水資源の有効利用

ビルにおける水資源の有効利用

地球温暖化に伴う気候変動の影響により、世界では渇水リスクの増大が指摘され、日本においても、近年の降雨形態の変化により、ダムによる水の安定供給が危惧されています。渇水による社会的経済活動への影響を緩和し、水利用の安定性を確保するためには、水資源の有効利用等を計画的に推進するなど、需給側の対策を実施することが重要です。
こうした課題認識のもと、三菱地所グループでは、トイレや給湯室の水量調整などの改善策を実施し、ビルの水使用の合理化を進めています。また、冷却塔のブロー水、厨房などの排水を浄化してトイレの洗浄水に再利用するなど、中水※を利用しているビルにおいて、水資源の削減を進めています。

※中水:ビルのテナントの厨房排水や雨水などを処理した水。丸ビルではトイレの洗浄水や外構部の植栽散水用にも中水を利用している。

三菱地所 ISO14001対象ビルの水道使用量と原単位の推移

グラフ:三菱地所 ISO14001対象ビルの水道使用量と原単位の推移

(注)対象ビル数は建て替え、売買などの理由で年度により異なります。

三菱地所グループの廃棄物排出量・水道使用量

廃棄物排出量、水道使用量

44,967t/5,648千m³/年

官民協働のヒートアイランド対策を実施
-丸ビルの中水を「行幸通り」に散水-

三菱地所(株)は東京都建設局と協働し、2010年度から、東京駅丸の内口から日比谷通りまでの「行幸通り」に丸ビルの中水を散水することで路面温度の上昇を抑えるヒートアイランド対策に取り組み、2017年度も継続して実施しました。散水した中水が気温の上昇に伴って気化していく過程で周囲の熱を奪い、路面温度の上昇を最大で10℃程度抑えることができます(2010年夏測定値)。
この取り組みにあたって、東京都建設局は、行幸通りの舗装の内部に水を蓄えることのできる保水材を詰めた「保水性舗装」を車道部に施工しました。また、三菱地所は、丸ビルの中水を路上に散水するための設備を設置しました。

画像:丸ビルからの中水・供給ルート

写真:行幸通りの整備状況(丸ビル付近)

行幸通りの整備状況(丸ビル付近)

中水の継続的な活用

(株)サンシャインシティでは、2017年度に館内で使用された582,781m³の水道水をリサイクルし、343,608m³もの貴重な水資源を再生しました。再生された水は、館内のトイレの洗浄水に使用しています。
この雑排水の再生システムは上下水道の中間の「中水道」と呼ばれますが、サンシャインシティでは40年前の建設当初から導入しています。単独ビル用としては日本で初めての中水道システムで、この中水道プラントは、サンシャイン60ビルの地下3階にあり、トイレの手洗いや、ビル内で発生した厨房排水、ホテルの浴室などの排水を1日最大約1,200トン浄化しており、再生された「中水」はビル内のトイレの洗浄水に使用されています。

写真:中水(再生水)が作られる過程

中水(再生水)が作られる過程

中水道システムの仕組み

画像:中水道システムの仕組み

※温水洗浄便座の洗浄水を除く。

エコシンクによる塗料洗い水の浄化システムの運用

三菱地所ホーム(株)では、工事現場周辺および河川の水質汚濁防止のため、現場で発生する水性塗料の洗い水を現場で浄化させるシステムを協力会社の(株)北陽と開発しました。
首都圏エリアでは、各地方自治体の公共用河川への排水規制基準をすべてクリアしたそのエコシンクシステムを2009年11月より運用を開始しました。さらに、2010年8月には塗料洗浄残渣のセメント原料へのリサイクルを実現しました。

写真:現場に排出される処理水

現場に排出される処理水

エコシンクシステムの概要

画像:エコシンクシステムの概要

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