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社会(S)

社会貢献活動・文化芸術支援

社会貢献活動の方針と実績

社会貢献活動基本方針とプロセス

三菱地所グループでは、1994年に制定した社会貢献活動理念を、社会的課題の変化やグループ全体としての取り組みの必要性などの観点から見直し、2008年4月に「三菱地所グループ社会貢献活動基本方針」を策定しました。活動の実践にあたっては、各グループ会社において基本方針に沿って実施しています。

三菱地所グループ社会貢献活動基本方針

  • 社会的課題の解決と自らの成長

    良き企業市民として社会的課題の解決を目指し、活動を通して自らも成長をはかります。

  • 三菱地所グループらしい活動の展開

    事業領域の内外において、経営資源を生かした、三菱地所グループらしい特色ある社会貢献活動を展開します。

  • 社会との連携

    対等、信頼、対話を基本として、さまざまな団体と連携して、透明でフェアな活動に努めます。

  • 重点分野

    「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」を重点分野として取り組みます。

また、事業を行う上でも「三菱地所グループ社会貢献活動基本方針」で掲げる重点分野「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」の観点を意識し、かつNGOとの協働や各種団体への加盟を行い、コミュニティへの社会貢献や金銭的援助(コミュニティ投資)なども実施しています。

社員のボランティア支援活動

三菱地所グループでは、グループ会社を含む社員を対象としたボランティア支援制度の整備など、ボランティア活動に取り組みやすい環境づくりに努めています。

主な制度の概要と利用実績

制度 概要 利用実績(延べ人数)
2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
ボランティア休暇 ボランティアを行う場合、積立休暇(特別有給休暇)を利用可 8 2 8 28 10
ソーシャル・ラーニング 就業時間内のボランティア活動可 2 5 7 1 0
ボランティア保険付保 ボランティア活動中の事故を補償する保険を会社が付保(家族も対象) 4 13 8 2 12
活動費補助 ボランティア参加費、交通費の一部を会社が補助 52 87 36 16 17
被災地ボランティア交通費補助制度(2018年度より対象活動を変更) 「災害救助法」が適用される災害に係るボランティア活動を行う際の交通費の一部を会社が補助 3 17 10 5 3

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  • グループ会社社員も対象とした制度

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コミュニティ形成

「食育丸の内」プロジェクト

三菱地所(株)では、2008年から「食育丸の内」プロジェクトを進めています。28万人の就業者が集まり、日本のGDPの約3割を稼ぎ出していると試算される丸の内だからこそ、食を通じて心身ともに健康になれるサポートが、日本全体の活性化へも寄与するのではないかと考えています。

例えば、食育活動のエンジンともなっている「丸の内シェフズクラブ」の取り組み。学校法人服部学園 服部栄養専門学校の理事長・校長である服部幸應先生を会長に、三國清三シェフら26名のトップシェフで結成された同団体は、10年にわたり全国を訪ね歩いて生産者と交流し、現地の食材を使ったメニューの開発・発信などを行ってきました。2018年秋には、活動から10年を記念して、「ロングテーブル“KIZUNA絆”」と称したメモリアルイベントを開催。日本列島をイメージした真っ白なロングテーブルを丸の内仲通りに設置し、シェフたちが地域との絆を表現した特別メニューの数々を来場者にふるまいました。当日はこれまで活動をともにし、絆を深めてきた各地の生産者もお招きしました。

このほかにも、量り売りを通じて生産者と消費者とのコミュニケーションを促す「丸の内グラムマルシェ」、レストランを学び場にした「イートアカデミー」、女性の健康やライフスタイルをサポートする「Will Conscious Marunouchi」や「まるのうち保健室」などを実施。食を起点として「地域活性」「食文化の継承」「健康」「女性の活躍支援」など多岐にわたるテーマに取り組んでいます。「食育丸の内」は、これまで育んできた地域社会とのネットワークや食に対するノウハウを活かして、今後も食の世界をリードしていきます。

