循環型社会形成に向けて

ビルにおける水資源の有効利用

三菱地所(株)では、トイレや給湯室の水量調整などの改善策を実施し、ビルの水使用の合理化を進めています。また、冷却塔のブロー水、厨房などの排水を浄化してトイレの洗浄水に再利用するなど、中水を利用しているビルにおいて、水資源の削減を進めています。

三菱地所 ISO14001対象ビルの水道使用量と原単位の推移

グラフ:三菱地所 ISO14001対象ビルの水道使用量と原単位の推移

※対象ビル数は建て替え、売買などの理由で年度により異なります。

ビルにおける廃棄物削減とリサイクルの取り組み

三菱地所グループではビルの管理・運営において、テナントの皆さまへ廃棄物分別への協力を呼びかけています。一部のビルでは生ゴミを飼料や肥料にリサイクルするなど、リサイクル率の向上に取り組んでいます。また、2015年度は、有害物質など周辺環境に著しい影響を及ぼすような漏出事故等は発生していません。

三菱地所 ISO14001対象ビルの廃棄物総量とリサイクル率の推移

グラフ:三菱地所 ISO14001対象ビルの廃棄物総量とリサイクル率の推移

※対象ビル数は建て替え、売買などの理由で年度により異なります。

三菱地所 ISO14001対象ビル※1の廃棄物種類別排出量とリサイクル先

グラフ:三菱地所 ISO14001対象ビルの廃棄物種類別排出量とリサイクル先

※ …対象ビル数は建て替え、売買などの理由で年度により異なります

※1…厨芥・雑芥は、最終的に焼却処分し、再生に適さない紙ゴミ、弁当殻を含みます。

※2…産業廃棄物はプラスチック製品、金属くず、陶磁器、ビニールなどで、最終的に埋め立て処分したものです。

三菱地所グループの廃棄物排出量・水道使用量

廃棄物排出量、水道使用量

42,728t/5,215千m³/年

Reビル事業初の共同住宅のリノベーション完了

三菱地所レジデンス(株)では、2014年5月より、築年数の経過した中小建物を再生して賃貸する「Reビル事業(既存ストックリノベーション賃貸事業)」に取り組んできました。
これまで主にオフィスビルを対象に実施してきましたが、2016年1月には、初の共同住宅リノベーションとなる「ザ・パークレックス東陽町」が完成。「子どもと共に成長する住まい」をテーマに、共有部ではハンモックや卓球台を設置した「遊ぶラウンジ」、一坪農園の「育てるガーデン」、工作室の「作るアトリエ」といった親子で楽しめる空間を提供。専用部では、リビングダイニングの一面の壁をラーチ合板仕上げとし、自由に棚板を設置できる「カスタマイズできる壁」のほか、絵を描ける黒板引き戸などの工夫が凝らされ、子育て世代のニーズに対応しています。 このReビル事業により、環境負荷が大きいとされる建物解体・新築とは異なるアプローチで既存ストックの有効利用が図れるだけでなく、耐震化が滞っていた中小ビル・共同住宅等の耐震補強工事などを建物オーナーと協力して進めることで、既存の建物の耐震化も促進されていきます。こうした取り組みが評価され、2015年度には、グッドデザイン賞ベスト100を受賞しました。

写真:育てるガーデン

育てるガーデン

画像:作るアトリエ

作るアトリエ

画像:選ぶラウンジ

選ぶラウンジ

中小ビルリノベーション/リノベマンション件数

10棟/300戸

官民協働のヒートアイランド対策を実施
-丸ビルの中水を「行幸通り」に散水-

三菱地所(株)は東京都建設局と協働し、2010年度から、東京駅丸の内口から日比谷通りまでの「行幸通り」に丸ビルの中水※を散水することで路面温度の上昇を抑えるヒートアイランド対策に取り組み、2016年度も継続して実施しています。散水した中水が気温の上昇に伴って気化していく過程で周囲の熱を奪い、路面温度の上昇を最大で10℃程度抑えることができます(2010年夏測定値)。
この取り組みにあたって、東京都建設局は、行幸通りの舗装の内部に水を蓄えることのできる保水材を詰めた「保水性舗装」を車道部に施工しました。また、三菱地所は、丸ビルの中水を路上に散水するための設備を設置しました。

※中水:ビルのテナントの厨房排水や雨水などを処理した水。丸ビルではトイレの洗浄水や外構部の植栽散水用にも中水を利用しています。

画像:丸ビルからの中水・供給ルート

写真:行幸通りの整備状況(丸ビル付近)

行幸通りの整備状況(丸ビル付近)

中水の継続的な活用

(株)サンシャインシティでは、2015年度に館内で使用された584,771m³の水道水をリサイクルし、325,663m³もの貴重な水資源を再生しました。再生された水は、館内のトイレの洗浄水に使用しています。
この雑排水の再生システムは上水道の中間の「中水道」と呼ばれますが、サンシャインシティでは38年前の建設当初から導入しています。単独ビル用としては日本で初めての中水道システムで、その先進性が話題になりました。この中水道プラントは、サンシャイン60ビルの地下3階にあり、トイレの手洗いや、ビル内で発生した厨房排水、ホテルの浴室などの排水を1日最大約1,200トン浄化しており、再生された「中水」はビル内のトイレの洗浄水に使用されています。

※温水洗浄便座の洗浄水を除く。

写真:中水(再生水)が作られる過程

中水(再生水)が作られる過程

中水道システムの仕組み

画像:中水道システムの仕組み

「横浜環境行動賞」の「3R活動優良事業所」に認定受賞

(株)横浜スカイビルは、2015年11月に開催された「横浜環境行動賞/推薦者表彰式」において、分別・リサイクルに徹底して取り組んでいる大規模事業所に与えられる「3R活動優良事業所」に、横浜市より認定されました。
この賞は、各事業所より排出されるゴミを適切に分別し、減量化・資源化を積極的に行った事業所を、2005年度より「分別優良事業所」として認定していましたが、2011年度からは、前記活動に加えて幅広く3R活動(リデュース、リユース、リサイクル)を、より積極的に行った事業所を、「3R活動優良事業所」と名称を変更し認定しています。
同社では、「分別優良事業所」認定発足以来、10年連続で本賞に認定されていましたが、2015年度も、横浜市よりその行動、功績が高く評価され、実質、11年連続受賞となりました。
今後もより一層、各テナントとの協力体制を構築し、廃棄物の分別、3R活動に積極的に取り組んでいきます。

写真:2015年「ヨコハマ3R夢」推進者表彰状

2015年「ヨコハマ3R夢」推進者表彰状

エコシンクによる塗料洗い水の浄化システムの運用

三菱地所ホーム(株)では、工事現場周辺および河川の水質汚濁防止のため、現場で発生する水性塗料の洗い水を現場で浄化させるシステムを協力会社の(株)北陽と開発しました。
各地方自治体の公共用河川への排水規制基準をすべてクリアしたそのエコシンクシステムを2009年11月より運用を開始しました。2010年8月には塗料洗浄残渣のセメント原料へのリサイクルを実現しました。

写真:現場に排出される処理水

現場に排出される処理水

エコシンクシステムの概要

画像:エコシンクシステムの概要

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