
お客さまの安全確保、復旧への取り組み
災害対策本部の設置
地震発生直後、三菱地所(株)は「災害対策要綱」に基づき、東北支店(仙台市)に東北支店長を本部長とする「災害対策本部」を設置しました。また、26,000名を超える方々がお住まいの住宅地と、ホテルや商業施設、ゴルフ場など多数の施設を有する泉パークタウン(仙台市、総開発面積約1,070ha)に「パークタウン本部」を開設するなど、グループ各社とともに非常災害体制を構築しました。
災害対策本部は、情報拠点として三菱地所(株)本店(東京)内に設けている「災害対策本店部会」と連携しながら、お客さまの安全確保と社員の安否確認を行うとともに、関係するビルや住宅、施設の被害状況に関する情報収集を開始しました。集約した情報をもとに、適宜、対策会議を実施して、復旧に向けた施策を決定していきました。
被害状況・復旧活動
オフィスビル・商業施設ほか
地震による影響が大きかった東北地区においては、災害対策本部の設置後、ただちに、ビル、施設、住宅や宅地における被害状況調査を行い、復旧作業を開始しました。多数の応援派遣社員が現地に入り(第一陣:3月14日到着)、建物診断を実施し、復旧工事を進めた結果、商業施設についても、一部を除いて4月末までには営業を再開しました。
また、首都圏エリアのビルにおいても、地震発生直後から館内エレベーター内の人の閉じ込めの有無や被害状況を調査し、安全を確認後、テナントに館内放送などで伝えました。同じく、首都圏エリアの複数の商業施設でも館内設備の一部破損がありましたが、人命に関わる被害はありませんでした。これら施設の内、アクアシティお台場など4施設は安全確認作業や修繕工事のために一時休業しましたが、4月には全施設で営業を再開しました。
住宅
住宅事業では、地震発生時に施工中であった分譲マンション100物件についてただちに被害状況調査を行い、当日中に96物件、残る4物件は翌日に、人的被害や建物への大きな被害がないことを確認しました。また、4月30日までに分譲マンションのすべての施工中物件の詳細調査を実施し、その後、地震による建物への影響の有無に関わる報告文書を作成し、マンションの購入者に送付しました。
マンションを管理する三菱地所コミュニティ(株)では、居住者の安全確保のため、エレベーターなど設備機器の被害状況の調査・動作確認を実施しました。また、調査結果を踏まえて、エントランスなど共用部分の損傷に関する補修計画をまとめて管理組合に提案しました。なお、仙台地区の分譲済みマンションについては、被害状況把握のため東京地区などから技術系社員を応援派遣したほか、同地区に所有する賃貸マンションについても被害状況を調査の上、機器の復旧・仮設機器の設置などの対応を行いました。


建物診断の様子
三菱地所グループに所属する建築・構造・電気・設備などの技術担当者で構成する専門の技術班を組織して、仙台地区および首都圏で保有する全物件に対して目視による建物診断、安全確認を実施しました。
帰宅困難者への対応
東日本大震災の影響によって、鉄道をはじめ多くの公共交通機関が止まった3月11日、首都圏では多くの帰宅困難者が街にあふれました。そこで三菱地所グループは、丸の内エリアや横浜ランドマークタワーをはじめ、10数棟のビルのロビーフロアや商業施設の空きスペースにシートを敷設するなどして3,500名を超える方々に滞在スペースを提供しました。
また、正確な災害情報を提供するために、地震発生直後の14時55分から、グループ会社で運営する丸の内ビジョン※79台を活用して、NHKによる災害情報を24時間放映しました。
※丸の内エリアで映像情報を配信しています。
電力供給不足に伴う取り組み
原子力発電所の事故の影響による電力需給のひっ迫の懸念から、節電への社会的要請が高まる中、三菱地所グループは、ビルや施設内の照明やエアコン、エスカレーターなどの一部消灯・停止の範囲を拡大するなど、テナントの皆さまにもご協力をお願いし、安全性にも配慮しながら節電対策を一層強化しています。
被災地の復興支援への取り組み
復興支援活動プロジェクトの実施
三菱地所グループは、東京・丸の内エリアや全国各地域が連携して日本経済の活性化を牽引することが被災地復興、日本復興につながるという考えのもと、2011年4月22日、「日本の元気をつくりだす」をコンセプトとする復興支援活動プロジェクト「元気!FOR JAPAN.」を発表しました。
プロジェクトでは、復興支援につながるさまざまなイベントを開催しています。