丸の内シェフズクラブ

食育丸の内新しいウィンドウが開きます

働く女性のための
「まるのうち保健室」

三菱地所(株)は、働く女性のこれからのライフイベントなど、未来の姿に寄り添う「Will Conscious Marunouchi」プロジェクトの一環として、働く女性の健康測定やカウンセリングを行う「まるのうち保健室」を2014年より実施しています。同年、20代・30代の働く女性に特化して食生活や健康、就業環境等にまつわる対面調査を行い、日本初の調査データ『働き女子1000名白書』を発表。女性の痩せ問題に警鐘を鳴らしました。また『栄養・運動・睡眠』の3大不足が深刻な状態であることが、1,800名以上の女性たちの実態調査や声から顕在化しました。これらの結果を受けて、丸の内エリアでは女性の健康をサポートする「まるのうち保健室」の開催や、飲食やサービス店舗、官公庁、メーカー、医療等と連携させたソリューション展開を毎年実施しています。

2015年に、実証実験を重ねて、健康習慣づくりと⾏動変容を促す「新習慣メソッド」を開発しました。働く⼥性が3⼤不⾜を改善し、⻑く健やかに美しく働くための⾏動指針として、“たんぱく質のある朝⾷の摂取”、“栄養のあるおやつ”、“軽い運動の意識”、“カフェインを減らす”、“6時間以上の睡眠”の5つを提⽰しています。それらは、毎⽇の健康に向き合うことのできるチェック機能や⼥性のためのミニコラムとともに、お薬⼿帳のような持ち運びやすい形状の「Conscious Woman Diary」として⼀冊にまとめました。2018年より、三菱地所グループの従業員をはじめとする丸の内エリアのオフィス就業者やショップスタッフの⼥性ら、総勢約1,000名に本冊⼦を配布し、1カ⽉間新習慣メソッドに挑戦していただくなど、⾃⼰啓発を促す取り組みを実施しています。

今後も働く女性のライフイベントに寄り添い、未来のサポートを実践していきます。

  • 働く女性のこれからのライフイベント、食、働き方、余暇の過ごし方、人生の計画など、未来の姿に寄り添い、必要な健康知識の習得機会と「食」を通じた新たなサービスや提案を通して、より充実した人生を送れるようサポートするプロジェクト。

健康長寿産業連合会への参画

高齢化を背景に、日本では健康長寿の延伸と社会保障費の抑制の両立が社会的課題となっています。三菱地所(株)および日本電信電話(株)(NTT)、(株)ルネサンス、凸版印刷(株)は、日本における健康寿命の延伸に関わる全ての産業(=健康長寿産業)の振興を目的に、企業・業界団体が主体となった産業間交流の場として、2019年10月に「健康長寿産業連合会」を設立しました。三菱地所の取締役会長が、本連合の副会長を務めます。「健康長寿産業連合会」では、健康寿命の延伸に関する業界の垣根を越えた活動や、官民一体となった社会的課題の解決に取り組むことを通じて、日本における健康寿命の延伸、健康長寿産業の振興をめざします。

健康⻑寿産業連合会新しいウィンドウが開きます

「⼤⼿町・丸の内・有楽町地区
まちづくり協議会」を軸とした
エリアマネジメント

アーバンテラス

⼤⼿町・丸の内・有楽町地区(通称⼤丸有地区)の地権者等で組織される⼀般社団法⼈⼤⼿町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会が2018年7⽉に設⽴30周年を迎えました。三菱地所(株)は当会の代表会社を務めています。

1988年7⽉に前⾝組織が設⽴されて以来、30年間にわたって地元地権者や⾏政対話の中⼼となり、都市空間の適切かつ効率的な開発と利活⽤によるまちづくりを⽬的に、都市空間インフラ整備、サステナブルで災害に強い安全・安⼼なまちづくりを推進してきました。施設や空間づくりといったハード⾯にとどまらず、⼤丸有地区で⾏われる企業交流イベントや街のにぎわいづくり、エリア内のフラッグ掲出やコミュニティバスの運⾏⽀援等ソフト⾯からのエリアの価値向上を⾏うため、2002年にNPO法⼈⼤丸有エリアマネジメント協会(通称:リガーレ)が設⽴されました。リガーレでは、丸の内仲通りの道路空間を活⽤した「アーバンテラス」の管理やイベント調整の他、国際会議等のMICE誘致を⽬的とした「DMO東京丸の内」等活動の幅を広げています。

