CSR

三菱地所グループの復興支援活動 Rebirth 東北フードプロジェクト 第3弾 つなげよう春の旬宴 -宮城の幸-

テーマは「シェフの絆」、東北と東京のシェフ合作の創作フルコース

東京・丸の内エリアに店舗を構えるオーナーシェフを中心に結成された「丸の内シェフズクラブ」。そのメンバーが中心となって、東日本大震災から復興する東北を応援しようと誕生した「Rebirth東北フードプロジェクト」。

写真:「Rebirth東北フードプロジェクト」イベント

震災の発災年となった昨年は、食べて東北を応援しようを合言葉に、丸の内シェフズクラブのメンバーが実際に東北食材を使ったビュッフェディナーを現地で開催。東北各地で被災したおよそ350名の生産者、飲食関係者を招いた。このイベントでは、普段食べなれている故郷の食材が、東京のシェフの手によって思わぬメニューに生まれ変わり、地元の食のプロの間でも大きな反響を呼んだ。

そして、今年2月には、そのビュッフェディナーで披露されたメニューを、東京の人にも食べてもらおうと「はらくっつい(宮城の方言でお腹いっぱいという意味)宮城食堂」を開催。東京・丸の内で、東北食材のプロモーションを兼ねた期間限定のランチ企画が開催され、丸の内で働くOLやサラリーマンに大好評を得た。

そして、3回目の開催となる今回のイベントのテーマは「シェフの絆」。東北(宮城)の食材を使ったコース料理を、地元のシェフと丸の内シェフズクラブのシェフが共同開発。東北の食材を知り尽くした地元のシェフと、東京の第一線で活躍するシェフとが協力し、これまでにない新しい作品を作り上げる。まさに震災から1年、オールジャパンで東北を復興させるその象徴にふさわしいイベントの開催となった。

東北フードプロジェクト

参加シェフ

丸の内シェフズクラブ

東北エリアシェフ

東北エリア パートナーシェフ

食材の宝庫から『食文化の宝庫』への挑戦

桜前線の北上が待ち遠しい4月16日。開催に先立ち「泉パークタウンタピオ」で行われた、服部幸應・丸の内シェフズクラブ会長の講演会には多くの聴衆が集まった。開口一番、服部会長は、「食材の宝庫である東北が、今後は日本の食文化を育む土地として生まれ変わる」と宣言。集まった地元の人も、東北食材の底力と食育の大切さを再認識していた。

写真:服部幸應・丸の内シェフズクラブ会長

写真:イベント風景

そして、いよいよイベント開始。今回は、和・洋・中それぞれのジャンルの東京と宮城のシェフがタッグを組み、前菜(冷)・前菜(温)・スープ・パスタ・魚料理・肉料理・ご飯・デザートを創作する。また、一つのお皿が運ばれてくると同時に、実際にシェフが特設ステージで調理を実演。正面のスクリーンで調理風景を映し出しながら、メニュー実現までの裏話や、使った食材の可能性をシェフから直に聞けるという演出が会場のライブ感をいっそう盛り上げた。

会場となった「仙台ロイヤルパークホテル」には、ご夫婦で参加された村井嘉浩・宮城県知事夫妻をはじめ、200人を超える生産者、飲食ビジネス関係者が集まった。何より、印象的だったのはホテル内の特設会場にセッティングされたテーブルが円卓だったこと。初めて顔を合わせる参加者同士が、お互いに復興への歩みを語り合いながら料理に舌鼓を打つ。時には、挨拶に回るシェフと生産者が直に会話を交わすなど、「絆」をテーマにした食事会にふさわしい演出だった。さて、いよいよ一夜限りの記念すべき食事会のメニューのお披露目である。

写真:食事会風景

次世代につなぐシェフの絆

3時間にもおよぶ夢のような宴はあっという間に終わった。今回は、丸の内シェフズクラブに所属するシェフが、仕事の合間を縫って宮城を訪れ、パートナーとなる宮城のシェフとメニューの試作を繰り返した。

このイベントの舞台となった仙台ロイヤルパークホテル総料理長・池田一之シェフは、「東京の丸の内という一等地で活躍する、名実ともに日本のトップシェフに、宮城の食材を使っていただくことはとてもありがたい。それ以上に、こうやって実際に同じ厨房で料理を作るということが、次の時代を背負う若いシェフたちのいい刺激になったと思います」とコメント。つまり、今回のように、東京と宮城のシェフ同士が同じ厨房で働き、お互いに仕事をする機会は普段では考えられないというのだ。

写真:村井知事・服部会長・三圀シェフによるトークセッション

村井知事・服部会長・三圀シェフによる
トークセッション

写真:食事会に関わったシェフ

イベントの最後、この食事会に関わった総勢15名のシェフたちがステージに登壇した。惜しみない拍手が会場から寄せられる。それぞれのシェフが、このイベントへの想い、東北復興への決意を短くマイクで語った。

そして、丸の内シェフズクラブのメンバーであり、日本のフランス料理界の重鎮でもある三圀清三シェフの計らいで、それぞれのお店で働く次世代のシェフたちがステージへと招かれた。緊張した面持ちでスポットライトを浴びる若手料理人たち。高校卒業後、入店半年で被災したという石巻出身の青年の姿もあった。会場から一段と大きい拍手が寄せられる。冒頭で紹介した、服部幸應・丸の内シェフズクラブ会長の言葉を借りれば、東北が「食材の宝庫から食文化の宝庫」となるためには、次世代のシェフの手に「志」というバトンが継承されなくてはならない。

写真:次世代のシェフたち

今回の、「Rebirth東北フードプロジェクト第3弾 つなげよう春の旬宴―宮城の幸―」も大盛況のうちに幕を閉じた。一日も早く東北を復興させ、希望ある宮城を作って行きたいというシェフの想いが、食材を提供する生産者や宮城市民にも伝わったと思う。何より、このイベントをきっかけに、既にそれぞれの枠を超えたつながりが生まれている。そのつながりが、さまざまな形で東北の復興の一助となるだろう。

参加者の声

登米にある私たちの農場は被害はありませんでしたが、鶏肉の処理施設が沿岸部にあって津波で全滅しました。そして、震災から1年たった現在も風評被害は止みません。これまでお付き合いのあったお客様からの注文が激減しました。そんな中、今回のイベントに参加させてもらって復興への勇気をもらいました。それは、食べていただいた方の「おいしい」という一言に尽きます。このようなイベントにご紹介いただいた、仙台ロイヤルパークホテルの池田総料理長に感謝いたします。

縄文ファーム 大内章さん

シェフの声

今回参加して一番心に残ったことは、テーマにもなった(絆)です。東京と宮城と普段から交流のある料理人を含め、知らない人たちも居ました。しかし皆、料理を作る人たち、いざ料理を作るとなると知る知らない関係なく美味しいものを作るという意気込みで皆一丸となり料理作りをしていました。イベントに関われて良い食材に、人に巡り合えてとても良い機会となり、また、そして自分のキャリアの財産となりました。ありがとうございました。

ハミングバード 西城シェフ

Rebirth東北フードプロジェクト第3弾・組織体制図

画像:Rebirth東北フードプロジェクト第3弾・組織体制図