ロゴの文字に架かる虹には、「希望」や「上を向いて」という願いを込めています。
復興ボランティア活動
被災地域における三菱地所グループ社員の有志によるボランティア活動として、(株)メックアーバンリゾート東北では、4月11日〜13日の間にのべ44名の社員が名取市で活動を行ったほか、仙台ロイヤルパークホテルの呼びかけにより東北地区の三菱地所グループ会社社員が、6月15日から仙台市内において活動を行い、この内、6月20日〜24日には東北地区以外のグループ会社社員も各日10名が活動に加わりました。
また、7月28日〜30日には東京地区のグループ会社社員による被災地ボランティアツアーを催行し、32名が2泊3日で宮城県北部沿岸地域において活動しました。

名取市閖上小学校での漂流アルバムの整理

グループ会社社員のボランティア作業風景
支援物資、義援金など
三菱地所グループは、物資の提供が比較的少ない被災地沿岸部(特に宮城県女川町や亘理町など)を中心に、水や食料、衣料、寝具、生活用品などの物資を提供したほか、三菱地所の開発地である泉パークタウン(仙台市)にお住まいの方々には13,000食分の食料を提供しました。
また、義援金2億1,000万円を、社会福祉法人中央共同募金会などを通じて被災地に寄付しました(2011年4月末現在)。さらにサンシャイン60展望台、ロイヤルパークホテル各レストラン、富士国際ゴルフ倶楽部および東富士カントリークラブ(静岡県駿東郡)、(株)メックアーバンリゾート東北の各施設などでは、売り上げの一部を義援金として寄付しています。また、ビルや商業施設、ホテルなどのグループ関係施設には募金箱を設置しています。
藤和那須リゾート(株)が運営する「TOWAピュアコテージ」では、4月26日から主に福島県相馬市からの被災者を受け入れています(7月8日現在のべ1,158名利用)。また、三菱地所ホーム(株)では、宮城県石巻市に応急仮設住宅29戸を建設しました。
イベントによる被災地支援の一例
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭 2011 エリアコンサートでの募金活動(4月28日〜5月5日)
- ●主催
- :三菱地所(株)(協賛企業として独自にエリアコンサートを開催)
- ●場所
- :東京・丸ビル1階「マルキューブ」ほか丸の内エリア
「東北の子供たちに楽器を届けよう」のスローガンのもと、グループ会社の社員ボランティアが募金活動を実施。
被災地の子どもたちに楽器を寄贈するため、集まった募金181万円を宮城県吹奏楽連盟(宮城県楽器BANK)へ寄付。
被災地の子どもたちを応援する「おもちゃで元気を!」(5月3日〜9日)
- ●主催
- :(株)東京交通会館、(株)トーイズ
- ●特別協賛
- :東京都交通局、三菱地所(株)
東京交通会館にておもちゃの展示やキャラクターショーなどを実施し、社員ボランティアなどによる募金活動を行ったほか、入場料の収益金で被災地の子どもたちにおもちゃや本、タオルなどを寄贈。
地元産品を販売するマルシェの開催(5月〜)
- ●主催
- :東京商工会議所など
- ●会場
- :東京・丸ビル1階「マルキューブ」、行幸地下通路など
丸ビルや東京駅直結の地下街などで、風評被害を受けている地域を含む東北・関東エリアの野菜・生産物を販売。
英国ロンドンでのチャリティコンサート(4月11日)
- ●主催
- :メックユーケー(三菱地所(株)英国現地法人)
- ●会場
- :セントラル・セント・ジャイルズ(英国オフィスビル)
ピアニストらを招いてコンサートを開催し、来場者から寄せられた約247万円をジャパンソサエティの東日本震災基金に寄付。

募金活動の様子(丸ビル)

チャリティコンサートの様子(ロンドン)