また、サステナブルな社会の実現に向けてビジネス創発に取り組む⼀般社団法⼈⼤丸有環境共⽣型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)は、会社でも⾃宅でもないサードプレイスとして「3×3Lab Future」を運営し、環境・エネルギーをはじめ、地⽅創⽣、⼥性活躍、⽣物多様性など、さまざまな社会課題をテーマにセミナー、ワークショップを開催しています。そこでは⺠間企業に加え、⾏政や⼤学機関など、業種業態の垣根を越えた多様な⼈材の交流を⽣み出すことで、イノベーションの循環を創出しています。

同エリアの賑わいの軸として存在感を増す丸の内仲通り(左:1967年頃/右:2018年頃)

大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会新しいウィンドウが開きます

⼤丸有地区におけるさまざまなイベント

⼤丸有地区まちづくり協議会、リガーレ、エコッツェリアのまちづくり3団体は、⼦ども向けの体験型教育プログラム「『⼈』・『まち』をつなぐ⼤⼿町・丸の内・有楽町 エコキッズ探検隊&出前授業」を実施しており、2019年までの14年間で、参加者数は延べ約9,000名となりました。

また、丸の内エリアの夏の⾵物詩となっている「⼤⼿町・丸の内・有楽町 夏祭り(打ち⽔)」も毎年開催しています。⽇本の伝統的な⽣活の知恵である「打ち⽔」にビルの排⽔を浄化した中⽔を使⽤し、ヒートアイランド現象の緩和をめざしたイベントです。

これらのイベントを通じて、まちを訪れる皆さまや就業者の皆さまとともに、サステナブルで魅⼒あるまちづくりを推進していきます。

エコキッズ探検隊

⼤⼿町・丸の内・有楽町 夏祭り(打ち⽔)

「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」の
社会と繋がる・次世代に繋げる取組み

「日本全国懸け橋プロジェクト」の第1回「常盤橋・橋洗い」

三菱地所(株)は、東京駅⽇本橋⼝の再開発事業「TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)」(以下、TOKYO TORCH とする)を推進しています。この再開発プロジェクトでは、2027年、その先の未来に向けて、5つのキーワード(Sustainable、Socializing、Smart、Sightfeeling、Story)に沿ったさまざまな取り組みを⾏っていきます。

『⽇本全国懸け橋プロジェクト』は、「よんなな会」と三菱地所が、2027年度TOKYO TORCH完成に向け、全国47都道府県の名橋を巡りながら「橋洗い」を実施するというものです。「橋洗い」を通じた新たなコミュニティを形成し、そこで⽣まれた⼈々の輪が広がりながら⽇本と地域を明るく元気にすることを⽬指しています。2018年11⽉にスタートし、8カ所を巡りました(2019年11⽉時点)。

  • よんなな会:47都道府県の地方公務員と中央省庁で働く官僚をつなげることで、日本全体を有機的につなげることを目的とした会

燕市⽴燕東⼩学校との「⼤⼈と⼦どもの夢交換プロジェクト」

また、まちづくりを通じて「次世代」に資源、モノ、知識、経験、想い、伝え残したいものをつないでいくことをテーマに、次世代を担う皆さんに向けた取り組みも実施しています。

2019年9⽉、10⽉には、中学校への出前授業を開催。私たちの講義や⽣徒の皆さんの議論や発表を通じて、「働くこと」や「未来の東京駅前、未来の⽇本」について考えていただくきっかけにしていただきたいと考えています。2019年6⽉には、燕市⽴燕東⼩学校6年⽣55名をTOKYO TORCHのプレゼンテーションルームにお迎えし、「⼦どもと⼤⼈の夢交換プログラム」を実施しました。三菱地所の「まちづくり」やTOKYO TORCHの「誇り」を、⼩学⽣の皆さんからは燕市の地元の魅⼒をともに紹介し、その後⼦どもも⼤⼈もみんなで「未来」について語り合いました。

