自然調和型社会形成に向けて

ザ・パークハウスの生物多様性保全への取り組み
「BIO NET INITIATIVE」国内各エリアで計50物件展開を達成

三菱地所レジデンス(株)は、2015年2月に始動した生物多様性保全の取り組み「BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)」について、国内各エリアの「ザ・パークハウス」計50物件での展開を達成しました。この取り組みでは、物件規模・敷地面積の大小に関わらずすべての「ザ・パークハウス」において、生物多様性保全に配慮した植栽計画を行うことで、点であるマンション単体から、周辺の緑地や街の緑をつなぎ、植物や生物の中継地としての役割を果たす緑化空間を創出し、当該エリアにおいて面としてのエコロジカルネットワークが形成されることをめざしていきます。
また、当社では2014年度一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(ABINC)による「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)[集合住宅版]」を取得した3物件に続き、2015年度、集合住宅では関西圏初となる「ザ・パークハウス 宝塚」ほか計5物件において同認証を取得しました。
三菱地所レジデンス(株)は、「ザ・パークハウス」の安定的な供給を通じて、今後も継続してこの取り組みを行い、「ザ・パークハウス」を供給する各エリアにて生物多様性保全を推進していきます。

写真:生物多様性アクション大賞2015えらぼう部門優秀賞受賞

写真:生物多様性アクション大賞2015えらぼう部門優秀賞受賞

生物多様性アクション大賞2015えらぼう部門優秀賞受賞

国産材利用拡大の取り組み~「国産材高価値化プロジェクト」~

三菱地所ホーム(株)では、木造住宅全体での国産材利用推進の裾野を広げるため、木造2×4住宅に小径木や間伐材を積極的に採用し、構造材の国産材比率が50%超と2×4住宅業界トップクラスとなっています。
さらに、三菱地所グループが山梨県北杜市において行っている都市農山村交流活動「空と土プロジェクト」の事業と連携し、「国産材高価値化プロジェクト」として、山梨県産木材の有効活用、利用拡大を進めています。
また、(株)三菱地所住宅加工センターでは、戸建住宅向け建築構造部材への国産材利用促進を進めており、2010年8月には、加工流通過程で他の製品と区別・識別するための国際的基準(FSC-CoC認証)を取得しました。

FSC-N002014
FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)のロゴマークは、その製品に使われている木材あるいは木質繊維などが環境・社会・経済の観点から適切に管理された森林より生産されていることを意味します。その森林はFSCにより規定された原則と基準に基づいて、独立した第三者機関により審査を受け評価されています。

https://jp.fsc.org/jp-jp

写真:国産材の活用例

国産材の活用例

森林経済活動を持続させるネットワーク化

画像:森林経済活動を持続させるネットワーク化

国産材採用率

50%超

分譲マンション初のFSC部分プロジェクト認証の申請受理

三菱地所レジデンス(株)は2015年12月、二重床下地合板にFSC認証木材(FSC MIX CREDIT合板)を採用する予定の新築分譲マンション「ザ・パークハウス」2物件(東京都港区南麻布、埼玉県さいたま市大宮区)において、分譲マンションでは初となるFSC部分プロジェクト認証の申請が受理されました。これは地球規模で取り組むべき森林の消失・違法伐採問題への対応の一つであり、国内外での木材取り引きの規制強化の流れを踏まえ、分譲マンション事業において使用する木材のトレーサビリティ(追跡可能性)向上をめざすものです。このような取り組みによって、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

画像:責任ある森林管理もマーク

責任ある森林管理もマーク

画像:採用箇所:住戸内二重床部分(玄関・ユニットバス部分等除く)

採用箇所:住戸内二重床部分(玄関・ユニットバス部分等除く)

山梨県産FSC認証木材の企画提案コンペに当選

三菱地所(株)、三菱地所ホーム(株)、(株)三菱地所住宅加工センターは、(有)藤原造林(代表企業)と(株)林友、林ベニヤ産業(株)と共同で、山梨県有林の企画提案コンペ「やまなし提案型システム販売(一般製品部門)」に当選しました。この制度は、国内の公有林で始めてFSC認証を取得した山梨県有林木材の需要拡大、販売網を目的に、2015年に新設されたものです。今回、当社グループが当選したことで、FSC認証材の安定的な調達ルートが確立され、環境や地域社会に配慮し経済的にも持続可能な木材の利用が一層推進されます。
三菱地所ホームでは、2011年8月より木造ツーバイフォー工法による住宅建築の主要構造材におけるFSC認証材採用を進め、その比率は約20%と住宅メーカーとしてトップレベルにあります。三菱地所グループは、今後も国産材およびFSC認証材を積極的に採用し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていきます。

画像:三菱地所ホームで採用している山梨県産FSC認証材(一例)

三菱地所ホームで採用している山梨県産FSC認証材(一例)

丸の内地区の生物モニタリング

丸の内地区は、皇居やお濠、日比谷公園などの良好な自然に隣接しているため、一年を通じて多様な生き物を見ることができます。三菱地所(株)は、2009年より丸の内地区の生物モニタリング調査を継続しており、その結果を「丸の内生きものハンドブック」にまとめて2013年6月に発行しました。同地区の豊かな自然を紹介するほか、個人でも身近にできる生物多様性保全を提案するなど、同地区の生態系の管理に向けたPDCAツールとして活用していくことをめざしています。
この活動が評価され、GTFグレータートウキョウフェスティバル実行委員会が主催する、「GTF Green Challenge AWARDS 2013」の「東京圏の生物多様性コンクール」にて、「国連生物多様性の10年日本委員会賞」を受賞しました。
今後も継続して、生物多様性の保全に向けての取り組みを進めていきます。

