドループ型のリサイクルスキームを実現します。
■型枠トレーサビリティで施工の透明性と品質を確保
三菱地所レジデンスは、新築分譲マンションにおいて、持続可能性に配慮した木材の調達基準にある型枠コンクリートパネルを採用し、トレーサビリティ(trace(追跡)+ability (能力)=その木材がどこでどうやって作られたのかを追跡できる)の確保を図っています。
熱帯地域で生産される南洋材の生産過程における違法伐採により、二酸化炭素の吸収源である森林が破壊され、環境破壊や先住民の人権侵害や児童労働等が引き起こされていることが問題となっています。三菱地所レジデンスではこれを受け、南洋材が多く使用されている型枠コンクリートパネルについて、伐採、 供給といったそれぞれの流通の段階において認証の取得を進めており、本物件でも実施しています。
■その他の特徴
・第二種低層住居専用地域を見晴らす恵まれた眺望環境(5階以上)
・内廊下採用によるプライバシーの確保
・四季が感じられるシーズンズテラス(共用テラス)
・風除室(エスコートホール)からラウンジでは空間ごとに、時間ごとに異なる音楽がグラデーションのように移ろい、共用空間を演出
・東京こどもすくすく住宅認定(子育てしやすい環境を整えた住宅に対する東京都の認定制度)
■「ザ・パークハウス 用賀プレイス」物件概要
所在地:東京都世田谷区玉川台2丁目443-5(地番)
交通:東急田園都市線「用賀」駅徒歩7分
敷地面積:1,890.69㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造地上12階建
総戸数:83戸
専有面積:46.75㎡~92.20㎡(トランクルーム面積0.37㎡~0.46㎡含む)
間取り:1LDK+S(納戸)~3LDK
販売価格:未定
施工:大豊建設株式会社
設計・監理:大豊建設株式会社一級建築士事務所
設計:株式会社三菱地所設計(木造部のみ)
デザイン監修:南條設計室
竣工:2027年8月10日予定
入居:2027年10月1日予定
売主:三菱地所レジデンス株式会社
販売スケジュール:2025年11月上旬第1期販売開始予定
■MAP
【参考】三菱地所レジデンスの木材活用について
以 上
※掲載の各完成予想CGは、現状の計画段階の図面を基に描き起こしたもので、一部変更となる場合がございます。
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