TOKYO TORCH(東京駅前常盤橋プロジェクト)新しいウィンドウが開きます

都市と農村部をつなぐ
「空と土プロジェクト」

三菱地所グループは、山梨県北杜市のNPO法人「えがおつなげて」と連携し、「都市と農山村がお互いに元気になる社会」を目指して支え合う「空と土プロジェクト」を推進しています。

このプロジェクトでは、都市と農山村が抱える課題を、相互の交流を通じて見える化するとともに、その解決にも協力して取り組みます。これまでに多彩な体験ツアーや、地域資源を活かした「森林・山梨県産材を活用した住宅建材」「純米酒丸の内」などの商品開発を行ってきました。

2017年度からは、プロジェクト設立10年を記念して、北杜市の耕作放棄地を開墾し、再生した棚田で育てられた酒米のうち、純米酒の原料として基準を満たさない酒米を有効活用した「純米焼酎『大手町』」を販売しています。この焼酎は、東京農業大学醸造学科協力のもと、北杜市の市花である「向日葵」から取得した花酵母を使用し、北杜市内の酒蔵とともに開発しました。

このほか、北杜市内の管理が行き届いていない放棄林の「三菱地所グループの森」では、三菱地所グループ各社の内定者や新入社員が開墾・間伐を研修として行い、地域の資源・伝統・文化について知る貴重な機会を得ています。

空と土プロジェクト新しいウィンドウが開きます

大地への恩返しプロジェクト

都市における⽣活は、地域から作物や⽔、空気、それを維持し⽀える⼈たちと、さまざまなものを提供してもらってきました。⼀⽅、地域には過疎化、⾼齢化、後継者不⾜等の課題があります。これらの課題に取り組み、地域コミュニティにおける持続可能性を追求するために、三菱地所(株)は、「⼤地を想うこと、それは⼈を想い、街を想うこと」をコンセプトに2020年より「⼤地への恩返し」プロジェクトをスタートしました。活動拠点となる⼭梨県、⻑野県にまたがる⼋ヶ岳地域は、三菱地所もこれまで「空と⼟プロジェクト」(北杜市)の活動を通じて、現地の各NPО法⼈や⾏政等と関係を構築してきた地域です。⽇照時間⽇本⼀を誇り、ぶどう等の収穫量も⽇本⼀と肥沃な⼟地ですが、農家数の減少、転出者の増加が⼤きな課題となっています。

パイロットプログラムとして、地域課題の解決と循環型社会の形成を⽬指す「堆肥プロジェクト」の取り組みを開始しました。この堆肥は、同地域で使⽤されていない資源、「落ち葉」を地産地消し製造している他、地域の農家のコミュニティ形成に寄与するツールとなっています。そして、同社が東京・丸の内の皇居外苑濠で実施する⽣態系保全の取り組み「濠プロジェクト」において部分除去した「ヒシ」を本プロジェクトの堆肥と混ぜ込み、堆肥として利⽤することで、環境負荷低減循環モデルを形成しています。

  • ミソハギ科の⼀年草の⽔草であり、葉が⽔⾯に浮く浮葉植物。皇居外苑濠では本種が⼤量に繁茂し、⽔⾯を覆う現象が起きている、左記現象により⽔⾯下に⽇がささらなくなることで、⽣態系に影響を与える植物である。⼀⽅、ヒシがあることで⼩型の⽣物が⼤型の⽣物から⾝を守るための隠れ家としての機能も有しており、その量によって⽣態系にさまざまな影響を与えることから「エコシステム・エンジニア」と呼ばれる。

中学・高校生対象の次世代型
キャリア教育プログラム
「クエストエデュケーション」

三菱地所(株)は、企業活動や社会を題材に学ぶ、中学・⾼校⽣対象の次世代型キャリア教育プログラム「クエストエデュケーション」に、2019年度より協賛企業として参加しています。

