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special talk

JAPAN

02

- うめきた2期地区開発 -

みどりとイノベーションの融合

うめきたから大阪、関西、そして世界をリードするまちづくり。

session.1

終始一貫してブレなかったのは、
人が交われるような空間づくり

いよいよグランフロント大阪に続く、うめきた2期地区の開発が始まりましたね。グランフロント大阪も7haと広大な敷地でしたが、今回はそれを上回る9.1ha。しかもその約半分の4.5hを、都市公園にしてしまうというチャレンジングなプロジェクト。

都心部、それも大阪駅前の一等地に、これほど広大な公園を設置しようというのは、前例のない取り組みです。「みどり」をどう利活用して新たに建設される4棟のビル、そしてグランフロント大阪と有機的につないでいったらいいのか、今も頭を悩ませています。

開業、開園は2024年夏の予定ですね。これだけ世の中が目まぐるしく変わる時代にあっては、今考えていることが完成時にも受け入れられるとは限らない。なかなか悩ましいところですね。

グランフロント大阪の開発時には、そうしたギャップをどうやって埋めていったのですか?

うめきた2期地区開発

そこは僕らも手探りでした。共同事業でもありましたし、そもそも僕らの仕事に正解はないですからね。ただ、振り返ってみてよかったと思うのは、いろいろな機能を取り込んでいこうという議論があったなかで、建物や機能ではなく「人が主役」「人が交われるような空間づくり」という根底部分は、終始一貫してブレなかった。これは重要なポイントだったと思います。当時はプレイスメイキングという言葉も使っていましたが、どういう場所で、どういう営みが生まれたら、より魅力的な街になっていくか、ということを考え続けました。オープンイノベーションを創出することを目指した会員制サロン「ナレッジキャピタル(知の集積)」という新しい機能も、こうして生まれたわけです。

その点で言えば、公共空間の活用というのも、有効に機能していますよね。三菱地所らしい取り組みというか。

たしかにそう。大規模施設というのは、どうしても人が集まるところと、そうでないところとが生じてしまいがち。それだけに歩道や広場といった公共空間を活用しながら賑わいや回遊性を生み出すということには、僕らも腐心しましたね。

session.2

うめきた2期地区開発

イメージしたのは日本庭園の石組み、
目指したのは固定概念を打ち破ること

実はその部分、2期の開発でも大いに参考にさせてもらっています。2期地区では南北の街区を分けるように公道が走るのですが、その歩道空間に人が集まれるようにしようと考えています。

街の賑わいにおいて、公道が果たす役割は大きいですからね。三菱地所はそれを、丸の内やみなとみらいの開発を通じて身をもって学んできた。大阪においても当然、民間が公道を利用することは規制されていたが、街としての賑わいや美観形成の観点で僕らはその規制を緩和してもらえるよう、行政と1年以上の歳月をかけて協議を重ねました。公共空間における屋外広告の規制緩和と一緒に。

それが「大阪市エリアマネジメント活動促進条例」の制定へとつながったのですね。

ともに尽力してくれた共同事業者の担当各位には本当に感謝しています。これにより無機質な公共空間が、五感で楽しめるリアル空間になったなと。eコマースなどにはない付加価値ですね。僕らは毎週末に「うめきた広場」をイベントなどでフル活用してグランフロント大阪に絶えず人が集まるひとつの仕組みを創ったのです。

山本さんのご要望により、2期地区の開発では新たに「屋根付き」のイベントスペースもきちんと設けてあります。(笑)1期のナレッジキャピタル同様、2期では「みどり」がオープンイノベーションに役立つよう計画しています。

グランフロント大阪の開発に着手するにあたって、大阪に足りないものは何だという議論を重ねるなかで見えてきたのが「知の集積」でした。共創による事業創出への取り組み、その知見が大阪に積み上げられていけば、ここがひとつの情報発信基地になる。2期では「みどり」と「イノベーション」がうまく融合するといいですね。

おっしゃるとおりです。私たちも既成概念に捉われず良好な都市景観を形成する事を目指して、北街区と南街区のビルをすべて配置も高さも不規則に、向いている方向までバラバラにしました。日本庭園の石組みのイメージです。提案型のコンペであったこともあり、経済合理性や従来の考えだけにとらわれずに、という思いを込めました。同時に、日本庭園の石組みがそうであるように、一つひとつの石は独立した存在でも、全体で見れば統一感がある。個人的にも「知の集積」とは、そういうことのような気がするのです。

うめきた2期地区開発

session.3

うめきた2期地区開発

大阪の国際競争力を高めていくことは、
日本の未来にとっても大きな意味がある

2期の完成予想パースは、しっかり利用者目線で作られていますね。「人が主役」という1期の考え、三菱地所の考えが、きちんと踏襲されていることを感じますよ。

当初は建物をメインにした本当にかっこいいパースでした。でも、僕らがつくろうとしているのはビルではなく街ですから、主体を建物から「みどり」、人に変更してほしいと強く主張させてもらいました。