画像:生き物ハンドブック表紙

生き物ハンドブック表紙

画像:生き物ハンドブック

生き物ハンドブック

丸の内パークビルディング・三菱一号館が「都市のオアシス」の認定緑地に選定

三菱地所(株)が開発した丸の内パークビルディング・三菱一号館が、(財)都市緑化機構の運営する「社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)」の個別部門「都市のオアシス」において認定緑地の一つとして2013年10月に認定されました。
この認定プログラムは、ヒートアイランド現象などで悪化する都市環境において安らぎと憩いを提供する緑地の重要性に関する理解を普及するため、民間事業者が都市環境への貢献を目的に整備・管理する優良な緑地空間を「都市のオアシス」として認定するものです。
認定緑地となった丸の内パークビルディングと三菱一号館に囲まれた「一号館広場」は、多様な植栽や噴水などが設置され憩いの場として多くの方にご利用いただいてきました。「プランテッド・コラム」と呼ばれる丸柱の緑化や、ドライミストなどの新しい環境技術の導入、再生雨水を利用した水景施設などによって、これからの広場のあり方を提案してきました。今後も、人々に癒しと潤いを提供する環境づくりをめざしていきます。

写真:都市のオアシス

都市のオアシス

失われつつあるサンゴ礁の再生をめざして~サンゴプロジェクト~

(株)サンシャインシティでは、文化・集客施設の中核をなすサンシャイン水族館において2006年から、「サンゴ『返還』プロジェクト」を推進しています。これは沖縄県恩納村漁業協同組合の協力のもと、お預かりした貴重なサンゴを水族館で大きく成長(無性生殖※1)させて、再び沖縄の海へ還す活動です。移植後は定期的なメンンテナンスとともに、サンゴの生育状況の観察・データ収集も継続して行っています。
さらに2014年から沖縄科学技術大学院大学(OIST)の協力も得て、「サンゴ礁『再生』プロジェクト」を立ち上げました。これはもう1つのサンゴの増殖方法である有性生殖※2を利用しており、遺伝的多様性に配慮したものです。恩納村海域で遺伝子型の異なる群体から得られた受精卵を水族館で育て、いずれ恩納村海域に戻そうというチャレンジングな活動です。将来的にはサンゴの受精を当社の水槽内で再現し、“サンシャイン水族館生まれのサンゴ”がサンゴ礁の再生に寄与することをめざしています。
サンゴプロジェクトを通じてサンゴ礁の回復・再生をめざすとともに、サンゴやサンゴを取り巻く環境を来館される多くのお客さまへ関心をもっていただけるように、今後も啓蒙活動に力を注いでいきます。また、これらの取り組みは観光・物産・伝統芸能など多彩な沖縄の魅力を紹介するさまざまなイベントの開催にもつながっています。

※1 雌雄に関係なく、分裂や出芽により新しい個体を増やす生殖方法

※2 雌のもつ卵と雄の持つ精子が受精することにより、新しい個体を増やす生殖方法

写真:サンゴの再生~恩納村の海から~水槽

サンゴの再生~恩納村の海から~水槽

写真:移植したサンゴ(返還プロジェクト)

移植したサンゴ(返還プロジェクト)

写真:サンゴの産卵の様子と水槽内で育成した稚サンゴ

サンゴの産卵の様子と水槽内で育成した稚サンゴ

生物多様性に関する考え方と実施体制

三菱地所グループでは、事業活動を通じて自然と調和した魅力あふれる自然調和型社会を形成することを「2050年 三菱地所グループが理想とする事業像」として掲げています。グループ各社が事業活動の中で生物多様性への配慮を行っているほか、NPOなどと協働した取り組みを推進しています。
なお、当社グループ全体にかかわる生物多様性に関する取り組みは、環境・CSR推進部が事務局となって対応にあたっています。

操業エリアにおける生物多様性保全の状況

三菱地所グループでは、事業活動に伴う温室効果ガスや水の利用、廃棄物の排出などのさまざまな環境負荷の低減に取り組んでいるのと同様に、生物多様性にも配慮した事業活動を行っています。特に、自然環境に隣接した地域の開発にあたっては、計画段階から周辺の環境に十分配慮しながら専門家による環境アセスメント等を行い、開発後も法令や行政の指導に基づき適切な措置を講じております。

操業エリアにおける生物多様性保全の状況

場所 配慮すべき種 行動例
御殿場(静岡県御殿場市) カジカ(絶滅危惧Ⅱ種)及びアマゴ(要注目種)の生息 適切な取水と排水を実施
東富士CC(静岡県駿東郡小山町) カジカ(絶滅危惧Ⅱ種)及びアマゴ(要注目種)の生息 適切な取水と排水を実施
富士国際ゴルフクラブ(静岡県駿東郡小山町) カジカ(絶滅危惧Ⅱ種)及びアマゴ(要注目種)の生息 適切な取水と排水を実施
泉パークタウン(宮城県仙台市泉区) 池沼におけるクロサンショウウオ(絶滅危惧Ⅱ種)の生息 適切な取水と排水を実施

施設・サービス紹介

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三菱地所グループのプロジェクト紹介 三菱地所がこれまで蓄積してきた開発力・企画力・運営力などグループ全体のリソースを最大限に活用し、展開しているプロジェクトをご紹介します。