予測不能な変化が起きる時代において、⼦どもたちが主体的・対話的に深く学ぶアクティブ・ラーニングが注⽬を集めています。(株)教育と探究社が運営するこのプログラムでは、中⾼⽣が、1年間企業の⼀員として学びを探究し、企業からの課題に応える教室内インターンシップを実施します。全国201校、約34,000名の中⾼⽣が参加(2020年6⽉時点/本企画公式Webサイト参照)しており、プログラムの最後には全国の参加した学校が集まり、成果を発表し合い、企業および審査員が表彰します。

アイデアの検討期間においては、当社社員が⼀部の参加校を訪れ、⽣徒たちのディスカッションに参加し、発表に対するフィードバックを実施します。このような機会は⽣徒の皆さんにとっては、実社会とのふれあいを通して課題解決能⼒を⾼める有意義な学びの機会になると同時に、社員にとっても、中⾼⽣のたくましさや柔軟な発想に学び、新規事業などにつながる新しいマインドの醸成が期待できます。次世代教育×社員教育の新たな機会として、継続的に取り組んでいきます。

クエストエデュケーション新しいウィンドウが開きます

公益財団法人 
日本障がい者スポーツ協会(JPSA)
オフィシャルパートナー

三菱地所(株)は、2019年4⽉、公益財団法⼈ ⽇本障がい者スポーツ協会(Japanese Para-Sports Association、通称「JPSA」)のオフィシャルパートナーになりました。JPSAは、昭和39年に開催されたパラリンピック東京⼤会を契機に、⽇本の⾝体障がい者スポーツの普及・振興を図る⽬的で設⽴された統括組織です。当社グループは、JPSAの「活⼒ある共⽣社会の創造」という理念に賛同し、JPSAとともに障がい者スポーツの普及活動に、積極的に取り組んでいきます。また、当社グループ社員も、パラスポーツ⼤会ボランティアとして運営のサポートに参加する他、観戦を通じて⼤会を盛り上げていきます。

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文化・芸術支援

「三菱一号館美術館」の運営

三菱地所(株)では、東京・丸の内で、19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする展覧会を年3回開催している「三菱一号館美術館」を運営しています。重厚な赤煉瓦の建物は、1894(明治27)年、三菱が丸の内で初めてのオフィスビルとして建設した「三菱一号館」を2009年に復元したもの。翌年春に開館。日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計によるもので、階段部の手すりの石材など、建設当時に用いられていた部材を一部再利用しています。

三菱一号館美術館外観

Café 1894となった
旧銀行営業室(復元)

旧銀行営業室

三菱一号館美術館で
「思いやりウィーク」実施

車いす鑑賞体験会の様子

「三菱一号館美術館」では、12月4日~10日の人権週間に合わせ、2019年12⽉4⽇~10⽇にかけて、2017年、2018年に引き続き「思いやりウィーク」を設定しました。この取り組みは、障がいの有無にかかわらず、お互いに譲り合い、思いやりの心を持って美術作品が与える感動を共有できる環境づくりを目的としたものです。思いやりウィーク期間中は、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで展覧会の入館料を無料にするとともに、館内の皆さまには、譲り合ってご鑑賞いただくよう働きかけました。今年度はこれに加えて、期間中の来館者を対象に、実際に車いすを使用して展覧会を鑑賞するという体験ができる「車いす鑑賞体験会」も開催しました。

「トークフリーデー」の実施

「作品の感想を自由に話しながら鑑賞できれば、展覧会がさらに楽しくなる」「小さな子どもを連れて気兼ねなく鑑賞ができる時間を設けてほしい」といったお客さまからのご要望を受けて、2017年から、月1回を目安に「トークフリーデー」を設けています。通常は休館日である月曜日に開催しており、この日は声の大きさを気にせず、展示室内で自由に会話しながら作品を鑑賞いただけます。

