環境負荷低減に向けて

DBJ Green Building 認証・CASBEE取得への取り組み

三菱地所(株)では、不動産における社会・環境配慮に取り組み、積極的に発信を行っています。
2016年3月末時点で(株)日本政策投資銀行(DBJ)が実施する「DBJ Green Building 認証」制度において、20物件が認証を取得しています。この認証制度は、環境・社会への配慮が優れた不動産(グリーンビルディング)を対象に、日本政策投資銀行が「建物の環境性能」「テナント利用者の快適性」「リスクマネジメント」「周辺環境・コミュニティへの配慮」「ステークホルダーとの協働」の5つの視点で総合的に評価し、スコアに基づいて5段階の評価ランク(1つ星から5つ星)の認証を行うもので、当社の開発物件における環境配慮の取り組みが評価されました。
また、国土交通省が支援する認証制度で、建築物の環境性能や快適性などさまざまな側面から評価・認証を行う「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)において、7件認証を取得しています。
今後も、環境配慮型ビルへの期待や関心の高まりに応え、価値ある不動産の開発に取り組むとともに、テナントや投資家の皆さまをはじめステークホルダーへの訴求をめざしていきます。

三菱地所(株)の認証結果一覧表 (PDF 50KB)

CASBEE(新築設計)、DBJ Green Building認証数

7/20件

ロジクロス厚木でPlan認証取得

三菱地所(株)は、2016年5月、神奈川県厚木市上落合において、地上4階建てのマルチテナント型物流施設「ロジクロス厚木」を着工しました。当施設は、厚木市を中心に都心部消費地への配送をはじめ、関西・東海地方への配送も可能とする戦略的物流拠点となりうる立地です。施設計画においては、施設で働く方に配慮し、喫煙室、パウダールーム、ドライバー用トイレなど、実用性に優れた職場環境を実現していきます。また、共用部・倉庫部分の全てにLED照明を設置し、当社が再開発を進めている丸の内エリアのオフィスビルのOAフロアパネルを本物件の事務所に再利用するなど、環境への配慮を行っています。敷地内にはトラックに対する豊富なスペースを確保し、トラック出入口を複数箇所設ける等、周辺環境にも配慮しています。
これらの施設計画が評価され、「DBJ Green Building 認証」制度で「極めて優れた『環境・社会への配慮』がなされたビル」としてPlan認証を付与されました。

写真:ロゴマーク

ロゴマーク

写真:ロジクロス厚木(完成イメージ)

ロジクロス厚木(完成イメージ)

マンションの環境性能向上を実現するさまざまな取り組み

三菱地所レジデンス(株)は、住まいの品質を創造する5つのEYE'Sの一つに「ECO EYE'S」を位置づけ、さまざまなアプローチで環境性能向上に取り組んでいます。

1.「soleco(ソレッコ)」

soleco(ソレッコ)とは、分譲マンションにおいて高圧一括受電と太陽光発電システムを組み合わせることにより、マンションの各家庭と共用部の電気代を削減する地球環境への配慮と経済性を両立した環境システムです。

写真:soleco(ソレッコ)

画像:soleco(ソレッコ)

ソレッコシステム年間採用率

79%

2.断熱効果を高める工夫

外断熱・内断熱の施工、結露対策、複層ガラスの採用など、断熱効果を高めるさまざまな工夫を取り入れており、これらにより、平成11年に制定された次世代省エネルギー基準に準拠した省エネルギー対策等級4の住まいを実現してきました。
なお、H25住宅省エネ基準の完全施行に伴い、平成27年4月1日以降に建築確認申請を行う住宅については、断熱等性能等級4、および一次エネルギー消費量等級4の取得に努めています。

画像:断熱効果を高める工夫

省エネルギー等級4(平成11年制定の次世代省エネルギー基準)年間採用率

93%

3.高効率機器による省エネ効果の追求

当社の販売するマンションにおいて、節湯型シャワーヘッド、節湯型水栓、保温浴槽、節水型便器等、高効率の機器を採用し、環境と経済にも配慮した快適な暮らしづくりに貢献しています。

高効率機器年間採用率(高効率給湯器/LED器具/節水型便器)

100/95/100

ヒートアイランド現象の原因となる熱の排出量を削減

丸の内熱供給(株)は、都市環境を守るエネルギーシステム「地域冷暖房システム」を提供しています。自社の大型プラントで冷暖房用の熱を製造して一括管理し、大手町~丸の内~有楽町エリアに供給。地域冷暖房を使用することで、各ビルが個別に冷暖房を行う場合に比べ、大気汚染を防止し、CO2排出量も削減できます。エネルギー削減に加え、冷水製造で発生する熱の冷却を冷却塔で行うことにより、打ち水と同じ効果で都市部の気温が周辺部より高くなる「ヒートアイランド現象」も軽減。さらに、ビル屋上の冷却塔や煙突が不要になるなど、都市美観も向上します。今後も引き続き、環境保全に貢献する取り組みを進めていきます。

