FSC−CoC認証の取得
(株)三菱地所住宅加工センター(建築資材の製造、加工、販売業)では、戸建住宅向け建築構造部材への国産材利用促進を進めています。これにより、CO2吸収源としてのわが国の森林資源の適切かつ有効な利用にもつながっています。国産材調達にあたっては、単に合法伐採であるというだけではなく、持続可能な計画植林された森林から産出された認証材を使用することとし、2010年8月には、加工流通過程でほかの製品と区別・識別するための国際的基準(FSC-CoC認証)を取得しました。
また、加工工場では、木材加工プレカット※の割合を上げることにより歩留まり率を向上し、資源の有効利用と建築現場で排出される廃材の削減も進めています。
枠組壁工法における構造用合板ならびに土台材などについては、三菱地所ホーム(株)(注文住宅事業)向けの販売以外に、三菱地所グループ外顧客への資材販売も行っており、今後も国産材利用促進と普及の水平展開をめざしていきます。
※施工に必要な木材と最適かつ効率的に仕上げ、加工すること
「サステナブル2×4住宅」国産材化推進プロジェクト
三菱地所ホーム(株)(注文住宅事業)では、木造住宅全体での国産材利用推進の裾野を広げるため、木造住宅のシェアの約2割を占める木造2×4住宅において小径木間伐材を積極的採用することで国産材利用の促進を図る総合的な提案を行っています。これにより、長期にわたり循環利用できる良質な木造2×4ストック住宅を供給し、構造材の国産材比率が約35%と2×4住宅業界トップクラスの水準となっています。
また、三菱地所グループが山梨県北杜市増富地区において行っている都市農山村交流活動「空と土プロジェクト」の事業と連携し、山梨県産木材の有効活用、利用拡大を進めています。まずは2011年8月から、カラマツ材を使用した国産I型ジョイストとLVL材※を採用し、今後は、構造用合板にも採用することで使用率を50%まで高めることをめざしています。
※共に木材住宅の主要構造部材(梁・床組材)

採用を開始した国産Ⅰ型ジョイストとLVL材
サンシャイン国際水族館での取り組み —「サンゴ返還プロジェクト」と「野生動物保護募金」—
(株)サンシャインシティ(オフィスやショッピングセンターなどの複合ビルの運営管理事業)が運営する「サンシャイン国際水族館」では、日本で初めてサンゴ礁の浅瀬部分をまるごと再現した水槽「サンシャイン サンゴ礁」を2006年4月にオープンしました。この水槽では、バクテリアを活用したナチュラルシステムの採用により、サンゴ礁の浅瀬を再現するとともに、沖縄県恩納村からお預かりした貴重なサンゴを育て、増やして沖縄の海へ還す「サンゴ返還プロジェクト」を推進しています。
国際サンゴ礁年にあたる2008年の7月、および2010年6月に沖縄県恩納村の海底にサンシャインサンゴ礁で増えたサンゴを植え付けました。植え付けたサンゴは、現在も成長中、観察・データ収集を行っています。
リニューアル休館中だった2010年度にも恩納村のサンゴを育成し、リニューアル後も継続してサンゴ再生活動に取り組んでいます。(2011年8月4日に名称を「サンシャイン水族館」に変更し、全館リニューアルオープンしました。)
また、サンシャインシティでは、加盟する社団法人日本動物園水族館協会が主催する「野生動物保護募金」活動を推進しています。サンシャイン国際水族館としながわ水族館の2館にペンギン型の募金箱を設置し、2010年度には計626,146円が集まりました。この募金は日本の稀少な野生動物保護や、世界の絶滅危惧種の保存活動に役立っています。
バクテリアを活用した「ナチュラルシステム」

「自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館」の運営
三菱地所(株)では、社会貢献の一環として、新有楽町ビル(東京)にて「自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館」を運営しています。同館は、環境団体との協同による企画展示やセミナー、イベントなどを通じ、自然環境に関する情報発信や環境保全への啓発を行い、丸の内周辺で働く方々をはじめとする一般の方々に、身近な自然に親しみ、学び、考え、体験し、自然環境に配慮して行動するきっかけの場を提供しています。館内では、さまざまなテーマでパネル展やセミナー、ワークショップを定期的に開催し、自然環境に関する情報を発信しています。また、週末などに丸の内周辺や東京近郊でフィールドイベントを実施し、都会の自然環境について、参加者と一緒に考察しています。
2010年度は、森林や湿地などをテーマに8回のパネル展を開催したほか、国内外で自然保護や環境保全に関する取り組みを行っているさまざまな環境団体による「Nature Seminar」、四季の動植物の生態を観察する「フィールドイベント」を実施し、多くの方々にご参加いただきました。
2010年度の活動(一部)
親子環境学習
- 日程
- :2010年6月26日
- 主催
- :NPO法人 生態教育センター
- テーマ
- :都会の生きもの探し〜自然と仲良くなろう
- 概要
- :初夏の都心の公園で、植物や昆虫や鳥を観察

フィールドイベント
- 日程
- :2010年11月13日
- 協力
- :自然環境復元協会
- テーマ
- :その木の下に、江戸城の石垣あり
- 概要
- :丸の内周辺の自然や歴史を紐解きながら、樹木の特徴について学習

「信濃川ふるさとの森づくり」への参加協力
2010年6月、JR東日本主催の「信濃川ふるさとの森づくり」が開催され、三菱地所が事務局を務める一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)が「エコ結び」※の活動の一環で参加協力しました。「ふるさとの森づくり」は、JR東日本が2004年から行っている、その土地本来の木を植えて森を再生する活動で、2010年・2011年は新潟県及び津南町の協力を得て植樹を行っています。「エコ結び」は、積み立てた基金から一部苗木を提供した他、会員向けのツアーを設定し、応募者から抽選で選ばれた23名を招待、現地で植樹を行い、植樹エリアは「エコ結びの森」と名付けられ、記念プレートを設置しました。
※大手町・丸の内・有楽町地区の就業者・来街者が、日常の中で気軽に環境活動に参加できる仕組みとして、2009年10月、三菱地所・JR東日本などで構成する「大丸有エコ結び実行委員会」の主催により運営をスタート。エコ結び加盟店で電子マネーの「Suica」または「PASMO」を使って買い物をすると、利用金額の1%が「エコ結び基金」に積み立てられ、エリア内外の環境貢献活動に活用される。

信濃川ふるさとの森づくり