  • 新型コロナウイルス感染症拡⼤防⽌のため、通常と異なる運⽤となっている場合がございます。詳細は当館WEBサイトをご確認ください。

トークフリーデー(三菱一号館美術館)新しいウィンドウが開きます

三菱⼀号館美術館は開館10周年

三菱⼀号館美術館は2020年4⽉6⽇に開館10周年を迎えました。当館は、「丸の内エリアの⽂化交流発信の中核施設」として開館以来340万⼈以上の⽅にご来館いただきました。

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019 エリアコンサート

東京国際フォーラムで開催されたクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019」。2005年からスタートしたこの音楽祭は、ゴールデンウィークに東京都心で開催される新しいスタイルの音楽祭として定着しており、丸の内エリアの活性化や文化発信に寄与しています。三菱地所(株)は、協賛企業として第1回から参加するとともに、連動するエリアイベントとして、4⽉25⽇~5⽉6⽇の期間で、丸ビル・新丸ビルなどの丸の内エリアにて約67公演の無料クラシックコンサートを開催しました。

プロとして活躍するピアニストやオーケストラだけでなく、これからの活躍が期待される学生の演奏家から就業者まで多彩なアーティストたちが演奏し、エリア全体で音楽の祭典に取り組んでいます。三菱地所は丸の内エリアにおけるさまざまな取り組みを通して、魅力と活気あふれるまちづくりをめざしていきます。

アートアワードトーキョー 丸の内 2019

アートアワードトーキョー 丸の内 2019

「アートアワードトーキョー 丸の内」は、「若手アーティストの才能を発掘・育成、支援していくこと」、「アートを通じて街の活性化に寄与すること」を趣旨として、日本の主要な美術大学・芸術大学・大学院の卒業・修了制作展から厳選した作品を丸の内、有楽町、大手町エリアで展示し、今後の活躍が期待される優秀な作家にアワードを授与するものです。2007年のスタート以来、本企画で展示したことをきっかけにチャンスを得て、個展の開催やグループ展への参加など各方面で活躍しているアーティストも誕生し、若手アーティストの登竜門として着実に成果をあげています。

2019年度は、6⽉5⽇~20⽇に約11,000点の中から発掘したノミネート作品90点より、厳選した25名のアーティストによる作品を展⽰しました。三菱地所(株)は、特別協賛として参加し、2012年度から「三菱地所賞」を創設しています。

藝大アーツイン丸の内2019

藝大アーツイン丸の内2019

三菱地所(株)と東京藝術大学が主催する「藝大アーツイン丸の内2019」が、2019年9⽉9⽇~16⽇の8⽇間にわたって丸ビル等で開催されました。本イベントは、次代を担う新鋭のアーティストを支援するとともに、体感型の各種アートイベントを通じて丸の内エリアを訪れた方々に芸術を楽しんでいただくことを目的としています。

第13回となる2019年度は、「VOICE!」をテーマに、若い芸術の⼒が産み出す複数のイベントを同時多発的に実施。今年ならではのコンテンツとして、幼児期の感性教育について考えるイベントでは、0歳~⼩学⽣を対象に、歌舞伎の道具、楽器、所作や発声をワークショップ形式で体験する「令和⼤⼦ども歌舞伎」や、学⽣発案によるバラエティに富んだ作品展⽰や演奏、パフォーマンスなどを実施しました。

また、三菱地所では2008年から、東京藝術大学を卒業した若い芸術家の活躍を期待して支援する「三菱地所賞」を設けており、音楽部門と美術部門の受賞者によるリサイタルや作品展示も開催期間中に行われました。

今後も、丸の内エリアで文化芸術に関するさまざまなイベント・情報発信を展開し、街のさらなる活性化を進めていきます。

交響楽団の支援

©NHK交響楽団

三菱地所(株)では、文化・芸術支援の一つとして、1991年より特別支援企業として公益財団法⼈NHK交響楽団、1998年より特別会員として公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団、2007年より後援会員として公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団を支援しています。