開発エリアだけでなく、その周辺のビルも描かれ、景観を含めて駅前立地としての構想「ここがすべての起点になるのだ」という思いが伝わってきますよ。

そう言っていただけるとうれしいです。2期地区の「みどり」が起点となって、大阪全体が緑あふれる街へと変わっていくことを願っていますし、うめきたの再開発を通じて大阪の未来、もっと言えば日本の未来にどうやって貢献していくか、そこはこれからもしっかり考えたいと思っています。

うめきた2期地区開発

僕はグランフロント大阪の開業から3年間、さながら広告代理店のイベント担当のような仕事ばかりしていたのですが、イベント開催に向けてBtoCの企業の方々とお話しするたびに、情報発信の流れが「東→名→阪」の一方通行になっていることがずっと気になっていました。

そこを何とか、うめきたの再開発を通じてインタラクティブにしていきたいですよね。

今、日本は東京への一極集中が進んで各企業の最初の選択肢は東京になっています。他方、訪日外国人旅行者が多いのは実は大阪。彼らの旅は大阪が起点になっているケースが多い。大都市の国際競争が激しさを増すなかで、日本企業が大阪にもっと目を向け、インバウンドを追い風に大阪が都市としての国際競争力を高めていくことは、日本の未来にとっても大きな意味があると思いますね。

そうやって都市間の人の往来を増やしていく空間、仕組みをつくっていくこともまた、私たちデベロッパーの仕事ですよね。やはりリアルに人と人とが交流していくからこそ生まれる何かが必ずあるはず。だから、丸の内を手かげてきた三菱地所が、大阪の開発を手掛けるということには、まだ私たちも見いだせていない何か未来へとつながる大事な手掛かりが隠されているような気がします。

session.4

そこに集うすべての人に
喜んでいただける街をつくりたい

ところで、プロジェクトは何人で進めているのですか?

三菱地所のうめきた2期チームは合計6人です。上司と行政協議担当として三菱地所設計から1名。私を含めて残り4人で現場を担当しています。

それは大変だ(笑)。

「この規模でこの人数?」という感じです(笑)。幹事会社ですから調整事も多いのですが、今は自分たちの計画が本当に実現できるか、お客様にとって使い勝手のいいものなのか、共同事業者と共にありとあらゆる計数を集めて実証しているところですが、これがなかなか難しくて。

大量生産のパッケージ化されたものづくりではないから難しいですよね。仮に僕が1期の経験を買われて2期にアサインされたところで、國吉くんと同じ苦労を再び味わうはず。僕らの仕事はそういう仕事ですね。

類似事例を集められるだけ集めて、担当した先輩たちからも話を聞けるだけ聞いて、そうやって比較検討してはいるのですが、そもそも今までにないものをつくろうとしているので、なかなか答えが見つからず……。だから、山本さんがおっしゃった「僕らの仕事に正解はない」という言葉は心に染みます。こうなると最低限の根拠を示しつつ、あとは自分の思いの丈をどれだけ伝えられるか、かなと。

それでいいのだと思います。経験に基づくリスクヘッジのアドバイスは上司の役割であり、何より若手が逃げずに頑張ることで、上の世代にもっとやってもらう。そうやって下が上を突き上げ、上も下に刺激されて奮闘する、いまの三菱地所はそうやって前に進んでいる会社だと思いますね。

うれしいのは「いいねえ、やってみようよ」と言ってくれる企業風土、そして共同事業者の皆さんとの信頼関係、そしてこれだけのプロジェクトでリーダーシップを発揮できるという環境です。そこに集うすべての人に喜んでいただける街をつくり、事業的にもいい形に仕上げていくことが、担当としての私の仕事と肝に銘じています。

うめきた2期地区開発
うめきた2期地区開発

國吉が好きな街

「京都」

生まれてから大学卒業まで過ごした街。世界に誇れる街並みには今も惹かれている。社会人となり、東京で暮らすようになったことで、帰省するたびに今まで気づかなかった新しい発見もあったりして、魅力が尽きないそうだ。

私の好きな街

國吉のOFF TIME

いまは社会人になって始めたサーフィンに夢中。海外へも波乗りに行くことも。長期休暇から出勤すると自分だけがやけに日焼けしていることも、と苦笑いする。ちなみに冬はスノーボード、通年でバレーボールも楽しむ。

山本が好きな街

「神楽坂」

日本の歴史と文化が色濃く残る街並みが好きだと。幅広い年齢層の人が暮らし、訪れ、週末には目抜き通りを会場に催しも開かれる。多面性を大切にしながら街を維持、発展させようとする地元の人々の気概にも共感するところが多いと言う。

私の好きな街

山本のOFF TIME

仕事で忙しいときほどランニングをしてオンとオフを切り替え、生活にリズムを生み出している。週末はレンタサイクルを活用し、地図を持たずに路地を走り偶然の出合いを楽しんでいるとか。最近は日本文化を見直すために盆栽を始めた。

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