地域冷暖房方式と個別熱源方式との環境性の比較

画像:二酸化炭素の排出量比較

現在、地域冷暖房によるCO2削減量は、森林およそ3,100ha分。エリアの全企業が導入すれば約4,200ha分に達し、削減効果はさらに約35%向上します。

低炭素社会実現に向けた新築マンションにおける環境配慮への取り組み

三菱地所レジデンス(株)と(株)メックecoライフが提供する、高圧一括受電と太陽光発電パネルを組み合わせた当社独自のエコシステム「soleco」と、水道光熱費などのランニングコストの見える化「マンション家計簿」が、平成27年度の「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」において、対策活動実践・普及部門をマンション業界で初めて受賞しました。
2015年11月、フランス・パリで開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)、京都議定書第11回締約国会議(CMP11)において、日本は2030年度CO2削減目標約40%を掲げました。三菱地所グループの住宅事業は、この目標に向けた取り組みとして、「soleco」、「マンション家計簿」を継続的に導入していきます。

写真:平口環境副大臣から賞を授与

平口環境副大臣から賞を授与

世田谷ハウスにおける「フロアチャンバー」空調実証実験

二重床の上に間仕切り壁を構築する床先行工法を採用したマンションの住戸では、二重床の床下空間が間仕切り壁で分断されず一体の空間となります。この一体となった空間を利用して全館空調を行うのが「フロアチャンバー空調」です。
空調機で冷暖房された空気は床下空間に送られ、各部屋の床に設けられたグリルから吹き出されます。二重床の床下が住戸全体にわたって常に冷暖房された空気で満たされるため、特に冬季は床が室温よりも温められ、吹出し口がない洗面室やトイレも床が温かくなりヒートショック予防の効果が期待されます。
2014年度に三菱地所社宅である世田谷ハウスの住戸の一部にこの方式を導入し、床下の空気の流れや部屋の方位の違いによる冷暖房負荷の違いに対する制御方法等の検証を行っています。さらに、この検証結果によりエアロテックと床チャンバー空調を組み合わせた次世代空調システムの開発にも着手しました。

画像:床チャンバー空調実証実験

設計監理事業の環境配慮提案

(株)三菱地所設計では、建築物のライフサイクルで発生する環境負荷を低減するために、設計段階で環境共生技術の採用をご提案しています。環境技術推進の社内体制を強化し、環境関連業務の拡大並びに先進環境技術の実践を推進しています。
プロジェクトにおいては、案件ごとの特性に即したさまざまな環境技術について、事例調査などにより知見を蓄積し、積極的に提案することで、お客さまや社会の要請に確実に応えていくことをめざしています。
2015年10月に竣工した「大手門タワー・JXビル」は、最先端の環境技術を導入したプロジェクトです。エアフローウィンドウの採用による日射熱負荷の低減、一部フロアでは輻射空調システムを導入し、静穏で温度ムラの少ない快適なオフィス環境の実現を図りました。また、皇居のお濠の水を浄化する施設を導入し、お濠の水質改善に寄与しています。
このほかにも、建設分野への国産木材利用の促進や生物多様性の取り組み、再生可能エネルギーや水素エネルギーを活用したスマートシティなど、社会的課題への対応を含め、まちづくりのトータルな視点から環境配慮設計の推進に積極的に取り組んでいます。

写真:大手門タワー・JXビル

大手門タワー・JXビル

(株)三菱地所設計が提案する環境共生技術
  • 省エネルギー系の技術
    自然採光、自然通風、ナイトパージ、潜熱顕熱分離空調、輻射空調、蓄熱システム、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)、照明・空調システムの効率化、エアフローウィンドウ、地域冷暖房など
  • 省資源、廃棄物削減系の技術
    再生資材、雨水の再利用、トイレのユニット化などの省資源系の技術、ゴミ処理システムなど
  • ロングライフ系の技術
    建築物を永く使い続けるためのゆとりの確保、耐震補強など
  • 自然共生・環境保全系の技術
    屋上緑化、壁面緑化、透水性舗装、ビオトープ、歴史的建築物の保存など

「環境共生への取り組み」の詳細はこちら

画像:環境設計マニュアル「環境の勘所」

環境設計マニュアル「環境の勘所」

エアロテックで環境にやさしく健康・快適な暮らしを実現

エアロテックは、三菱地所ホーム(株)が三菱電機と共同開発した24時間住戸全体に冷暖房と換気を行い空気の質を快適にコントロールする全館空調システムです。1995年の販売開始以来20年に及ぶ実績を重ね、地球環境にやさしく健康・快適な暮らしの実現に貢献してきました。
エアロテックシステムは、部屋ごとの自動温度制御により家中どこにいても快適な住まい空間を実現します。また、外気を取り入れる際、花粉やカビの胞子を97%カットし、室内のホコリや化学物質は屋外に排出。年間の冷暖房費も約40%削減※します。このエアロテックを支える三菱地所ホームの独自技術「ダクト・レイアウトシステム」が評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。

※東京電力の2015年3月現在の電気料金をもとに三菱地所ホーム(株)が算出

画像:エアロテック 全館空調システム

既存ビルにおけるアスベスト問題への対応

三菱地所(株)では、建材におけるアスベストの使用実態調査を行い、すべてのテナントおよびビル内業務委託先に対してアスベスト使用情報の開示を行っています。
法令・条例への対応のほか、社内で策定した「既存ビルアスベスト対策指針」に基づき、改修工事を取り進めるとともに、目視点検や空気環境の濃度測定を定期的に実施し、アスベスト管理を継続しています。2015年度は所有ビル12棟のビルで目視点検、5棟で対策工事を実施し、点検と測定により現在のアスベスト使用部位は安定した状態にあることを確認しています。

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