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社会福祉

「キラキラっとアートコンクール」を通じた
障がいのある子どもたちの支援

三菱地所(株)では、障がいのある子どもたちの可能性を応援したいとの想いから、絵画コンクール「キラキラっとアートコンクール」を2002年より毎年開催しています。第1回は496点の応募作品でスタートし、第18回となる2019年度は、1,388点(39都道府県)の応募がありました。

全応募作品の中から、1次審査・三菱地所グループ社員審査・本審査を経て、優秀賞を選出します。これらの作品は、初開催となった⾹川県の「⾼松空港」(協⼒:⾼松空港株式会社)を含め、札幌から福岡まで全国9会場で展⽰されるとともに、応募作品の全てが専⽤Webサイトで公開されます。(2020年2⽉に予定されていた丸ビルホールでの優秀賞受賞者の表彰式は、新型コロナウイルス感染拡⼤の影響により中⽌となりました。)

「キラキラっとアートコンクール」は、⽇本の強みである地域性豊かで多様性に富んだ⽂化を活かし、成熟社会にふさわしい次世代に誇れるレガシーを創り出す⽂化プログラムとして政府が認証する「beyond2020 プログラム」に選ばれています。また、これまでの応募作品は、さまざまな企業の冊⼦やカレンダーなどに使⽤されています。さらに、本コンクールをきっかけに、社会福祉法⼈東京コロニーが運営するアートライブラリー「アートビリティ」に作家として登録され、活躍の場を広げている⼦どもたちもいます。優秀賞作品展の東京会場(丸ビル1階マルキューブ)では、登録作家の作品展も同時に開催されました。

本コンクールが、障がいのある子どもたちの優れた才能を評価・発掘・展示する機会になるとともに、芸術活動の裾野が広がることを願い、今後も引き続き支援していきます。

  • コンクール協力先である社会福祉法人東京コロニーが1986年4月に設立し、所得支援や社会参加を目的とした障がい者アートライブラリー。現在約200名の作家による約5,500点の作品がストックされ、印刷物等の媒体に貸し出しされています。

キラキラっとアートコンクール新しいウィンドウが開きます

第18回キラキラっとアートコンクール概要

作品募集(7~9月) 応募総数1,388点
審査会(10月) 三菱地所グループ社員審査会には2日間で266名が参加
優秀賞作品展(10~12月) 優秀賞50点の作品展を全国9会場(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・広島・⾼松・福岡)で開催
表彰式(2月) 優秀賞受賞者、保護者、学校関係者などをご招待して丸ビルホールにて開催
(新型コロナウイルス感染拡⼤の影響により中⽌)
審査員 O JUN氏(画家、東京藝術大学教授)
青栁 路子(東京藝術大学准教授、教育学研究者)
西田 克也(西田克也デザインオフィス グラフィックデザイナー)
髙橋 宏和(社会福祉法人東京コロニー アートビリティ代表)
吉田 淳一(三菱地所株式会社 執行役社長)
高橋 明也(三菱一号館美術館 館長)
※肩書は第18回開催時点

優秀賞作品展(東京会場:丸ビル)

⼀次審査の様⼦

社員審査の様子

本審査の様子

東京藝術大学との初の美術教育連携企画
「キラキラっとアートプロジェクト」を実施

東京藝術⼤学が主催する「美術と教育 全国リサーチプロジェクト 2019」との連携企画として、「キラキラっとアートコンクール」にこれまで応募いただいた学校に協⼒いただき、作品やそのドキュメント映像を東京藝術⼤学⼤学美術館で展⽰しました。また、同⼤学内で特別⽀援教育等の現場で美術教育に携わる⽅のための交流会も初めて⾏われました。特別⽀援学校等における美術教育、障がいのある⼦どもたちの芸術⽀援活動の基盤形成の⼀助になることを⽬標として企画したものであり、2020年度も実施します。

テーマは⾊と遊ぶ・⾊を楽しむ

アクリルと油絵具を併⽤した作品

交流会でのディスカッションの様⼦

美術と教育 全国リサーチプロジェクト新しいウィンドウが開きます

障がいのある子どもたちに
生演奏を届ける
「三菱地所の
Shall We コンサート」

出張コンサートの様子

三菱地所(株)は、社会貢献活動の重点分野である「⽂化・芸術⽀援」「社会福祉」の観点から、外出の機会が限られ⽣の⾳楽に触れる機会が少ない特別⽀援学校の⽣徒の皆さんを対象に「三菱地所のShall We コンサート」を実施しています。このコンサートはプロの⾳楽家と学校へ訪問し、⾳楽の楽しさと魅⼒に触れてもらうと共に、楽器や⾳楽について学ぶ機会創出を⽬的としたものです。2004年度よりスタートし、2019年度は5校で開催、これまでに延べ91回、1万⼈以上の⽣徒の皆さんに⽣の⾳楽をお届けしています。

コンサートのプログラムは、学校側と話し合って決めており、クラシックだけでなく“ジブリ”や“ディズニー”、学校で習った曲、校歌を演奏することもあります。また、皆で合奏したり、楽器を間近で⾒られる機会を設けたり、演奏の合間に、曲⽬や楽器の説明も交えコンサートを進めています。

⽣徒さんたちは、演奏に合わせて、歌ったり、踊ったり、⼿拍⼦をしてリズムをとるなど、それぞれに⾳楽を感じています。

2018年度開催校

東京都⽴臨海青海特別⽀援学校
東京都⽴城南特別⽀援学校
東京都⽴⼤泉特別⽀援学校
東京都⽴墨東特別⽀援学校かもめ分教室
東京都⽴⼤塚ろう学校
(順不同)

演奏者

  • ⽇墺⽂化協会(ヴァイオリン・チェロ・ピアノ・マリンバ・ハープ など)
  • MUSIC PLAYERSおかわり団(ヴァイオリン・トランペット・サクソフォーン・テューバ・パーカッション・ピアノ)
  • バンミーターズ(ピアノ・サクソフォン・チューバ・パーカッション)

途上国の子どもたちに給食を届ける
「TABLE FOR TWO」

三菱地所(株)本社内の社員食堂(SPARKLE)では、開発途上国の子どもたちを支援するプログラム「TABLE FOR TWO」に参加し、対象メニューの購入を通じて、三菱地所グループ社員に社会課題の解決を呼びかけています。

「TABLE FOR TWO」は、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalによって運営されている活動です。健康に配慮された対象メニューを購入すると、1食あたり20円が寄付金となり、アフリカやアジアなど開発途上国の子どもたちの学校給食として贈られます。1食分の寄付金が子どもたちの学校給食1食分に相当します。

新本社移転直後の2018年2月より、飲料のみを対象としたプログラムである「CUP FOR TWO」に参加し、スムージーの購入を対象として活動を展開してきました。2019年4月からは対象をランチメニューの一部にも拡大し、「TABLE FOR TWO」プログラムを本格的に導入しました。導⼊から2020年3⽉迄で、12,122⾷分、242,440円の寄付を⾏いました。

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まちづくりにおける基本方針・考え方

三菱地所グループでは、三菱グループの経営理念である「三菱三綱領」に基づき、「住み・働き・憩う方々に満足いただける、地球環境にも配慮した魅力あふれるまちづくりを通じて、真に価値ある社会の実現に貢献します。」を基本使命として掲げています。

この基本理念の更なる実現のため、さまざまな方々(国籍、人種、肌の色、言語、宗教、性別、ジェンダー、性的指向、性自認、年齢、政治的・その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、障がい、出生、階級に関わらず)が、安心・安全に住み、働き、憩うことができるよう、防災やバリアフリー、さらには感染症拡大防止など社会課題を考慮し、都市開発プロジェクト含むまちづくりの開発・運営において、持続可能性を重視しています。

また、多くの方に利用していただけるよう、公共交通機関へのアクセス利便性を考慮した開発立地選定・投資を行い、また利用する方一人ひとりが快適に過ごせるような企画・設計上の配慮を行い、開発・改修などを進めています。

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